起こるはずがないという慢心
人間って基本的には大丈夫だろうという思考回路で出来ているのだろうなと思った今日の出来事。
リモートワークで朝から家で仕事をして18時になった頃、廊下から火災報知器が鳴る音がする。
前にも誤作動があったなと思いながら仕事をしていたのだが一向に鳴り止まず、何やら外が騒々しい。
玄関の扉を開けると近くの階段が煙で充満している。まさかのリアル火事。
そんな経験ないので正直かなり焦った。
煙で満たされた階段を逃げるのは無理。
もう一方向の階段に向かって煙から逃げるように避難する。
階段の前には破壊錠。
設計でよく避難時はカバーを外して避難するというのはよくやるが、焦った状態で一瞬これどう破壊するんだ?となったが、何とか冷静に取り外し、外へ無事避難。
外には住む人々が避難して集まっている。
外からみると自分の住む4階の下の3階の一部屋から黒い煙がもくもくと出ているのが見える。
しばらくして消防、救急、警察と到着して消火活動と逃げ遅れた人がいないかの確認等が行われた。
そうして全てが落ち着き、部屋に戻ったのは約2時間後の20時30分頃だった。
3.11の津波もまさか堤防を越えて大きな被害になるとは思っていなかった人たちも恐らくいたと思う。今回の火事も自分自身、まさか本当の火事が起こるとはと、半ば慢心に近い気持ちになっていた。
その判断の遅れが致命的となり逃げ遅れるという事になる可能性もあったと思うと恐ろしい。
いま多くの人は当たり前に息して生きている。
当たり前だから疑う事はない。
でも、健康な状態が当たり前にある訳ではないように、災害もいつ起こるか分からない。
当たり前を疑うまではしなくとも、少なくとも危険は常に近くにあるという危機感は持っておいた方が良いと思った。
人は悲しくも忘れる生き物なので、時間が経つと忘れるかもしれない。
忘れないように、今の思いを含めここに綴っておこう。
皆さんも気を付けてください。