【特集】今年は半袖シャツの当たり年!?とっておきの「勝負の半袖シャツ」、惜しまず見せます!
最近本当に暑いんですが、何でも明日の東京の予想最高気温は33℃ということで、かなり暑くなりそうですね…。
いやー本当に近年の暑さは度を越していますし、何より今年はマスク着用がどうしても強いられるということで、いつもより需要がありそうな「半袖シャツ」特集です。
今月より定期購読マガジンをリニューアル。
速報などの【ミニコラム】と、本格的に1つのテーマに絞って掘り下げる【特集】とに分けて、定期購読マガジンを構成していく予定です。
皆様に1月を通して楽しんで頂けるように更新してまいります。
さて、毎年言っているんですけど、メンズにとって半袖シャツって難しいアイテムです…。
何ならもう「半袖シャツは無理して着なくて良いよ」と言っているくらいで…。
その理由の1つは、「シャツは、長袖が基本」というイメージがまずあって、半袖シャツはそこから袖だけをぶった切ったような、中途半端な、もっと言ってしまうと少し滑稽なイメージすらあるのではないか?と思っています。
サラリーマンや学生が衣替えで半袖になって、カッコいいと感じることはほとんどないと思います。
また、何故カッコよく見えづらいかと言うと、半袖シャツの構造もあります。
肩とソデ部分がピタッとしたものを選ぶと、その人本来の体型や骨格が浮き出るように、そのまま反映されてしまうんです。
頭が大きかったり、なで肩だったりすると途端にそれが強調されてしまうんですよね…。
そういった人は半袖シャツを着ると、上半身が異様に小さく、逆に顔は大きく見えてしまうので。
その結果頭身バランスが崩れて、必要以上に子供っぽく見えてしまう人がたくさんいます。
半袖の場合袖を捲(ま)くって誤魔化すわけにもいかないですしね…。
ただですね、近年はビッグシルエットブームに引っ張られる形で、ゆったりとした作りの半袖シャツが増えました。
選択肢が増えたことで、肩とソデ部分がピタッとしたものを選ばなくて済むようになっているんです。
リネンなど涼感長袖シャツを腕まくりして、ハーフパンツなんかの涼しめなパンツと合わせて何とか夏を凌ぐ…っていう方法もあるのですが、半袖シャツも良い!とやっと言えるようになってきました。
昨年くらいから、本当に半袖シャツ着やすくなったな~と感じていたのですが、今年はさらに良作が増加。
かなり豊作ですよ。
その中でも、とっておきの「勝負の半袖シャツ」集めました。
色が大当たりの今季、さらに大当たりな別注アイテム!?
今季最も人気の半袖シャツと言えば、既に紹介済みのCOMOLI(コモリ)のベタシャンオープンカラーシャツ。
ブランドの人気もとどまることを知りませんが、この「ベタシャン」シリーズも今年大爆発で、5月の発売時にはどこも入荷すると売れてしまう…という状況でした。
この「ベタシャン」、濃い濃い色味と、着古したようなシワ感で着る半袖シャツとしては抜群の雰囲気のあるアイテムです。
ブランドでは定番のアイテムでしたが、ようやく人気に火が付いた感じ。
白は人気無いんですけどね。
白の半袖シャツって制服のイメージが強いんでしょうか…難しいアイテムですから。
さてそんなCOMOLIに対して、ここのところその人気がちょっと停滞気味に感じるのがAURALEE(オーラリー)。
昨シーズンは供給が多すぎたのか、人気アイテムだったチェック柄ブルゾンがどこでもセールになっていたり…と、ちょっと心配になる様相だったのですが。
しかし、今シーズンは新アイテムのデニムジャケットがヒットアイテムに。
やはり信頼感のあるブランドですし、ファンもまだまだ見限ってはいません。
昨年は初進出となるパリコレを意識し過ぎたのか、ちょっとリアリティが無いな…という色味が多かったのですが、今季は置きにいったというと語弊がありますが、綺麗さはありつつ、現実感のある色使いに戻ってきました。
特に3月に紹介した、ブランドが誇る「WASHED FINX TWILL」という生地を使ったシャツは、まあ良い色でした。
今まで何度か語ってきたように、基本的に雰囲気重視のCOMOLIに対して、AURALEEは誰がどう見ても「良い生地を使っているなあ」と感じられる、そんな分かりやすさが特徴です。
特に「WASHED FINX TWILL」は、AURALEEの中でも特に好きな生地。
エジプトの超長綿「フィンクスコットン」を超高密度で織り上げて、一度硬直させる加工を施す。
さらにそれをわざわざ何度も叩いてもみほぐして柔らかくする。
こうすると、これでコートを作っても良いくらいに厚手でとても満足感がありながらも、しなやかさとハリ感を兼ね備え、かつ、とても滑らかな素材になるんです。
