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出版社を通す意味

本を作りたいと思ったときには出版社を通す方法と通さない方法がありますが、出版社を通す方が難しいよね、というポジショントークです。

ポジショントーク:自分(の立場)に都合がいいような発言

今、パパ10人で本を作っているのですが、改めて今回のプロジェクトの珍しいポイントを考えてみました。

もちろん、

・全国の会ったことのないパパたちがリモートでつながり

・職業も職種もバラバラの中

・思いだけでつながっている

というところもあると思います。

ただ、個人的には「出版社を通して本を作ることができる」

という点が珍しいところだと思います。というのも、どう考えてもめちゃくちゃ売れる本の内容ではないため、経済性の観点から出版社が、編集などにコストをかけるのが難しいと思うからです。

そうなると、自分たちで編集をやる自費出版になります。そしてできあがったものを印刷会社にもっていって本の形にしてもらう。

これだと確かに本の形にはなりますが、プロの編集は入らない、私が以前作ったような、ただの記念の本になります↓

だからこそ、第三者のプロの視点での編集が入ることに意味があると思っています。当たり前ですが、プロの編集が入るとコストがかかります。そのコストを負担するのは、自分か本の作り手か本を手に取ってくださった方です。

・自分で(少なくとも)何十万円を負担するのはしんどいし

・本の作り手(書き手)で負担するのもちょっとしんどい(10人で負担したとしても)

・本の印税的なことで負担しようとすると何万冊と売れないといけない(これがいわゆる商業出版の形)

ということで、いろいろ書きましたが、「男性の育休」というテーマで出版社から本を出すのは、何者でもない人(つまり僕みたいな人)にとってはハードルが高いよね、

という話でした。

ただ、それを可能にしたのが今回の出版社の企画「応援型出版プロジェクト」です。

本来なら自費出版でプロの編集が入らないところを、「応援してくれる人が300人いますよ」となれば、プロの編集も入るよ、ということです。

もちろん「原稿を集めたのであとはお願いします!」と丸投げできるわけではありません。(それをするには、おそらく1000人とか2000人とかの応援を集める必要がありそうです。コスト的に。)

そこの編集の部分も基本的には自分たちでやってみましょうね、でも相談には乗りますし、いざとなったらガッツリ入りまっせ

というのが今回のプロジェクトにおける、出版社との関わりだと思っています。

ちなみに、今回の企画はベータ版ということで、出版社も(ついでに僕たちも)初めてのことで、誰がどこまで分担するか、明確には決まっていません。(そこもまたおもしろい)

ということで、今回の僕たちの企画がうまくいけば第二弾、第三弾と続いていくような気がするので、何とか形になればいいなぁと思います。そんな感じで毎日コツコツやってます。
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追伸、
一昨日、ここまで書いていたら、今朝、編集者の方がガッツリ「初回編集」というのをしてくださっていました。

原稿が真っ赤になっている。


プロの技、凄すぎます。




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