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霧多布岬のラッコとその豆知識

10月の終わり頃、北海道の霧多布岬へ行ってみました。そこで観察したラッコさんが可愛かったので、彼らから得た癒しをここにもぶちまけたいと思います。

この投稿を見てくれた方も、少しでもラッコさんに癒されたらなと願います。


野生のラッコが見れる唯一の場所

霧多布岬は国内で唯一野生のラッコが観察できる場所です。

実は日本のラッコは20世紀の初めに絶滅しました。しかし、近年霧多布岬で繁殖して定着しているそうです。

私も何度か訪れましたが、夏休みに行ったときはチビラッコがお母さんのお腹の上でスヤスヤ寝ていました。

今回見たラッコは2匹ですが、この子達の体格差的に、夏に見た親子なのではと私は推測しています。

観察方法

望遠鏡が必須です!霧多布岬は高いので、海にぷかぷか浮いているラッコは遠くから見ることになります。

もちろん肉眼で見れますが、せっかくですから彼らの可愛いお顔や動作を見たいですよね。

ちなみに夏に見たラッコの親子の画像がこちらです。

残念ながらその時はカメラを持っていなかったので分かりにくいです。


黒い何かが見えますが、スマフォで撮影したラッコの親子です

今回はきちんとカメラを持って行ったのでもっと見えやすいです。でもまず最初に少し霧多布について説明させてください。

かわいさを見るためには焦らしが必要です!

霧多布岬ってどんな場所?

霧多布岬(きりたっぷみさき)は北海道の浜中町にある岬です。

この浜中町、実はあのルパン三世の原作者、モンキー・パンチさんの地元なのです。

それだけではなく、ハーゲンダッツアイスクリームに使われる牛乳も浜中町のものだそうです。

そんな浜中町は他にも、美味しい海産物や乳製品、そして絶景にも恵まれています。さらにラッコさんの生息地である霧多布岬を所持しているので、すごく魅力的な場所ですね。


これは数年前、霧多布で見た空です
霧多布岬の先端までの道

ラッコがよく見られるのは灯台までの道の左側です。そこは波が穏やかなのでラッコは気に入ったのかもしれませんね。

灯台へ向かう道の左側によくラッコがいます

霧多布岬は風が強いので服装は気をつけた方がいいかもしれません。

早速綺麗な風景の中歩いてみると、やはりいました、2匹のラッコ。


左下の子が小柄なので子供かな?

可愛いです。海の上をゆったりぷかぷかと浮いています。右上のラッコはずっとスヤスヤ寝ていました。

彼らは波の流れに身を委ねて浮いていたのですが、その流れがかわいい結末を生んだのです!

左下の子はずっと何か手でいじっていました
いつの間にか少し二人は近づきましたね
ピタッ!お互いくっつきました!かわいい!

気持ちよさそうにぷかぷか浮いている姿に私は癒されました。


かわいさ溢れるラッコの豆知識


そこで、ラッコについて調べていくうちに、私は彼らの虜になってしまいました。いくつか紹介したいです。

1. 動物界で一番けむくじゃら

なんとラッコは体毛数がものすごく多いらしいです。その数は8億本で、動物界でも最も多いと言われています。

ちなみに人間の髪の毛は平均で10万本ほどと言われているので、比べようもないですね。

この毛は撥水性に優れているのと同時に寒さから身を守ってくれるのです。

そして前頭でも書きましたが、ラッコの絶滅の理由は大量捕獲だったのですが、これはまさにこの毛皮をめぐってのことでした。

2. 爪を引っ込めることができる

これは私が個人的にびっくりしたことです。ラッコは前脚の爪を力加減で引っ込めたり出したりできるそうです。ただ、後脚は爪を出したままです。

今まではこの能力はネコ科特有(チーター以外)のものだと私は思っていました。

調べてみるとどうやら他にも、狐の一種である「ハイイロギツネ」も爪を引っ込めるそうです。

3. 海水で水分補給

海で一生を過ごすラッコは水分補給も海水でしなければなりません。しかし、大量の塩分は体に害です。

そこで、ラッコの救世主になるのがその腎臓です。腎臓は余分な塩分を排除する働きがあります。

ラッコはイタチ科の、カワウソ亜科に分類されています。

しかし彼らはカワウソ類の二倍もの腎臓を所持しているそうです。

有名な質問で「無人島に1つだけ物を持っていけるなら何を持っていくか」というのがありますが、これからはラッコの腎臓が欲しいと答えるようにします。

4. 流されないように海藻に捕まってすやすや

ラッコは滅多に陸上に出ないそうです。しかし海は過酷な環境です。寝ている間に流されないようにしないといけません。

そこで、ラッコさんは体に海藻を撒いたり、捕まったりして流されないようにするらしいです。

霧多布岬ではその姿を見たことがありませんが、いつか見てみたいです。

ちなみに水族館では海藻がないのでラッコたちはお互いにおててを繋いで寝るそうです。野生のラッコもいいですが、水族館でもその愛くるしい姿を見てみたいです。

5. お気に入りの石を保管する

ラッコはウニや貝などを食べるのですが、それらを割るためのお気に入りの石を持っているそうです。

その石はわき腹のたるみをポケットがわりにして収納し、ずっと使い続けるのです。

私たちもラッコさんから学べることがありますね。

必要のないものを大量に買って捨てるのではなく、お気に入りの物を大切にずっと使う、そういう生き方をしたいです。

ちなみにウニは、昆布を大量に食べてしまい、漁業関係で迷惑がられる存在でもあるのです。
そこで、ラッコがウニを食べてくれるので漁師さんの助けにもなっているそうです。

実際、霧多布岬は昆布でも有名な場所です。ラッコさんの恩恵かもしれませんね。

最後に


写真だけではなく、動画も撮りました。ぷかぷか浮いている姿が本当に癒されます。

これからも霧多布のラッコさんたちにはたくさんの癒しを届けていただきたいですね。

長くなりましたが、少しでもラッコさんに魅了されたり、癒されたりしたらいいなと思っています。

ありがとうございました。


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