確かにお値段は高いのですが、それでも納得出来てしまうのは糸をこれでもかと積み重ねたことによる密度の高さと、加工による軽さによって極上の生地と言えるからなんですね。
シャツ生地で、ここまで満足感のあるものを作られるんだなという。
そんなウォッシュドフィンクスツイル生地を使ったシャツでも、今季のライトグリーンは、過去ナンバーワンと言っていい良い色だったんじゃないかなと。
このインライン(通常ライン)のカラーも十分良いんですが、「別注」でさらに良い色が出ています。
それが、セレクトショップEDIFICE(エディフィス)の別注アイテム。
【AURALEE / オーラリー】別注 WASHED FINX TWILL HALF SLEEVE SHIRTS
「別注」と言うのは、ブランドのインライン(通常ライン)とは別に、ショップ側が特別に作ってもらうアイテムのことです。
これはインラインにもあるアイテムの、色だけを違うものに変えてもらったカラー別注アイテム。
一応ショップサイドもブランドサイドも表記はただの「GRAY」なんですが、ただのグレーじゃないですね。
青みがかった、ブルーグレーと表現したほうが良い独特のカラー。
※光によって異なりますが実際のアイテムの色味は上の写真が最も近いと思います
この手のグレーとブルーを混ぜたような色は、メンズにありがちなサックスブルー(水色)よりも深み・渋みが出て、爽やか一辺倒にならないんです。
この手のブルーグレーという色は、見つけたら買い!くらいに思っているのですが、爽やか一辺倒になるとちょっと気恥ずかしい半袖シャツにピッタリのカラーだと思います。
お値段的に高い服を買う意味って、色々あると思うのですが、ここまで分かりやすく「良い生地」と「良い色味」が揃うと、かなり納得感が出るんじゃないでしょうか。
シルエットは、良く言ってみればストリートライクな、悪く言えば大味なビッグシルエット。
どうしても、まだまだ子供っぽくは見えがちです。
これはもうそういったストリートな雰囲気として捉えたほうが良いでしょうね。
出来れば下半身はシルエットを補正してくれるようなテーパードの効いたパンツを合わせるなどしてバランスを取ったほうが良いですね。
袖は極太で絶対に二の腕はピタッとしません。
もう1色のネイビーも、ブルーグレーに負けず劣らず、かなり良い色味。
【AURALEE / オーラリー】別注 WASHED FINX TWILL HALF SLEEVE SHIRTS
こちらは光を当てないとかなり黒に近い、濃いダークネイビー。
実はウォッシュドフィンクスツイル生地は定番ながら、明るい、淡い色味でのリリースばかりで、なかなかこういった濃い濃い色味は無かったんですね。
この生地特有のジワッとした高級感のあるツヤ感は、こうした濃い色味でこそしっかりと出ますから…。
ビッグシルエットで半袖シャツだと、どうしてもちょっとした子供っぽさを払拭出来ないところがあるのですが、この色だとだいぶ大人っぽくなります。
いやー出来れば2色買いしたくなるほど良い色でした。
これ、今季AURALEEのインライン(通常ライン)のライトグリーンやパープルも当たり年で良い色だったからあれですけど、もしインラインがハズレだったら取扱店からクレーム出たんじゃないですかね?
それくらい良い別注カラーになっていますよ。
このカラー別注アイテム、長袖版もあります。
【AURALEE / オーラリー】別注 WASHED FINX TWILL BIG SHIRTS
緊急事態宣言が出された中という、何とも不運なリリースのタイミングになったので、未だに結構在庫が残っていますが、本当に良いアイテムですよ。
ちなみにこの極上のウォッシュドフィンクスツイル生地、この生地を使ったパンツもリリースされています。
【AURALEE / オーラリー】別注 WASHED FINX TWILL EASY WIDE PANTS
ただこれはちょっと、サイズ感がデカ過ぎる…。
確かに昨今は、緩めの腰回りで、ハイウエストでベルトをキュッとキツめに巻いて、ストンと高いところから生地を落とすようなパンツが流行り。
ただ、これいくらなんでもウエスト緩すぎないか?という。
ベルトループのない、イージーパンツでもありますし、緩すぎてなかなか着づらい…。
丈もめちゃくちゃ長いですし、最小サイズでも身長175cmくらいの人を想定しているんじゃないかな?という。
AURALEEのパンツは元々高身長さん向けに作られているようなところがあるんですが、ちょっとこれは似合う人相当限られてしまいそうです。
いやー本当に良い生地なんですけどね。
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