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ナッツの万馬券倶楽部 #38
「サトノはG1を勝てない」というジンクスがあったのが懐かしく思える。
菊花賞(G1)でのサトノダイヤモンドを皮切りに、香港ヴァーズ(国際G1)でのサトノクラウン、先週の2歳チャンプを決める朝日杯FS(G1)はサトノアレスが勝ち、この秋だけでG1を立て続けに獲得した。
もう「サトノはG1を勝てない」なんて言えない。
サトノの馬主である里見治は、日本におけるギャンブル業界のドン。
パチンコ・パチスロメーカーの最大手であるサミーを一代にして資産500億円の企業に育て上げた相当な実業家。
その圧倒的にな資金力を武器に各セールでも高額馬を次々と競り落とす様は痛快である。
本人の年収も20億以上と言われており、その資金力をギャンブルで得つつギャンブルで回すというある意味で日本国内でも生粋のギャンブラーである。
2003年にゲームメーカー大手のセガを買収、翌年には経営統合を行い「セガサミーホールディングス」を設立。
主に、パチンコ・パチスロ機を製造・販売し、代表機は北斗の拳シリーズや花の慶次シリーズなどロングラン機種が勢揃い。
ちなみに社名の「サミー」は、自社で開発した遊技機を海外のカジノ場などに輸出する際のブランド名として考案されたものだが、由来は“里見”をニックネーム風にもじったものだそうだ。
話は政界の方に変わりますが、15日未明に成立した、カジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法案だが、14日の参院本会議採決の際、自由党共同代表の山本太郎参院議員はひとり「牛歩」戦術を敢行。
多数のヤジをものともせず、強行採決に抵抗の意を示したのだ。
牛歩自体は、伊達忠一参院議長の権限で投票時間を1分以内に制限され、反対票を投じるべく長時間には及ばなかったものの、しかし、この男の目的は、やはりパフォーマンスではなかった。
壇上へゆっくりとあがり終え、伊達議長から「まもなく投票時間となります」と告げられた次の瞬間、山本氏は突然、議場の方を向き直し、大声でこう叫んだのである。
「パチンコやスロットの規制をせずに、どうして次の賭場を開くようなことさせるんだよ!おかしいだろって!!」
そして、鋭い眼光で議場を見渡しながら、腕を振り、次から次へと指を指して、議員ひとりひとりに対し政治家としての資質を問うたのだ。
「誰のためにやるんですか!セガサミーか?ダイナムか?外資か?国民のための政治をやれよ!!」
パチンコ業界大手の企業名まで具体的に出したことに、議場は騒然。
だが、山本氏の叫びは、間違いなく国民の多くの声を代弁したもの。
そもそもこの法案はIRなどと言い換えているが、実際は賭博を法的に認める「カジノ解禁法案」で、その影響によるギャンブル依存症患者の増加が医師や専門家からも懸念されている。
国内で「病的ギャンブラー」と判断される人は全国で536万人にものぼるといわれており、そのうちの多くが、パチンコとスロットにのめり込んだ人たち。
山本氏は13日の参院内閣委でも、パチンコやスロットなどによるギャンブル依存症の危険性を指摘しながら、国がこれまでほとんどケアをしてこなかったことについて、こう糾弾している。
「パチンコ・スロットのホール、全国のローソンよりも多い1万2000館。世界中にあるパチンコ・スロットの機器が720万台中で、3分の2が日本にある。これ、誰がつくり出したんですか?国ですよ。政治ですよ。それに対する依存症患者がたくさんいると思われる。すでに重症化している人たちたくさんいますよ(略)。それを国として野放しにするような状況で、ずっとエスカレートさせてきた現実があるじゃないか。カジノ解禁、じゃないんだよ。IRがどうしたって話じゃないんだよ。まず目の前のここに対策しろっていう話だと思うんですよ。それが政治なんじゃないのか?」
