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MDPギャラリー(東京都目黒区・中目黒駅)

八分咲きの櫻が美しい目黒川。目黒駅から中目黒駅まではそれなりの距離があるけれども、櫻を愛でながら歩けばそれほど気にならなくなる。宴会を控えるご時世のためシートを広げることは禁止となっており見物客もみんな歩きながら櫻を愛でる。あと少しすれば櫻は満開となり、やがて美しい花びらを水面へ浮かべ、取り残された想いを載せた花筏になるだろう。なんて詩人ね。

中目黒駅まで差し掛かると交通量も格段に増える。居酒屋や飲食店が並ぶエリアなのでさもありなん、各道路には警備員の方による交通整理が行われている。車も侵入してきては歩行者に塞がれてノロノロ。よくこんな混雑期に。車で来るまでのものなのだろうか。

中目黒駅から西郷山公園へ向かう途中にあるのがMDPギャラリー。印象的なガラス張りの塔のようになっている。今回は桜展として、桜にまつわる展示を行っている。

空は次第にその明るさを失って夜の帷が足音を忍ばせる。ランタンが点るとそれはとても幻想的な美しさを見せてくれる。

ギャラリー内では櫻の美しさをほのかにかぐわせながら複数の作家による作品を展示している。参加型の展示会のようで知っているアーティストはいなかったのものの、ギャラリー内で花見をできるというコンセプトの展示で中央には桜の生け花もあり、直近の目黒川の櫻を愛でながら、館内の幻想的な櫻を見ることができるのは面白い。これでお酒でも飲めれば最高。それは無理。トイレはなし。

もはやこれだけでも圧巻

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