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子どもながらに恥ずかしかったこと

「アイツんち、コップがお酒のやつだったで。」

小学3年生のぼくは、おんぼろアパートに住んでいて、基本的にはうちには友だちは来ませんでした。
(うちには、最新のゲームもおもちゃもなかったので。)


なので、ぼくが友達の家に遊びに行くことがほとんど。

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▼調理実習てきなやつ
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なぜか分からないけれど、小学校で班ごとに調理実習をすることに。

卵料理、みたいな縛りがあったと思うんだけれど、学校の時間では話し合いがまとまらず、誰かの家で話し合うことに。

で、なぜか、うちに班のみんなが集まりました。

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▼うちのオカンがお茶を出す
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せっかく友達が来てくれたので、と言うことで、うちのオカンが、お茶を出してくれました。

お父ちゃんが飲み終わったあとの大関のワンカップで。
こんなやつで↓

大関株式会社HPより

うちのコップと言えばこれで、小さい頃からこれをコップとして使っていたので、何も違和感がありませんでした。

で、その日は、班の友達は特に変わった様子はなく、話し合いを終えて、それぞれの家に帰っていきました。

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▼次の日、ボソッと誰かが言った
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「アイツんち、コップがお酒のやつだったで。」

たぶん、その子は悪気はなかったと思うし、別にぼくに言っているわけではありませんでした。

ただ、小学3年生のぼくは、いつも使っていて間違いなく「コップ」だと思っていて使っていたものが、

「お酒(大関のワンカップ)の使い回し」

だと知った瞬間に、なんとも言えない衝撃を受けました。

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▼それでも、人間関係は変わらない
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小学生のぼくは、みんなと友達だと思っていたし、友達関係で困ることはなかった少年でした。

グループとか、そう言うのに鈍感で、誰とでも遊べる、そんな少年でした。

クラスの友達も、その後も変わらず仲良くしてくれたので問題はなかったのですが、

あの時の衝撃を、今、ふと思い出したので、書き残しておくことにしました。

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▼今でも、実家に帰ると
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・こまめにコンセントを抜くオカン。
・割り箸を洗って再利用するオカン。
・お風呂の電気が切れかかっていて、薄暗くなっていてもそのままのオカン。

(小1の息子は、「ロッジみたいだね。」とニコニコしていていました。)

それでもやっぱり、ここまで育ててもらって、恩を感じています。

これがぼくのルーツ。

2025年の元旦の朝、ふと思い出した幼い頃の記憶。

それでもやっぱり、兄弟3人、ここまで育ててもらったら恩を、少しずつ返していきたいな。そう、改めて思った出来ごとでした。

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