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PERFECT DAYS

PERFECT DAYSを観た。
ヴィム・ヴェンダースが役所広司主演の映画を撮ったということでずっと気になっていた。

ものすごくざっくりいうと、トイレ清掃員の中年男の淡々と繰り返される日常が描かれている。
側から見ると およそ幸せとは思えないようなかんじでも、本人は小さな幸せを日々感じながら淡々と生きている。
とても淡々とした静かな映画。
おもしろかったりとか、感動したりとか、そういうかんじではないのだが
「足るを知る」映画だと思う。

私は今、仕事がひますぎて 自分が全く誰の役にたっていないような気がして 干からびそうだ。
この映画を見る前、なんとなく重そうかな〜 こんなときにこの映画みて
わたし大丈夫かな〜 と思っていたのだが、みてよかった。
すきな音楽をきいたり、美しいなと思う風景を写真でとったり、
いつもの銭湯にいったり、いきつけのお店にいってみたり、
そういう小さな喜びを大事にして生きようって思えたから。

あとはやっぱり選曲がかっこいい。
自分だけでは知り得ないような音楽を教えてくれた。
個人的にすきだと思ったのは、The Kinks、金延幸子。
スナックのママ演じる石川さゆりが「朝日のあたる家」という曲を唄うシーンがあるのだが、その曲も絶妙に哀愁漂っていていい。
どうやらアメリカの伝統的なフォークソングのようで、ボブディランとかいろんな歌手にカバーされてきた曲みたい。

映画ってこんなふうに、いろんな収穫があるから
自分のすきなことを広げられていいよね。
おかげで干からびた心がすこし潤ってきたような気がする。
干からびないように小さな幸せみつけて生きよう。


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