だが、安倍政権はこうした問題を置き去りにしておきながら、カジノ解禁法案についてほとんど議論することなく、強引に成立へと導いてしまった。
その拙速な成立の裏には、山本氏が国会で「セガサミー(のため)か?」と叫んだように、安倍首相とセガサミーホールディングス会長・里見治氏の“蜜月関係”があるとみられている。
パチンコ業界大手のセガサミーは、12年に韓国のカジノ企業と合弁会社を設立、来年4月には韓国・仁川に大型カジノリゾートをオープン予定で、今回のカジノ解禁法案の恩恵を大きく受ける企業。
セガサミーはここ数年、国内カジノ利権の主導権を握るため政界工作を行ってきたといわれており、事実、13年に開かれた里見会長の愛娘の結婚披露宴には、森喜朗ら首相経験者や菅義偉官房長官などの大物閣僚が駆けつけて、とりわけ安倍首相は新婦側の主賓まで努めている。
(ちなみに、このセガサミーと安倍首相の関係に関しても山本氏は13日の内閣委で堂々と述べていた)
さらに「選択」(選択出版)13年9月号の記事では、里見会長の側近の一人が「参院選前に、里見会長は安倍首相に五千万円を手渡した」と吹聴したと報じられるなど、カネをめぐるキナ臭い噂も流れている。
また、IRの大阪誘致を目論むなど自民党以上にカジノ解禁法案に積極的だった日本維新の会も、セガサミーとは無関係ではない。
橋下徹氏(現・法律政策顧問)は大阪市長時代に「大阪カジノ構想」をぶちあげたが、その橋下の大学時代からの友人で、松井一郎大阪知事(当時)が13年に大阪府教育長に抜擢した中原徹氏は、部下へのパワハラが発覚し辞職してからわずか1カ月あまりで、セガサミーホールディングスの役員に就任している。
カジノ解禁をめぐる疑惑はまだある。
しんぶん赤旗が12月8日付で、カジノ解禁推進法案を提出し成立を推進した議員のうち3人に、カジノ関連業者から献金やパーティ券購入があったことを報じた。
これによれば、自民党の西村康稔議員、平沼赳夫議員、日本維新の会の小沢鋭仁議員の各政治資金団体や代表を務める政党支部に、ギャンブル関連会社から合計で691万円分の献金やパーティ券購入があったという。
とくに平沼議員にはセガサミーの経営者から3年間で計450万円の個人献金が、小沢議員はダイナムジャパンホールディングスから計130万円分のパーティ券購入が政治資金収支報告書から判明。
ダイナムはパチンコホールを全国チェーン展開する大手企業で、すでにカジノへの参入を表明している。
まさに、山本議員が叫んだ「セガサミー」と「ダイナム」というギャンブル関連業者から資金を受けた議員らが、カジノ法案を強固に推進していたのだ。
これは企業への利益誘導であり、贈収賄の疑いさえある。
実際、カジノ法案の審議がスタートしただけで両社の株価は高値をつけている。
ところが今回のカジノ解禁法案を巡って、大手メディアがこうした数々の癒着疑惑を踏み込んで報じる気配は皆無。
一応、毎日新聞と朝日新聞だけは、しんぶん赤旗の報道を受け、12月14日付で維新・小沢議員のダイナムのパーティ券問題を報じてはいる。
しかし、これはその前日の参院内閣委員会で、共産党の大門実紀史議員からこの一件について追求された小沢議員が返金する考えを示したことで、初めて報じたにすぎない。
明らかに腰砕け状態なのだ。
なかでもお笑いなのは産経新聞だ。ウェブ版「産経ニュース」14日付では、「自由党の山本太郎代表がまた『牛歩』 参院議長の『1分以内』警告であえなく退散」なるタイトルで山本氏の牛歩を揶揄したが、一方、そのなかで〈大声で「ギャンブル法案には反対だ」と叫び、反対票を投じた〉と書くなど、山本氏が癒着疑惑を追及したセガサミーとダイナムの企業名を露骨にネグっていた。「物言う新聞」を自称する産経だが、聞いてあきれる。
国内カジノの開業は、今後1年以内に政府が実施法案を国会に提出し、可決されてはじめて解禁される。
表向きはカジノ解禁法に反対している大手マスコミだが、安倍政権や維新との癒着の報道に尻込みしているところみると、疑惑追及にはほとんど期待できない。
