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私の大好きなアーティストーesq(三谷泰弘)

2024年は思ったより『推し事』が復活した一年でもあった。
「秘密結社コヤミナティ」と「コヤッキー・スタジオ」の筆頭である「コヤッキー」さんたちのイベントに10月と12月に参加し、大変満足しており、推し熱は冷めるどころか日に日に熱を上げている毎日である。
自室の一角には長らく、大好きな漫画家さんの原画と、とあるアーティストと私の2ショット写真しか飾られていなかったが、推し熱が急上昇してしまったため、コヤッキーさん関連のグッズやら写真のプリントアウトなどが増えている。

コヤッキーさんへの熱い気持ちはまた別の機会に書くとして、今回はもう一人の推し、いや、大ファンであるアーティストの紹介をさせていただきたい。

その方は、1981年に"スターダスト・レビュー"のキーボーディストとしてメジャーデビューされ、1994年12月に"スターダスト・レビュー"を脱退、翌年1995年7月からソロ・プロジェクト"esq"を立ち上げた、三谷泰弘さんである。

esq(エスク)とは、’94年までスターダスト・レビューでキーボード、アレンジ、ボーカル、作曲を担当していた三谷泰弘(みたにやすひろ)のソロ・プロジェクトです
このesqlinkは、esqのアルバムやライブ、さまざまな活動をInternet上でお知らせする公式サイトです

news | esqlink.com

彼の音楽と出会ったのは、思えば中学に入った頃。
おマセだった私(単なる変わり者だったかもしれないが)は、テレビよりもAMラジオが大好きだった。小学生の時からラジオの深夜放送を聞き始めていたが、中学に入るとラジオは私の生活の一部になっていた。鞄を放り投げて制服から部屋着に着替える前にはラジオの電源をオンにしていた。そこから宿題…などはせず、妄想の世界に浸りながらシャープペンでイラストやら散文を書き散らす毎日だった。私の傍らには必ずラジオがあり、1179kHz(毎日放送)の番組がずっと流れていた。

22時。にぎやかなおしゃべりから始まる曜日、ジングル前に番組コールから始まる曜日、それぞれのカラーを持っていた『MBSヤングタウン』がはじまる時間。
私の大好きな番組である。

金曜日のレギュラーメンバーだったのは、先に記載した"スターダスト・レビュー(通称:スタレビ)"のヴォーカル・ギターである、根本要さんと、笑福亭笑瓶さんと野沢直子さん。芸人さんふたりとアーティストという一見不思議な掛け合わせなのかと思われるが、これが非常に絶妙なバランスのトリオになっており、要さんがイジられ役でありツッコミ役、あとの二人がどんどん面白い雰囲気を作り出してゆく。ヤングタウン(通称:ヤンタン)の中で私は金曜日が一番大好きだった。

そこに、年に一度程度のペースでスペシャルゲストがやってくる。普段要さんのみがもちろんレギュラーなので出演するのだが、ゲストとして、コンサートで全国を回っているスタレビの全メンバーがやってきて、たどたどしく(笑)トークを披露する。たいていはイジられまくって笑いの種にはなるのだが、コンサートはたいていアルバムリリースと併せていることが多くあったので、スタレビの楽曲を番組内で流すことが多かった。

一番記憶に残っている曲が、私にとって大切であり、スタレビを知るキッカケになるものである。
『Stay My Blue-君が恋しくて』
コンタクトレンズのCMソングにも起用されており、透き通った青い空気に包まれた珠玉の一曲だと私は思っている。

ラジオでこの曲と出会った後にリビングのテレビでたまたま見かけたCM。出演されていた浅野温子さんの美しさ、海の青、爽やかでいて切ない大人の魅力に、私は見事にノックダウンしたのだ。

そこから私は、学校近くのレンタルCDショップに足繁く通い、スタレビのアルバムを一枚ずつ借りてはカセットテープにダビングし、通学のお供にした。気に入る曲もあれば気に入らない曲もあった。それでも私は毎日、本当に「テープが擦り切れるほど」彼らの音楽を聴き続けていた。

スタレビのアルバムで、明らかに要さんと違う声のヴォーカルが1~2曲入っていた。そのヴォーカリストこそが、三谷泰弘さんだった。

はじめこそ「ん?」と違和感を感じてはいたが、気が付けばその声に私は心を奪われるようになった。声だけではない。歌詞がプリントされている冊子をよくよく見てみると、私が好きな曲のほとんどは三谷さんが作曲をしていたし、すべての曲のアレンジも彼が手掛けているものがあった。

中学の卒業式前日。
私は母とともに大阪のフェスティバルホールにいた。
人生初のコンサート。
「CONCERT TOUR '90-'91 "ONE & MILLIONS"」
リリースして数か月のアルバムを引っ提げての全国ツアーだった。私の席は後ろから3列目、左の端にあった。
ステージには、アルバムジャケットのイラストと同じ、電話ボックスのセット。マイクスタンドにドラムセット、パーカッションセット、ギター、ベース、キーボード。
ステージまでは遠く遠く、これじゃあスタレビの皆さんを見ることなんて到底無理だ。それでも、目の前で演奏が見聞きできる、と私のテンションはスタート前から上がっていた。

開演して、驚いた。
真ん中で歌い踊りギターをかき鳴らす要さんより、向かって左の「キーボードの向こう」でめちゃくちゃ踊ってる人がいた。
…三谷さんのパフォーマンスは最高に格好良くて、リズムに合わせて軽快にステップを踏み、軽やかにキーボードを弾き、遠くにいる私にも「僕はここにいて、ここであなた(たち)に音楽をいっぱい奏でるよ!」と言われているようで、目が釘付けになった。

完全に恋に落ちた瞬間だった。

それから私は彼の声を、歌を、曲を、詞を、何度も何度も見聞きし続けてきた。
スタレビのファンクラブに入って初めてのイベントで、初めて三谷さんと握手が出来ることが分かって、涙が止まらなくなったぐらい、好きで、大好きで、たまらなく大好きなアーティスト。
今ももちろん、彼の音楽は私の傍らで流れ続けている。

タイミングが合わなかったり、体調や気持ちが優れないときが続いてしまい、この数年は三谷さんのライブに行く事が出来ていない。
しかし、何の因果か某流行り病のおかげで(?)始まった「オンラインでのライブストリーム」シリーズが、本日から配信開始となっている。今も私はこれを書きながら、別のウインドウで三谷さんの歌う姿と声を見聞きしている。
もうかれこれ5年ほどライブからは足が遠のいているが、このライブストリームは期間中何度も再生できるため、非常にありがたく楽しんでいる。車通勤をしていたころにこのライブストリーム期間中がかぶった時があり、行き帰りの車で何度も聞いていた(当然のことながらスマホでライブストリームを再生し、音声だけをスピーカーに飛ばしていたのだがそれだけで耳が幸せだった)。

2025年1月12日までに入金をすれば、どなたでも見られる配信となっているので、気になった方は下記のリンクから公式サイトへ飛んでいただきたい。

三谷さんのライブストリームの紹介ショート動画

esq Livestream 2024 お申込みはこちら

今年こそは、三谷さんのライブ、行きたいな。
大好きな三谷さん、最高なライブストリームをありがとうございます。楽しみながらキーを叩いています。


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