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ナッツの万馬券倶楽部 #49

GI馬5頭を含む重賞勝ち馬12頭が登録しており、豪華メンバーとなりそうな今年のヴィクトリアマイル。

今回出走する馬を父馬の産駒別で、東京芝1600mの成績を見てみると、ディープインパクト産駒は84勝とダントツの成績で、以下、キングカメハメハ産駒41勝、ダイワメジャー産駒35勝、ハーツクライ産駒30勝、ステイゴールド産駒25勝、マンハッタンカフェ産駒22勝、クロフネ産駒18勝と続いている。
これは未勝利戦なども含めた全体の成績となるが、トップクラスの馬たちが出走する重賞に限るとその傾向は変わってきており、ディープインパクト産駒13勝、クロフネ産駒5勝、ハーツクライ産駒5勝、ダイワメジャー産駒4勝、キングカメハメハ産駒3勝、ステイゴールド産駒3勝、マンハッタンカフェ産駒2勝という数字になる。

注目したいのが重賞における勝率と連対率。
ディープインパクトが10.0%、22.3%なのに対し、クロフネは14.6%、26.8%、ハーツクライは20.0%、24.0%という高い数字を記録している。
ディープインパクト産駒は1レースに多くの馬を出走させるので数字が低くなってしまうのは仕方ない面もあるが、クロフネやハーツクライのこの高い数字は注目すべきものだ。



今年、クロフネ産駒はアエロリットが出走。
今回と同コースで行なわれた昨年のNHKマイルC(G1)では歴代3位となる1分32秒2の好タイムで勝利しており、今年は中山記念(G2)でクビ差の2着を経ての参戦となる。
前走はプラス18kgの504kgと過去最大の馬体重での出走で、上積みは大きそうだ。
クロフネ産駒はホエールキャプチャが2012年に4番人気1着、2013年に12番人気2着、ブラボーデイジーが2009年に11番人気2着と、人気薄でも馬券に絡んでいる。



ハーツクライ産駒はリスグラシュー、メイズオブオナーの2頭が登録。

リスグラシューは東京芝1600m戦では2016年アルテミスS(G3)、2018年東京新聞杯(G3)といずれも重賞で2戦2勝と抜群の成績を残している。
他の競馬場も含めた芝1600m戦でも7戦2勝、2着3回、3着2回と崩れておらず、東京芝1600mは最も得意な条件と言ってもいいだろう。



メイズオブオナーは重賞勝ちのない格下の存在だが、いとこにドバイターフ(首G1)勝ち馬のリアルスティールがいて、3代母はBCマイル(米G1)を連覇した世界的名牝ミエスクという良血。
管理する藤原英昭厩舎は皐月賞(G1)のエポカドーロ、NHKマイルC2着のギベオンなどの活躍もあり、今年はこれまで連対率50%を超える驚異的な成績で調教師リーディングのトップに立っている。軽視はできない存在。



キングカメハメハ産駒はレッツゴードンキが出走予定。
同産駒は東京・芝1600mの重賞は3勝も、勝率4.7%、連対率10.9%は決して高くない。
ヴィクトリアマイルだけ見ると、2011年にアパパネが2番人気1着、レディアルバローザが3番人気3着、2015年にはケイアイエレガントが12番人気2着と、3度馬券に絡んでいる。
ただ、レッツゴードンキ自身はこのレースで過去2年、8番人気10着、3番人気11着と大敗。
最近は芝1200~1400mを中心に走っていて、前走も高松宮記念(G1)で2着だった。
1200mのレースのスピードに慣れてしまうと、1600mでも好成績を残すというのは簡単なことではなく、気分よく走れないと厳しそうかも。



実力ではこのメンバー最上位と見る人も多いであろうソウルスターリングはどうだろう。
芝1600mは4戦して阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、チューリップ賞(G2)の2勝と悪くないように見えるが、圧倒的1番人気の桜花賞(G1)で3着と敗れ、前走の阪神牝馬S(G2)も10着と大敗を喫している。
昨年のオークスを勝ち、1800mで2勝しているように、本質は中距離馬とも思われる。
血統的データを見ても、父フランケルのそのまた父ガリレオ直系の東京芝1600m戦の成績は6戦0勝3着1回というもの。
この父系の適距離は1800~2000mというデータが出ており、推しづらい存在と言える。





と、まあここまで某競馬予想サイトの文章を堂々と引用しましたが、ここからは僕なりの予想を。

根っからの穴党である僕としては、まず過剰人気の馬と過小人気の馬と妥当人気の馬を選別していきたいと思う。
※予想人気は木曜日の段階のデータです

1 レッツゴードンキ 予想6人気(過少人気)
ここ最近はスプリント戦線ばかりだったので距離不安視されての人気落ちではないか。
2016年にスプリント戦線で活躍してきたストレイトガール(7人気)もヴィクトリアマイルを制しているので軽視はできない。
レッツゴードンキは桜花賞馬でもあるので1600mの実績はすでにある。

2 ミスパンテール 予想2人気(過剰人気)
4連勝中(そのうち重賞3連勝)で妥当な評価かもしれないが多数のG1馬を差し置いてこの人気は過剰評価かと。
ただ、4連勝は並大抵の馬ではないのも事実。

3  ラビットラン 予想11人気(過小人気)
ここ最近の実績ならこの人気は妥当かもしれないが、昨年のローズS(G2)を勝って秋華賞(G1)で4着という実績は可能性を感じてしまう。

