育児と子どもが小学生になったら話そうと思う「株式会社の話」
4歳の長男が、小学生になったら株式会社の成り立ちについて話そうと思います。
アメリカの小学校ではずーっと昔から教えているそうですが、日本ではまだまだ一般的ではありません。
ということで、小1でもわかるように、株式会社の解説を。息子よ、よく聞くように。
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▼世界で一番古い株式会社は東インド会社
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その昔、イギリスがインドを植民地にしていました。(ざっくり言うと支配していたってこと)
で、そこで取れる香辛料(コショウ)がとても貴重(レアカードみたいな感じ)で、イギリスからわざわざ取りに行っていました。
何で行くって?もちろん船で行くわけですが、途中、船が沈んでしまうかもしれないし、無事に辿り着けるか分からない。
そんな冒険をするにはたくさんのお金がかかる、それを一人で用意しようとすると大変だし、もし失敗したときに、大きな損をしてしまう。
そこで、
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▼みんなでお金を出し合って、インドをにコショウを取りに行くチームを作ろう
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そう考えて、たとえば10人とか、50人とか100人でお金を出し合って船を買い、チームのメンバーを集めて、冒険に出かけることにしました。
そうして、もし仮にコショウが手に入ったら、それをお金にかえて、利益を山分けしようという作戦。
でも仮に10人でお金を出し合ってチームを作って旅に出ようと思ったけど、お金を出した人のうちの半分(5人)が
「やっぱり、急にお金が必要になったから、出したお金返して。」
みたいなことが、起こるかも?と考えた人がいました。
そこで、
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▼自分が出したお金に対する配当(リターン、お返しみたいなもの)がもらえる権利を分割した
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たとえばリターン(お返し)がもらえる権利を10個に分割しておく。それを船が帰ってくるまでもっていてもいいし、誰かに売ってもいい。
そうすると、リターン(お返し)がもらえる権利がいろいろな人に渡るだけで、「やっぱりお金返して」と言われる心配が、チームにはなくなる。
これが、リターン(お返し)をもらえる権利を分割=株式の始まり。
で、株式という方法でお金を集めて作った会社だから「株式会社」というわけ。
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▼リターンがもらえる権利の価値が上がったり下がったりする理由
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「船がインドに着いたぞー」となれば、行きの航海は成功なので、リターン(お返し)がもらえる確率が上がる。
したがって、分割したリターンがもらえる権利も価値が上がる。
逆に、「船がインドとは全然ちがうところに到着しましたー」
となれば、コショウが手に入る確率が下がるので、リターンがもらえる権利の価値も下がる。
実際に、旅の途中の報告があったかどうかは分かりませんが、少なくとも、
「リターンの権利が欲しい!」という人が多ければ価値は上がりますし、
逆に、「いや、そんな権利、いらないよ」というひとが増えれば、価値は下がります。
これが株式会社と株価が上がったり下がったりする仕組みです。
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▼小1の息子よ、理解できましたか?
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この話が理解できるように、少しずつ国の場所や、お金について伝えていこうと思います。
さて、まずは自分が勉強するところから始めたいと思います。