夏の夜 下の部屋から。
数年前の話 暑苦しく眠りになかなかつけない夏の夜、窓を開けて寝ていたら夏の虫の音とともに微かに女の声が聞こえた。
どうやら真下の階らしい 窓を開けてしまっているのを忘れているのか頑張っている様子の男女の声がしてくる。
少しづつ音量が上がってくる。
なんだかよく聞こえるように窓の近くに行って耳をそばだてる。
可愛らしい声がちょっと高くなってくる。
彼氏が攻め立てているのか、喘ぎ声が連続で聞こえる。
ずいぶん聞こえてしまうものだなと思いながら耳に集中する。
頂点に達したみたいで声が止む、ほっとしたがちょっとムラムラしたので窓を閉め、エアコンをつけベッドに戻り、気づかず寝ている彼女にそっと抱きついた。
そんな夏の夜。