4  ジュールポレール 予想9人気(妥当人気)
昨年ほど勢いがないので人気が下がっているが、ただ昨年のヴィクトリアマイルで3着に入っているので軽視はできない。

5 レーヌミノル 予想7人気(過小人気)
昨年の桜花賞(G1)の勝馬。
ただ、桜花賞以降勝利から遠ざかっているのは事実。
ここ最近はスプリント戦線で結果を残せていないが、昨年のマイルチャンピオンシップ(G1)では4着に入っているので一発の可能性はあるかも。

6 レッドアドヴァンセ 予想8人気(妥当人気)
人気的にはこんなもんだと思うが、前走の阪神牝馬S(G2)で2着に入っているので侮れない。

7 カワキタエンカ 予想12人気(過小人気)
人気的にはこんなもんだと思うが、今年の中山牝馬S(G3)を勝ち、前走の福島牝馬S(G3)では2着に入っている。
過去に中山牝馬Sや福島牝馬Sで実績を残した馬が穴をあけたりもしているので面白い存在ではある。

8 クインズミラーグロ 予想18人気(妥当人気)
こんなもんだと思う。
昨年に比べて勢いも落ちている。
ただ、今年の小倉大賞典(G3)では15人気で2着に入り、波乱を演出している。

9 ソウルスターリング 予想5人気(過小人気)
昨年は怪物と騒がれていた馬。
昨年のオークス(G1)以来勝ち星もないが、どの馬よりもレベルの高い所で戦ってきている。
前走の阪神牝馬S(G2)の大敗で人気も落ち美味しい存在となってくれた。

10 アエロリット 予想4人気(妥当人気)
昨年のNHKマイルC(G1)の勝馬。
それ以降もクイーンS(G3)を勝ち、中山記念(G2)では牡馬相手に2着。
本当はもう少し人気をしてもいいと思うが妥当評価ど打診。
ただ、秋華賞(G1)での大敗、NHKマイルCと中山記念の実績などを見ると牡馬相手に戦った方が成績が残せる馬なのかもしれない。

11 アドマイヤリード 予想3人気(過剰人気)
昨年のヴィクトリアマイル(G1)の勝馬。
ただそれ以降著しい成績はない。
鞍上がデムーロということもあり過剰人気しているのでは。

12 エテルナミノル 予想17人気(妥当人気)
今年の愛知杯(G3)の勝馬。
ここ最近の成績を見ても人気はこんなもんだろう。
ただ、あくまでも重賞馬。

13 ワントゥワン 予想13人気(過剰人気)
こんなもんだと思う。
重賞で実績も残していないのに重賞で実績を残した馬を差し置いてこの人気とは人気を集めてる方だと思う。

14 リエノテソーロ 予想16人気(妥当人気)
唯一実績は昨年NHKマイルC(G1)で2着。
それ以外はパッとしない実績なので人気は妥当。

15 デアレガーロ 予想14人気(妥当人気)
今年の京都牝馬S(G3)で2着。
あくまでも妥当な人気だと思うが穴をあけてくれそうな期待感をもてる。

16 リスグラシュー 予想1人気(妥当人気)
昨年のクラシックで盛り上げてくれた1頭。
過去にG1で3度(阪神JF、桜花賞、秋華賞)2着に入っている。
今年は東京新聞杯(G3)を勝ち、前走の阪神牝馬C(G2)では3着に入っている。
1600mのレースに関しては全レース3着以内。
東京新聞杯で東京1600mで結果を残しているし、鞍上が武豊となれば人気を集めるのは納得ができるが…。
ただ、これだけのG1馬が出走するなかでG1を勝っていない馬が1人気になるのは解せない気もする。

17 デンコウアンジュ 予想10人気(妥当人気)
昨年のヴィクトリアマイル(G1)で2着。
勝ち星からはだいぶ遠ざかってはいるが、昨年みたいに穴をあける可能性はゼロではない。
昨年とローテーションと成績は似ているので夢を見てもいいかも。

18 メイズオブオナー 予想15人気(妥当人気)
オープン上がり馬。
前走まで条件戦だったので、一気に馬のレベルがアップしてくる。
2走前に愛知杯(G3)で重賞レースに出走しているが5着止まり。
実力はこんなもんだと思う。





これらを踏まえ気になる馬たち。

レッツゴードンキ
ミスパンテール
ラビットラン
レーヌミノ
レッドアドヴァンセ
カワキタエンカ
ソウルスターリング
アエロリット
デアレガーロ
リスグラシュー
デンコウアンジュ

とりあえず、11頭まで絞ってみた。
このままでは点数が多すぎるので、万馬券倶楽部の名に恥じないような予想を加えながらさらに絞っていきたいと思う。





【ナッツの予想】
◎ソウルスターリング
○レッツゴードンキ
▲リスグラシュー
△レーヌミノル
△デアレガーロ
△デンコウアンジュ
△カワキタエンカ



◎ソウルスターリングは元々は怪物と騒がれていただけに強さを信じたい。

過去にスプリンターのストレイトガールの勝利があるように○レッツゴードンキも十分に可能性はある。

△レーヌミノルはスプリントよりもマイルのが実績がある。

△デアレガーロ、△デンコウアンジュ、△カワキタエンカは波乱の演出の期待を込めて。

▲リスグラシューの1600mの成績の安定感は消せない。


今回のレースは、G1を勝ってない人気馬よりもG1を勝った人気落ちのG1馬を信じたい。

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