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サーフゴーexの新しいアプローチ

0.はじめに

こんにちは。
本記事に目を留めていただき、ありがとうございます。
広島県でポケモンカードをしております、ナリカワと申します。
8月末に2つの自主大会があり、そこで11勝1敗という好成績を収めることができたサーフゴーexのデッキの紹介になります。
(現在すでに新弾『楽園ドラゴーナ』が発売されていますが、それ以前の環境のデッキであることをご承知ください。)

本構築は既存のサーフゴーexの強みと弱みを分析したうえで新しい要素を組み込み、「相手への手札干渉」と「高火力の維持」の両立を目指した形になります。全文無料の投げ銭形式となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。



1.大会の成績

以下が2つの自主大会の成績です。
両方ともチーム戦の大会のため、11勝1敗という成績は個人成績になります。
※この2つの大会はみるるという大会モンスターが開いてくれているもので、彼は広島で最低でも月に一回は大会を主催してくれています。いつもありがとう。まだ行ったことないよって人はぜひ!

2.デッキ概要

本デッキでは、一般的な「サフゴパルキア」のリストをベースに新しいアプローチとして「キングドラ」を採用したものになります。

vFVVVF-gaVv3L-Fw1kw5

2日間、このリストと同じ60枚を使用しました。
このリストの特徴的な部分としては

キングドララインの採用(+ふしぎなアメ2枚)
フトゥー博士のシナリオの採用
ハイパーアロマの採用←→プライムキャッチャーの不採用
ハイパーボールの不採用
・ナンジャモなどの手札干渉サポート(以下、「干渉サポ」)の不採用

あたりになるかと思います。
なぜこのような採用になったのかについて詳しく説明していきます。

3.デッキ作成の経緯

アグロ系統のデッキが増えてきたこともあり、サーフゴーexが環境にあっているのではないかと思ってデッキを回し始めたのですが、PTCGL上で回していてメリットとデメリットがはっきりしているように感じました。

【メリット】
・青天井アタッカー⇒環境にいるポケモンを大体ワンパンできる
・HP260の高耐久
・単体でドロー特性を持っている⇒手札干渉に比較的強め
【デメリット】
・スーパーエネルギー回収・ハイパーボールなど手札をトラッシュしなければならないカードが多く、コストが重い
干渉サポが使いづらい

この干渉サポが使いづらい点がこのデッキの最も大きな課題だと感じました。

ボーナスコインって言いまくるときめっちゃ楽しい

技「ゴールドラッシュ」は自分の手札からトラッシュした基本エネルギーの枚数×50ダメージを与えるため、必ず自分の手札にエネルギーを抱えておかなければなりません。(この点がパオジアンexと違って弱い点ですね…)
しかし、今の干渉サポはすべて相手の手札だけでなく自分の手札も変化させてしまうため(ナンジャモ、ジャッジマン、ツツジ、アンフェアスタンプ等)、先に干渉サポを打ってからボーナスコイン等で山を引いていかなければそのターンの要求値を満たすことが厳しくなります。
すなわち、例えば前の相手のターンに手札干渉を受けたとして、その少ない手札の枚数でたまたま干渉サポを引いておく必要があることに気が付きました。
もちろんそれはなかなか厳しい要求になるため、干渉サポをすべて抜いて自分の動きを強くするカードだけで構築もしてみましたが、どうしても限界がありました。今の環境、やはり手札干渉は必要です。
既存の干渉サポ以外の方法で、相手の手札にだけ干渉ができるようなそんな夢のようなカード…

あったんですよね。
特性「さかまくかいりゅう」は自分か相手どちらかだけ手札を変化させることができます。(ちなみに2体立てるとそれぞれ使える点、手札が1枚もないプレイヤーには使えない点には注意です。)
相手だけでなく自分にも使うことができるため、自分が受けた手札干渉に強く出ることもできます。
しかもサポート「カイ」との相性も良く、このデッキはカイの役割が少し限定的な点もあったためかなりデッキに合っていると感じました。
あとはこのポケモンをデッキに組み込むために必要なカードを厳選して60枚にした形になります。

4.デッキ解説

ここからは細かい採用枚数について紹介します。

リスト再掲

ポケモン(16枚)

・サーフゴー、コレクレーライン 4-4
このデッキのメインアタッカー兼ドロソであるため、甘えは許されません。文句なしの4枚採用。
コレクレーは『楽園ドラゴーナ』に収録されているものを4枚採用した方がいいと思います。(この時点では未発売につき、HP70という理由だけでれんぞくコインなげのコレクレーを4枚入れていました)

