見出し画像

【考える練習③】「無知」の気づき-2

こんにちは。Fish Boyです。

自他ともに認める「仕事ができない人間」なので、仕事のHow toを学び直し、実践し、「仕事ができる価値のある人間」を目指しています。

初回からは「考える練習帳」という本をもとに、仕事のHow To以前に最も基本的なことでありながら自分に最も欠けていると思われる「考える」訓練をしていこうと思います。今回も第2章の続きから学んでいきます。
※基本的に本の順に沿っていきますが、特に本の内容について評価する目的ではないのでご了承ください。

前回は「無知の知」、つまり「自分は何も知らないのだということを知る」ことが考えることの大前提であると学びました。これはいわば考えること憲法の前文のようなもので、これから考えるとはどういうことかについての4つの条項を見ていきます。

まず1つ目ですが、考えるとは「疑うこと」です。
つまり、自分の頭で考えるというのは、見聞きしたことに対してすべて疑ってかかり、自ら検証して自分なりの見解を導き出すことであると言えます。
「自分の頭で考える」の対極は「他人の意見にむやみに従う」ですので、他人の意見を疑うことが自分の頭で考えるための第1歩になります。現代では簡単に膨大な情報に触れることができるため、よりその重要性を増します。
なぜ疑うことが必要かということに関する大きな理由は、「意見が正しいか間違っているかは状況次第で変わるため」、そして「常識やルールは環境の変化で陳腐化するため」です。意見する人も無知の無知である場合があるので最初は疑うことが重要です。
このように、何かの物事に対して常に疑いの目を向ける必要がありますが、何よりも「自分自身の価値観を疑うこと」は忘れてはいけません。

2つ目に、考えるとは「自己矛盾を知ること」でもあります。
前提として人は自分勝手です。自分が見ている自分と他人が見ている自分は同じはずだと思い込んでいます。「相手は自分のことを分かってくれない」と不満を持ちながらも、「自分が相手のことを分かっていない」ということは自覚していません。また、周りの人がそのような言動をとった場合に嘲笑の対象にすることがありますが、自分も同じであることに自覚していない良い例と言えます。
心理的な偏り(認知バイアス)は仕方ないとしても、その偏りに気づかないのは大きな問題です。ですので、「言っていること(自分の視点)とやっていること(他人の視点)が違う」という自己矛盾は常に認識しておくことが重要です。

3つ目ですが、考えるとは「3つの領域を意識すること」です。
3つの領域とは、以下を指します。
①「知っていると知っていること」:単語や世界地理といった知識のような断片的なものや、美味しい料理の仕方といったノウハウが一例です。「問題も答えもある」領域。
②「知らないと知っていること」:通常、私たちが知らないと言っていることはこの領域を指します。これらの知らないことをネットや質問で知ることは②の領域を①の領域に変えるということです。「問題はあるが答えはない」領域。
③「知らないことすら知らないこと」:考えることを意識するうえで、この領域を意識することが重要です。「考える」とは③の領域を②の領域に変えていくことです。「問題すらも見えていない」領域。
人は③の領域を見落としがちで、自分の想定外のことに直面すると否定するようになります。特に知識を豊富に持つほど③の領域を否定する傾向があります(いわゆる頑固な人)。
問題解決とは、領域を③⇒②⇒①に変えていくことと言えますが、特に川上の③⇒②に変えていくための力が「自ら考える力」(知識量ではない)になります。

4つ目は、考えるとは「川上と川下の違いを理解すること」です。
3つの領域でも分かるように、無知の無知の主因は「部分を全体と勘違いしていること」であると言えます。そこに気づくための概念として「川上と川下」があります。定義は以下になります。
・川上:不確実性高、混沌、境界不明確、非分業、抽象度高、蓄積無、質重
    視、統一指標無、属人的、「考える」
・川下:不確実性低、秩序、境界明確、分業、抽象度低、蓄積有、量重視、
    統一指標有、非属人的、「知識」
例えば、1つの仕事をする場合に、「大きな構想を練る川上から、具体化されて形になって実行されていく川下へ」という構図は業種にかかわらず同様です。
上記のように、川上と川下それぞれの望ましい形は正反対になってしまうため、本来は状況によってどちらも適しているのに、片方の世界しか見えていない人はもう片方のメッセージを「正しいか間違っているか」という軸で見てしまいます。
川上と川下の概念を理解しておけば、日常や仕事が有機的に繋がって見えるようになり、「先も読める」ようになります。ちなみに、「考える力」は特に川上で重要なため、頭を川上側の価値観にシフトさせる必要があります。

今回はここまでになります。次回の第3章では、「知識重視」の価値観から「思考重視」の価値観に転換することについて触れていきます。

◇今後の具体的アクション
・仕事の指示やアドバイスをもらった時に鵜呑みにせず、一旦「本当にそうだろうか」と考えてみる。
・相手は自分のことを分かっていないし、自分も相手のことをよく分かっていないので、相手は自分を分かっていない前提で行動するよう意識する。
・業務にあたる時に、自分に見えていない領域が何かをイメージしてみる。
・仕事の全体像を意識する。(川下の業務の中でも川上と川下を意識する)

それでは、脱・仕事ができない人間を目指して頑張ります!!

☆Fish Boyの日常☆
前回記載した仕事のミスについて分析と改善をしてみます。
【原因と改善】
●そもそも業務の期限を甘く認識していた(厳守すべき業務だった)。また、期限設定をするための案件の全体スケジュール作成も滞っていた。
⇒チームメンバーの力を借りてでも優先的に全体スケジュールを作り、全体スケジュールをもとに、事前に上司に期限設定に問題がないか相談する。また、期限設定したものはタスクリストに明記する。
●業務は以前から着手するべくタスクリストにも入れていたが、入ってきた別案件の業務を優先して行い、後回しになっていた。
⇒別案件の業務が入ってきたタイミングで、本当に後回しにして完了できるのかを予測し、上司や先輩に力を借りるべきか相談する。

作業スピードがそもそも遅いのは改善に時間がかかるので、チームとコミュニケーションをとって力を借りるように早め早めに根回しをするべきだったと思います。まだまだ分析も足りていないかもしれませんが、今後も起こったことに対して分析と改善をする癖を付けようと思います。

※今回参考にしている書籍は以下になります。


いいなと思ったら応援しよう!