だからこそ、山本氏にはこれからも国会内外で存分に暴れまわってほしい。
政治の話を書き過ぎて話はものすごく遠回りになったが、結局僕が言いたい事は「今話題の里見氏」ってこと。
こんなに長々書いときながら、言いたい事がシンプル過ぎるww
有馬記念は一年を表したりする事もあるので、サトノダイアモンドの1発は多いにある。
そろそろ万馬券倶楽部らしく本題の競馬の話に戻りたいと思う。
今週の日曜日は、JRA年内最後のG1であり、競馬界のグランプリでもある有馬記念。
今年はファン投票1位~3位までの上位が揃っている。
他にもファン投票上位10頭のうち、6頭も出走を予定している。
2016年の総決算、ドリームレースにふさわしい熱戦が期待できるのではないだろうか。
1-1 キタサンブラック(牡4・武豊)
1-2 ゴールドアクター(牡5・吉田隼人)
2-3 ムスカテール(牡8・中谷雄太)
2-4 ヤマカツエース(牡4・池添謙一)
3-5 サムソンズプライド(牡6・横山典弘)
3-6 サウンズオブアース(牡5、・M.デムーロ)
4-7 マルターズアポジー(牡4・武士沢友治)
4-8 ミッキークイーン(牝4・浜中俊)
5-9 ヒットザターゲット(牡8・田辺裕信)
5-10 アドマイヤデウス(牡5・岩田康誠)
6-11 サトノダイヤモンド(牡3・C.ルメール)
6-12 サトノノブレス(牡6・V.シュミノー)
7-13 デニムアンドルビー(牝6・M.バルザローナ)
7-14 シュヴァルグラン(牡4・福永祐一)
8-15 アルバート(牡5・戸崎圭太)
8-16 マリアライト(牝5・蛯名正義)
有馬記念への出走を早々と表明していたのがキタサンブラック、ゴールドアクター、マリアライトの3頭。
この3頭に関しては有馬記念を今年最後の目標にしていました。
今年の春天&JC馬、、昨年の有馬記念馬、今年の宝塚記念馬。
この3頭が無事に出てくるだけでもう年末のグランプリレースとして一応の格好はつきそうです。
2016年年度代表馬最右翼・キタサンブラック。
ここまで5戦して3勝。
G1は天皇賞(春)とジャパンカップを制している。
特に前走のジャパンカップではマイペースの逃げに持ち込み、直線では後続を突き放し、決定的な2馬身半の差をつけ優勝した。
決して逃げなければいけないタイプでもないので、死角が少ない。
ただ、そろそろ本格的にマークも厳しくなるだろうし、今まで通りの競馬ができるか不安な所。
昨年の3着の雪辱を果たし、今年の顔になれるか。
マリアライトは良績が渋った馬場に集中している面白い馬。
良馬場の切れ味勝負では分が悪いところがあるようです。
その点、年末の中山はパンパンの良馬場とはいかないですからこの馬には合っているはず。
週中には雨予報もあり、ひと雨降って馬場がさらに渋るようだと一気に有力馬に浮上。
マリアライトはこの有馬記念を最後に引退が決定。
現役最後のレースでこの馬らしい走りを見せてもらいたい。
連覇を目指すゴールドアクターはジャパンカップで4着。
逃げたキタサンブラックを捕えることができず完敗でした。
ジャパンカップはやや太め残りだったいう話もあり有馬記念ではどこまで絞れるか。
今は馬体が絞れにくい時期ですがこの中間の調整具合には注目したいところ。
連覇のカギは当日の馬体重と枠順にかかっているかもしれない。
ただ、現実には有馬記念を連覇というのはそうそういない…。
ハイレベルと言われている今年の3歳馬からは菊花賞馬のサトノダイヤモンドの参戦が決定。
次走は香港C、香港ヴァーズ、有馬記念の3択だったのだが、オーナーの希望で有馬記念へ。
今年の牡馬クラシック上位馬の中でもトップクラスの実力馬の参戦は有馬記念を盛り上げてくれそう。
ただ、中山2500mはこの馬にとってはベストの舞台とは言えずルメールがどう乗るかは見もの。
器用な馬ではないだけにトリッキーな中山コースでは…。
皐月賞でも3着に敗れてる…。
