春アウター最終便、ブルゾン・ジャケット編、「軽さ」を軸に、4つの提案!【フィーチャー】
最近暑くなったり寒くなったり、気候の変動が激しいですが、本当に正直に言えば、今から春アウターを購入、と言うのはあまりオススメ出来ません。
最近の日本の春は短いですから…。
もはや春と言うか、夏のような陽気の日さえありますし。
それが分かっているから、ブランド側もまだまだ真冬にすら突入していない年末から春アウターを投入してきますし。
またその都度紹介してきていたりもしたので、異様に気温が早く上がってきてしまった今年の3月には「もうアウター提案は止めておこうかな…」なんて思ったりもしました。
私はショップやブランドのように洋服の在庫を抱えているわけではないので、どうしても洋服を売り捌かないといけないわけではないですし。
ただ、やっぱりまだまだ軽いので良いからアウターが欲しい、という需要が無いわけではないんですよね。
まだまだ夜は寒い。
かく言う私も冬物のフリースジャケットを羽織ってこの記事を書いていますし。
ゴールデンウィークにどこかに旅行に出かける際に、軽く羽織れるものが欲しい、とかね。
そこで今回は、「軽さ」を軸に4つの観点で上半期最後のライトアウター特集を行っていきたいと思います。
トレンドのスポーティーさ、軽さをミックスした春のMA=1 大幅にリニューアルされた、あのセレクトショップ
最近のブルゾン人気の中で、復権してきたのがMA-1。
MA-1と言えば、数年前春休みの原宿に降り立つと猫も杓子もMA-1を着ている…という光景で。
当時はチェスターコートとMA-1が異様に流行っている、というトレンドでした。
一過性に思えたそのようなトレンドですが、MA-1はそこから一時的にトーンダウンしたものの、昨年あたりからまたトレンドに返り咲いてきた感があります。
昨年で惜しまれつつ終了したユニクロ+Jも、春・秋ともにMA-1が注目アイテムでした。
https://note.com/narcisman/n/n3746417a4e5c
とは言え、春夏にモコモコの中綿入りの本格派MA-1はちょっとヘビー…。
出来ればスポーツブルゾンのような軽さが欲しいところ…と思っていたのですが、思い切りドンピシャのアイテムがあります。
それがNANO universeの「LB.03/ナイロンタスランリバーシブルZIPブルゾン」。
実はナノ・ユニバース、この春からリブランディングを敢行。
オリジナルアイテムのラインを6つに整理し直し、「6つの異なるコンセプトからなるマルチレーベル」という形になりました。
と言っても、とりあえずは、
この3つのラインを押さえておけば良いでしょう。
オリジナルと言えるのはこの3つのラインですし。
LB.01ラインに関しては、とにかくモノは非常に良い、けど高い…。
この価格帯だと、よほどの何かが無いと競合がドメスティックブランドになってしまうわけで、そうなるとブランド力という意味でどうなのか…という感じは正直しますね。
やっぱりインポートのハイブランドほどではないにせよ、ブランドを気にする人が多い価格帯ですし、その反面セレクトショップのオリジナル品としてはどうしても下に見られやすいという現実もあります。
まあとにかく始まったばかりですし、面白いアイテムが多いので見守っていきたいとは思うのですが…(ナノ・ユニバースの代名詞・西川ダウンがこのラインでどう料理されるのかは是非見たいところ)。
やはり現実的にアイテムを探すとなると、LB.03ラインということになるでしょう。
リブランディングによって、少しゆるめのサイズ感になり、これまで「ちょっと時代に合わない」と感じられていたナノ・ユニバースのサイズ感が文字通り緩和されています。
このナイロンタスランリバーシブルZIPブルゾンも、少しゆるく着ることが可能。
MA-1とは言いましたが、各種のディテールはオミット(省略)して、極めてシンプルなブルゾンに仕上げているので、めちゃくちゃ羽織りやすい。
スソ、ソデ先ともにリブがありますが、締め付けはそこまで窮屈ではありません。
最近ブランド物のスポーツブルゾンは、やり過ぎなくらいにリブをキツくして、ふんわりと生地の「溜まり」を作ります。
かなりトレンド感が出せる一方で、着こなしのハードルは上がってしまうのが痛し痒し…。
ただドメスティックブランドのような、服が本当に大好きな人たちが買うような価格帯では、このように少しやり過ぎな、過剰なもののほうが売れる、という傾向が最近はありますね。
このタイプだと、どうしてもインナーのタイプや着丈を選ぶ、という難しさもあります。
その点今回紹介しているタスランナイロンブルゾンは、リブの絞りにキツさがほぼ無いので、スルッと、インナーを選びません。
厚手のスウェットの上などに着る場合は、着ぶくれに注意して欲しい、くらい。
生地はアイテム名にも使われているタスランナイロン、ナイロン生地にタスラン加工をしたものが使われています。
名前だけは、どこかで聞いたことがあるのではないかな?と思うのですが。
ナイロンのツルッとした、ちょっとした固さを感じさせる、いかにもナイロン、といった素材感ではなく、ふわっとした軽さと柔らかさを出したのがタスランナイロン。
コットンのような、無機質過ぎない、ナチュラルな質感もあります。
シャカシャカ感もあまり無く、とにかく軽い、という印象で、羽織ったときにストレスになりません。
ちょっとさみーな…でもアウター羽織るの面倒だな…なんて思いがちな人にピッタリ笑
塩縮加工などをしているわけではないので、ナチュラルなシワ感。
その分丸めて小さくバッグに入れられる…とかはないのですが、例えば暑いときに脱いで手に持ったり、車の助手席に置いておいたり、そういったふうに扱っても嫌なシワはつきにくいですね。
ちょっとシワが付いても、スチームを当てたり、お風呂に入った後にお風呂場に掛けておけば、良い感じに戻ります。
小松マテーレの「ダントツ撥水」を使っているので、急な雨も大丈夫、というのは有り難いですね。
雨合羽的な使い方は、流石に無理ですが、急場は凌げるという感じ。
MA-1モチーフらしく、リバーシブル仕様になっており、ブラックは反面がチャコールグレー。
こちらの面はハの字ジップになっています。
「リバーシブルは結局どちらかしか使わないよね」というのは使い古されたリバーシブルあるあるですが、これは両方使うんじゃないかな?
形状は異なりますが、両面ともに手を入れるポケットもあります。
もう1色のベージュ×ブラウンに関しては、より洒落感を出せますが、おそらくポップなブラウン面とシックなベージュ面の落差が大きいので(どちらが良いというわけではなく)、どちらか片方しか使わなくなるのでは…。
シンプル過ぎるほどにシンプルな構成のジャケットなので、「これを羽織ったら一瞬で格好良くなる」といった洋服ではありません。
その人の素性に依る…と言うか、その人の個性を邪魔しない服、なんですよね。
別の言い方をすると「あまり盛れない」。
よく女性が、男性に着て欲しい服として「シンプルな服」を挙げますが、あれを真に受けると結構残酷な側面があるよな…とかよく思います。
あくまでもそういった意味でのシンプルさ、そして利便性を踏まえた上でのオススメかなと思いますね。
着用サイズ・コーディネート使用アイテム・オススメ度
ここから先は
サポートも毎回大変ありがたいのですが、「スキ」を押して頂けることや、シェアして頂くこと、またコメントを頂けること等、そうした皆さんの反応がとてもとてもとても励みになります! もっともっと精進してコンテンツを充実・発展させていきたいと思います。 応援よろしくお願いいたします!