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UNIQLO×JW ANDERSON (ユニクロ×JWアンダーソン) 20AWシーズンレポート 「映え」はするけれど、やっぱり素材がね…

 ユニクロ「U」と並び、すっかり恒例となった UNIQLO×JW ANDERSON (ユニクロ×JWアンダーソン)。

20AWコレクションが10月16日発売されました。


ユニクロU程ではないにして、JWアンダーソンも「ユニクロのデザイナーズコラボ」として一定のブランド力と注目度を持っていて、インフルエンサーやファッション誌の持つWEBメディアなどがこぞって取り上げてくれます。

だからついつい、あれもこれも…と取り上げたくなってしまうのですが、まあ正直使える物はほんの一握りです。

ユニクロ・ルメール時代と異なり、ユニクロUやユニクロ×JWアンダーソンは、ユニクロの通常ラインとほぼ同じ価格帯での展開になりますから、やれる事は限られています。


それでもユニクロU初期などは、ウール100%のスラックスを出していたり、つい最近までエクストラファインメリノウールを使ったニットや、スーピマコットンのカットソーなども出してくれていたのですが、ここ最近はそういったキラー素材を使わなくなり、素材レベルがどんどん悪化しています。

JWアンダーソンも、その派手なカラーリングが賛否を呼んでいたものの(と言うかユニクロではやはり受け入れられず、セールの常連に…)、十八番(おはこ)であるマルチボーダー柄をエクストラファインメリノウールで作ったニットなどは素晴らしかったりしたのですが…そういった素材使いは今はもう出来なくなってしまいました。

別に純ウールでないといけないとか、そういうことはないのですが、「買い!」と積極的になれるアイテムは減ってしまったな…と。

近年ウールなどの原料費が高騰しているのは、一般にもよく知られています。

例えば、デザイナーズコラボは明確にユニクロの上位ラインであると位置付けて、価格帯もユニクロの通常ラインよりも上に出来れば、また違うのでしょうが、あくまでユニクロ通常ラインと同じ価格帯で展開するとなると、「原料費が上がっているので、値上げさせてください」と言ってもなかなかユーザーが許してくれません。

これが、洋服にこだわりを持つ(むしろ持ち過ぎているような)層を相手にしているドメスティックブランドであれば、数千円の値上げでも許されるのでしょうが、ユニクロは1000円の値上げでもシビアな反応が返ってきますからね…。

ただ、ユニクロでやるにはクセが強過ぎた感のあるアンダーソン特有のデザイン性は減り、普通に使えそうな物もチラホラ。

誰が見ても良いと思えるだろうし、誰にでもオススメ!みたいな物では無いのですが。

あまりコンテンツとして期待・計算はしていなかたったのですが、意外にもいやこれ結構良いんじゃないの?という物があったので。


早速紹介していきたいと思います。


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