・オリジンパルキアVSTARライン 1-1
先2げっこうしゅりけんという暴力を可能にするポケモン。またエネルギーを節約して攻撃できる貴重なアタッカーでもあります。
パルキアVSTARを2枚にしている構築も見かけますが、枠の都合上1枚ずつの採用。

・かがやくゲッコウガ 1
エネルギーを1枚トラッシュするだけで2枚もドローできる貴重なドローソースであり、技も相手の盤面崩壊を狙うことができる強すぎるポケモン。(4か月後にはレギュ落ちしてしまうことが信じられません…)

・キングドラ、タッツーライン 2-2
役割は上記の通りです。
このデッキ唯一の手札干渉。
サイド落ちケアのために2枚ずつの採用。

・キチキギスex 1
中盤以降の要求値を満たすために欠かせないドローソース。
HPが210しかないため、ベンチに出すかどうかを見極める必要があります。
特性が重複しないため1枚採用。

グッズ(22枚)

・なかよしポフィン 4
序盤にコレクレーを並べないと勝負にならないため、迷わず4枚採用。

・ネストボール 3
かがやくゲッコウガ、パルキアV、キチキギスを展開するのに必要なカード。正直4枚ほしいですが、枠の都合上3枚採用。これ以上減らすとさすがに展開力が下がります。

・ハイパーアロマ 1
ACESPECは今回こちらに枠を譲りました。
サーフゴーexをサーチするカードとしてハイパーボールを採用しているリストをよく見かけますが、コストがあまりにも重くエネルギーをコストにしてしまって終盤の火力が足りなくなってしまうケースが多かったため、序盤の安定感を重視してハイパーアロマにしました。
先2のカイのグッズ枠は大抵これかふしぎなアメのどちらかになります。

・大地の器 3
山からエネルギーを2枚持ってこれる貴重なグッズ。1→2の動きができるカードは基本的に強いです。かくしふだとの相性も非常によく4枚採用したいですが、枠の都合上3枚採用。もし大地の器を4枚にするのであれば、ネストボールの4枚目は必須だと思っています。

・スーパーエネルギー回収 4
サーフゴーexの高火力を維持するために最も重要なカード。このカードがあるからパオジアンexとサーフゴーexは山になっていると言っても過言ではないでしょう。
フルで使い切る試合が多いため、迷わず4枚採用。

・夜のタンカ 2
トラッシュに行ったポケモンやエネルギーをすぐに手札に回収できる万能カード。元々のリストでは3枚入っていましたが、枠の都合上2枚採用。スーパーエネルギー回収よりも回収できる範囲が広い分、使うタイミングと対象を間違えると詰んでしまうことがあります。

・ともだちてちょう 1
トラッシュにあるサポートを山札に戻して終盤の山の濃度を高くするカード。特にこのデッキは「ボスの指令」の価値が高くなるため、このカードは必須です。ポケストップでサポートが落ちてしまうことが多いため、使うタイミングには注意が必要です。

・ふしぎなアメ 2
キングドラを立てるためだけに採用しているカード。
素で引くことができれば強いですが、これ以外に全く用途がないためサイド落ちケアで2枚採用。

・ポケモンいれかえ 1
逃げエネが2のポケモン(コレクレー、サーフゴーex、パルキアV、VSTAR)を逃がす役割と、ボーナスコインをバトル場で2回宣言するためにサーフゴーex同士を入れ替える役割を持っているカード。
基本的には前者のためにキープしておきます。

・キャンセルコロン 1
相手のベンチにいるマナフィを呼び出してげっこうしゅりけんを通す、ミミッキュ・闘オーガポンを突破するなど幅広い役割を持っているカード。
2枚はさすがに過剰なため1枚採用。

サポート(8枚)

・カイ 4
序盤にポフィンを持ってくる、パルキアやかがやくゲッコウガのサーチ、キングドラを立てるなど役割がとても多いカード。特に序盤絶対に一回は宣言したいため4枚採用。ポケストップでいっぱい落ちたら悲しい気持ちになる…

・暗号マニアの解読 1
山上に2枚固定することで、ボーナスコインやかくしふだ、ポケストップなどで実質的に確定サーチができる優秀なカード。
ただし、中盤以降はボスの指令を宣言したい盤面になることが多いため最低限の1枚採用。

