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ダウン戦国時代!「3強」に割って入る新顔はあるのか?アウター特集「ダウン」編!
いやー今週は本当に寒い!
ちょうどタイミング良く今年もやってきました、アウター特集「ダウンジャケット編」です!
実はこれから「コスパアウター」編も予定してはいるのですが、本当に正直中間価格帯での選択肢が、今年はブルゾン・コートに関してはそんなに多くないな…と感じています。
それに対して、ダウンジャケットは中間価格帯が強い!
一時期はダウンジャケットは高価なもの以外は駄目、という風潮でしたが、今は中間価格帯がかなり充実している状態なのです。
ナノ・ユニバースが育て上げた、羽毛布団の東京西川との協業オリジナルダウン「西川ダウン」。
ユナイテッドアローズ BEAUTY & YOUTHの小松マテーレ(旧小松精練)の生地を使用した「小松ダウン」。
そして近年セレクトショップの別注モデルを数多く手掛ける「NANGA(ナンガ)」。
この3つが、中間価格帯のダウンジャケットとしては「3強」を形成しています。
とりあえずこの中から選んでおけば間違いない…のですが、今回はこれに加えて新顔も紹介しています。
今はほぼ全てのモデルが出揃って、ダウンジャケットが選びやすい時期。
この特集を読んでセレクトショップに出向いてもらえればと思います!
それでは早速見ていきましょう!
西川ダウン、G2も実は変わってます!
ナノ・ユニバースが羽毛布団で有名な東京西川からダウンの提供を受けてダウンジャケットを作る…。
そんな、スタート当初からインパクトのあるスタートだった西川ダウンですが、実は当初はウール生地でスタートしたのです。
正直初年度のこのモデルはお世辞にも良いモデルではなく、吹き出した羽毛が表面に付いて汚らしく見えてしまったりと散々な出来でした。
しかしそこからナイロン生地を使うことで品質が安定。
15年冬に登場した「G2」と呼ばれるモデルは、西川ダウンのフラッグシップモデルとなり、以後不動の定番化しました。
西川ダウンの興隆は、まさにこのG2モデルとともにあると言っても良いでしょう。
不動の定番モデルということで、良い意味でも悪い意味でも「変わらない」というふうに私も捉えていたのですが、実は細かいマイナーチェンジが繰り返されて、初年度とはかなり違ったアイテムになっています。
特に今年のG2は「第二の完成期」を迎えているかもしれません。
近年の西川ダウンは、ナイロン生地がとにかく柔らかい。
最近のリラックス、ビッグシルエットトレンドは、服の窮屈感から私達をすっかり開放しました。
この影響か、ダウンジャケットは軽さだけではなく、着心地もまた問われるようになりましたね。
西川ダウンは使われているダウン量に対して元々非常に軽く、着心地の良いダウンジャケットでしたが、生地の柔らかさも加わって、着心地の良さと温かさの両立に関しては最高レベルのダウンになっています。
そして、今年はディテール面を大幅に強化。
裏地やボタンに「NISHIKAWA DOWN」とブランドロゴがあしらわれていたり、フードの脱着がジップに変更されていたり。
両ポケットのジップがダブルジップになって両開きになったり。
腕のシガーポケットも限りなく薄くなり、目立たなくなりました。
アームホールにパイピングが施されていたり…。
なるほど言われてみると、おぉ!と思うディテール変更が満載なのです。
ただ一方で、このG2の形自体はちょっと今のトレンドにますます合わないものになってきているのも事実。
ダウンジャケットをスタイリッシュに着るためのショート丈も、今のトレンドからするとちょっと短すぎる気がします。
生地の柔らかさからくる着心地の良さも確かにあるのですが、その分シルエットの形成力が落ちてなんだかハリのない感じに…。
今のトレンド下だと、オススメ度合いはどんどん下げざるを得ない、という状況です。
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