ディーマジェスティがジャパンカップで13着に惨敗したことで3歳世代レベルが問われる内容となった。
サトノダイヤモンドは初めての古馬との対戦で最強世代としての存在感を示すことができるのだろうか。
最強の2勝重賞未勝利馬のサウンズオブアース。
前走はジャパンカップで2着。
これでGIでの2着は3回目。
昨年の有馬記念は2着で、G2だが今年の日経賞でも2着に入っている。
日経賞は有馬記念と同じコースで同じ距離なので、距離やコース適性は問題なしだろう。
この時期は毎年調子を上げてくる馬なので期待したい。
初重賞制覇が有馬記念という事もありえる。
シュヴァルグランは今年に入ってから天皇賞・春と前走のジャパンカップで3着。
GIではあと一歩の戦いが続いているが確実に実力をつけてきている。
ジャパンカップでは大外枠に泣かされた面もあるので有馬記念では内枠が欲しいところ。
一足先にGI馬になった姉と妹に有馬記念で追いつくことを期待したい。
休み明けだったエリザベス女王杯では3着に入ったミッキークイーン。
この馬も有馬記念への参戦が決定。
休み明けを叩かれたことで有馬記念では上積みが期待できる。
あとは牡馬との力関係と中山へのコース適性が問題。
末脚が身上の馬だけに中山の短い直線はプラスとは言えない。
浜中騎手がどのような騎乗を見せるかに注目。
とにかく注目したい穴馬はデニムアンドルビー。
この馬が波乱を巻き起こします!w
推定で8〜12番人気が予想され、全く注目されていない。
しかし過去に宝塚記念とジャパンカップで2着に好走しているように、条件さえ揃えば牡馬相手のG1でも通用する力はある。
前走の金鯱賞も1年5ヶ月の屈腱炎明けに加えて直線では前が塞がる不利がありながらの8着で、価値のあるレース内容であった。
また、この馬の得意な形はスローペースから直線の瞬発力勝負。
例年や今年のメンツを見ても3〜4コーナーからの上がり勝負が予想され、この馬格好の展開になる事は間違いない。
さらにバルザローナ騎手も前走で一度この馬に跨っており、2年前の有馬記念のように大外一気で勝負出来ればあっと言わせる場面があるかもしれない。
ここでG1初制覇を飾る可能性もゼロではない。
二年連続ステイヤーズSを制したアルバートも気になる所だが、昨年の有馬記念では11着、今年の天皇賞(春)では6着だったので、G1では力が通用しないG2止まりの馬なのかもしれない。
【ナッツの予想】
◎キタサンブラック
○シュヴァルグラン
▲サウンズオブアース
△デニムアンドルビー
△マリアライト
△ゴールドアクター
△サトノダイヤモンド
ただ、僕は今回、この予想通りには馬券を買いません。
今年の有馬記念はクリスマス開催ってことなので、クリスマスカラーの白枠(1枠)、赤枠(3枠)、緑枠(6枠)の計6頭の3連複BOXを買います。
結果、キタサンブラック、ゴールドアクター、サムソンズプライド、サウンズオブアース、サトノダイヤモンド、サトノノブレスのBOX。
万馬券倶楽部らしく潔くネタで散ろうと、いや勝負に出ますww
近年はジャパンカップを秋の最大目標にする馬が多く、有馬記念は敬遠されがち。
12月に香港国際競走があるのもそのことに拍車をかけている。
今年もエイシンヒカリやモーリスは引退レースとして香港のレースを選択しました。
一昔前ならきっと有馬記念で引退だったんでしょうけど、これも国際化された今の時代の流れなんでしょうね。
最後に、競馬ももちろんギャンブルではあると思いますが、僕みたいに競馬はスポーツという認識をしている人たちもいる事を分かって頂きたい。
ギャンブル依存症患者の増加など、
国内で「病的ギャンブラー」と判断される人は全国で多数おられるみたいだが、競馬は12Rまでと決まっているので、それが終われば帰るしかない。
だから、競馬で病的にまでなる人は少ないのではないだろうか。
パチンコやスロットと違って、依存性も少ないだろうし。
だからと言って、破綻しない人はゼロではないだろうがww