・ボスの指令 2
このデッキの相手のベンチにいるポケモンを呼び出す唯一のカード。
終盤は特に宣言する回数が多いですが、序盤に宣言することは多くないため2枚採用。山札のどのあたりにあるのかは常に把握しておきたいカードです。最初の山確認で枚数を確認することを強くオススメします。

・フトゥー博士のシナリオ 1
サーフゴーの比較的高い耐久をより生かすことができるカード。対ドラパルトでは必須レベルです。元々は入っていなかったのですが、ドラパルトに勝てなさ過ぎたため採用することにしました。傷ついたポケモンだけでなく縛られたポケモンを回収する役割もあります。

スタジアム(3枚)

・ポケストップ 3
このデッキのエンジン的な存在。序盤は積極的に回して大丈夫ですが、夜のタンカなどの枚数が限られているため中盤以降は使用するかどうかを見極める必要があります。この点に関して、常に必要なカードかと言われれば少し違うため4枚は過剰であると考え、3枚採用。

エネルギー(11枚)

基本鋼 4
基本水 7

先人たちの知恵を信じてこの採用枚数。
おおむね過剰だとも不足しているとも感じたことがないのですが、鋼5枚水6枚の方が回しやすい人もいるみたいです。

5.不採用・候補カード

ここからはデッキ作成の経緯で不採用になったカード、また入れてもいいかなぐらいの候補カードをざっくりとまとめていきます。

しんかのおこうが本当に欲しい…

・ハイパーボール
このデッキにおいてはコストが本当に重いカード。
そのため、ハイパーアロマでカバーすることにしました。
ハイパーアロマにした場合でも1枚は採用してもいいかもしれませんが、アロマのサイド落ちは基本割り切ったほうが良いと思っています。またアロマがサイドに落ちたとしても、かくしふだ・ポケストップで1枚はタッチできることが多いです。(ポケストップの場合は夜のタンカも必要)

最強のACESPEC

・プライムキャッチャー
今までの理由からなくなく採用を見送っているカードです。入れた方が強くない?と度々聞かれるのですが、僕もそう思います。それぐらい強いのは間違いないですが、このデッキの総合勝率を考えたときにハイパーアロマの方に分があると現状は感じています。メインアタッカーを3枚持ってこれるという点で、安定感を重視してサーナイトexにハイパーアロマを採用するのとは大きく理由が異なりますね。

なんでパックで再録してくれないんだろう

エネルギー回収
ハイパーボールのコストがないことでエネルギーを丁寧に扱うことができるため、今まで回していてスーパーエネルギー回収に加えて必要だと感じたことがほぼないです。環境に高耐久のポケモンが多くなってきたら採用すべきカードだと思います。

こいつももうすぐいなくなるんか…

・ヒスイのヘビーボール
完全に割り切りの不採用です。こういうカードを不採用にすることで何とかキングドラの枠を捻出しています。ただし、落ちたらゲームにならないというポケモンがいるわけではないため不採用でもなんとか試合を作ることができます。

万能of万能

・すごいつりざお
知り合いと話していて採用してもいい1枚なのではという話になりました。中終盤にポフィンや大地の器が腐りがちになるのでその役割対象によいのではという話になったのですが、その腐ってしまいがちなカードはスーパーエネルギー回収のコストになりがちであるため問題ないのではないかと思っています。

ゲームやってないから誰なんかさっぱりわからん

・シマボシ
スーパーエネルギー回収の5,6枚目やポケモンの回収札としてかなり優秀なカードですが、プライムキャッチャーを採用していないため少し価値が下がると判断し不採用。また、僕が使うと本当に表が出ません。不採用です。

6.さいごに

拙い文章であるにも関わらず、ここまで読んでいただきありがとうございました!
従来であればここから各対面の戦い方について書くのですが、僕も調整段階を含めて100戦ほどしかこのデッキを回しておらずとても書くことができるレベルには達していませんし、このデッキはまだまだ発展段階にあると思います。あくまでも、サーフゴーexの新しいアプローチとして「キングドラ」というポケモンはどうですか?という提案のつもりでこのnoteを執筆しているため、参考程度に解釈していただければ幸いです。

最後に、このデッキはちまたで「高学歴サーフゴー」と呼ばれているのですが、なぜそう呼ばれているのかについて追記して終わろうと思います。
ここだけ有料部分にしますが、正直期待するほど面白い話でも何でもないためあくまでも投げ銭形式という形にさせてください。
デッキ相談や質問等あれば是非僕のDMまで来ていただけるとありがたいです。僕もぜひ勉強させてください!
改めて、ありがとうございました!

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