急な通院(覚書)
11月2週目の日曜日。
具合がずいぶん悪くなった。
ちょうど生理痛で腹痛も強く、布団の中で呻いていた。
ふと、気分の落ち込みを感じていた。なんかやる気出てこないな、明日仕事だし、ゆっくりしておくか。鎮痛剤を飲みながら眠気に身を委ねていた。
翌日の仕事中。
あれ?
なんだか鼻の奥がじーんとして、泣きそうになってる。
理由は全くない。仕事してるだけ。あれとこれとやらないとな、と思いながら別の仕事をしてるのに、涙が目頭に溜まり始めている。
おかしい。
気持ちが落ち込んでる。
あー、なんか横になりたい。体がだるい。動きたくない。
電話鳴った、出たくないな、パートさんに任せちゃおうか。
…そうやって月曜日をうっちゃった。
火曜日。パートさんは家の都合で休み。私がひとりで店番を全部する。お茶くみ、電話対応、お客様対応、お金管理、などなどなど。
仕事をしていると、また涙が目頭に溜まり始めた。
疲れて家に帰って、短文日記のノートを広げる。
しんどい、疲れた、消えたいな。
と、書き付けて、サッサと布団に潜り込んだ。
翌日はもっと症状が強くなった。
昼ごはんが食べたくない。パンひとつなのに食べたくない。
タバコを吸いに外に出たら、涙がブワッと吹き出した。
ひとしきり泣いて、必死に自然体を装って仕事に戻る。
次の日も仕事中に泣きそうになって、その上話が出来なくなってきた。言葉が上手く口から出てこない。思考停止。簡単な計算すら全く出来なくなって、余計に自分の無価値さを強く感じた。
金曜日。夜。
死にたくなった。もうダメだ、むりだ。何もかも無理だ。
目に付いたコードを手に取り、首に何重にも巻いて、ギリギリと締め上げる。
苦しいけど、どれだけ絞めても息が出来てしまう。イヤだ、これで死ぬんだ、死にたい、消えたい、のに…
ダメだ。
10分ほどコードを巻き付けて試行錯誤したけれど、意思とは逆に体は酸素を取り入れる。
死にたい、死にたいよう。
どうしたらいいんだよう。
腹が立って、眠剤をたくさん飲んで無理やり寝た。
土曜日も仕事に出る。
土曜日は1人勤務が基本なのだが、何をするにもスローで、相変わらずの思考停止。
雨が降るから客もそんなに来ないだろうと思っていたのに、思ったより人が沢山来て捌くのも一苦労した。
もう、辛すぎる。
日曜日、寝て過ごして、月曜日になる。
ひょんなことから昼食を社員全員でとることになった。私は広げられたおかずの匂いに具合がさらに悪くなって、逃げるように外に出た。
タバコを数本吸いながら私は泣いて泣いて泣いて…
昼休みが終わって仕事をしようとするけれど手の震えと涙が止まらない。
無理だ。
4日後には、通院日になる。それまで我慢しようとらしていたのに、わもう我慢の限界になった。
涙が止まらない。
…病院に電話をすると、この時間までに受付出来るなら来てください、とお返事を頂き、上司に許可を頂いて病院に行った。
1時間半ほどの待ち時間の後、診察が始まった。
死にたい。コードで括った。もう自分が嫌でたまらない。
泣きながら訴える。
先に先生は「前回辞めたこのクスリを再度出そうか」と言われ、クスリについて親から言われることを号泣しながら話した。
「お父さんは脳みそ弄るような薬なんて飲むからこんな風になるとか言うし、お母さんはそんなにたくさんクスリ飲んでいいのとか言うし、あいつ(弟)は自分の自堕落な食生活で身体壊してるくせにお母さんに言ってくるし、なんで私ばっかり…!!!!!」
先生は、黙って聞いてくれた。
私は、自分ががんばってることを認められない。自分の下を見ることはしたくない。でも、先生は私の頑張りを褒めてくれて、もう少し褒めてあげてください、と、困ったように答えた。
泣きながら訴えたからなのか、ずいぶんスッキリしたようだ。念の為の薬の増量をされた。その上で今週木曜日の本来の診察日に再度来るよう言われた。
翌日(=今日)。
具合も気分もかなり落ち着き、普段通り過ごせている。
これは覚書なのでこのまま投稿するが、もう少しこの事実を深掘れるようにしようと思っている。