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ユニクロ×JW アンダーソン、21SSシーズンは色々と災難な役回りに…やっぱり服は、着てみないと分からない…

 お待たせしました!今回はすっかりお馴染み、5年目に突入(!)となったユニクロと英国人デザイナー、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンによるコラボラインUNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ×JWアンダーソン)をレポートしていきます。


今回は新型ウイルス禍による再々度の緊急事態宣言直前での発売と、かなりタイミングの悪いことになってしまったユニクロ×JW アンダーソン。


それでなくともユニクロU、+J(プラスジェイ)の後という、デザイナーズコラボの中でも損な役回りを背負わされているアンダーソンですから…。

ユニクロでのJWアンダーソンって、その遊び心が安っぽさの方に繋がってしまいがちで、皆がデザイナーズコラボに求めている「ユニクロだけれど、ユニクロ以上を感じさせる何か」というものには、ちょっと乏しくなってしまうことが多いんですよね…。

その凝ったデザインが、一周回って、安い服屋で売っていそうなソレに見えてしまったり…。


今回も店頭で陳列されているアイテムを見る限りでは、ちょっと厳しいか…という物が多かったのですが、しっかり見て、着ていくと、意外と良いな!?という物があったので紹介していきたいと思います。



引き続きしっかりと慎重に行動した上で、皆様にこんなご時世でもファッションを楽しんで頂くべく情報を発信し続けていきたいと思います。




オーバーサイズチェックワークシャツ



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オーバーサイズチェックワークシャツ

 

 19年、20年は3月に発売されたユニクロ×JWアンダーソンですが、今回は3月にユニクロプラスJが来たためか、4月末発売という春夏シーズンとしてはかなり遅い時期でのリリースになってしまいました。

そのため半袖シャツや、長袖でもリネンシャツなど、完全に夏を意識した展開となっています。


メンズの半袖シャツって、結構難しい…という話は、私のこの活動では初期から言っているのです。

しかし昨年は、ただでさえ厳しい最近の日本の夏にマスク着用が必須とあって、もう半袖シャツは難しいとか言っていられませんからね。

今年もそうなることはほぼ確実でしょうし。


それに最近はトレンドの変化もあって、かなりメンズの半袖シャツが着やすくなっているのですよ。


ただ今回のユニクロ×JW アンダーソンの半袖シャツ達、どうにも陳列されている段階では安っぽい…。

それもそのはずで、半袖シャツはオール1990円での展開。


ユニクロUやプラスJの半袖シャツは定価だと2990円~ですから、同じ価格だと厳しいという判断からか、最初からセールのような価格設定に。

それでいて、JWアンダーソン特有の、シンプルとは少しズラした遊び心のあるアイテムをこの価格で作られなければいけない…

ってもう無理ゲーでしょと、JWアンダーソンの心中をおもんばかってしまいます。



ただJWアンダーソンの半袖シャツ、着てみると意外に良いのです!


むしろこのシルエットは、半袖シャツとしては理想的と言って良いくらいの出来。


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半袖シャツは、肩とソデ部分がピタッとしたものを選ぶと、その人本来の体型や骨格が浮き出るように、そのまま反映されてしまうんです。

頭が大きかったり、なで肩だったりすると途端にそれが強調されてしまうんですよね…。

そういった人は半袖シャツを着ると、上半身が異様に小さく、逆に顔は大きく見えてしまうのです。


その結果頭身バランスが崩れて、必要以上に子供っぽく見えてしまう人がたくさんいます。

ただ最近は、ビッグシルエットブームに引っ張られる形で、ゆったりとした作りの半袖シャツが増え、肩とソデ部分がピタッとしたものを選ばなくて済むようになっているんです。


そしてJWアンダーソンの半袖シャツ、ちゃんと肩周り~袖がトレンドナイズされていて。


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スソはボックスシルエットと言って、スパッとまっすぐ切ったようになっており、これもバランスが取りやすくなっています。


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基本的にボックスシルエットにすると、洋服の難易度はグンと下がります。

一方でこのボックスシルエット、色気、セクシーさには欠けるのですが、そもそもそういった表現は半袖シャツではしづらいので。


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いや今回のJWアンダーソンの半袖シャツ、半袖シャツとしてはかなり理想的なシルエットだなと、着てみると思いましたよ。

一般的にまだまだ「オーバーサイズ」という表記には、少しビビってしまうと思うのですが。

例えばB系のようにダボダボっとした感じになるのではなく、あくまで「今っぽい、ちょっと緩いシルエット」くらいの感覚ですから、ユニクロの場合は。



あとはどうしても高級感があるとは言えない、むしろ安っぽくも感じさせてしまう生地感などをどう見るか…。


今回半袖シャツはこのオーバーサイズシルエットで、シャンブレー(コットン100%)、シアサッカー(ポリエステル65%、コットン35%)、そしてこのコットンチェックと3種類の生地があるのですが、このコットンチェック生地が一番良いと思いました。

これパッと見で、「リップストップ」みたいだなと思ったのですが、アイテム解説を読むとやはりリップストップを意識しているようですね。


リップストップというのは、引裂き防止のために格子状にナイロンが縫い込んである生地のことで、これはナイロンを縫い込んではいないものの、そうしたものからインスピレーションを受けたチェック柄…というなかなか面白い着想。

リップストップの生地って、割とお値段以上に見えやすいんですよね。

今回のこれも、リップストップそれ自体ではないのですが、1980円とは見えないとは思います(かと言って高級感がある!というわけではないので、そこは筆が重くなるのですが…)。


無難に黒(正式なカラー名称はダークグレイ)に行きたいところですが、オススメはオリーブ。


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https://www.uniqlo.com/jp/ja/stylingbook/style/30011945



流石に公式スタイリングはだいぶ盛っているのですが、この色が一番深みが感じられるし、JWアンダーソンが表現したいであろう、メンズの可愛らしさ、みたいなものが最も表現されているのかなと。


安い服屋で売られている、子供っぽくなりがちな半袖チェックシャツと紙一重と言えば紙一重なのですが…それでも惹かれるものがありましたね。

これも本当、かなりデザイン的な欲を抑えめにしていると思うんですよね。


JWアンダーソンは初期はユニクロらしからぬ過剰なデザインで、かえって安っぽくなってしまって、かなりの数のアイテムがセール行きになってしまいましたから。

その反省も踏まえて、ユニクロという枠内で、面白いデザインを盛り込めるか?というところに苦心している様子が各所に見て取れます。

まっさらにプレーンなアイテムはJWアンダーソンコラボの趣旨的には作れないですからね…。


ユニクロデザイナーズコラボは、あまりこういった「面白いから」みたいな視点で選んでしまうと、結局着ない、ということになりがちなので、その点はかなり悩んだし、紹介する際も慎重になるのですが…。


でもこれ着てみると、本当意外と良いんだよなあ…。

こんなご時世なので、店舗で見るだけ見てくださいとも気軽に言えないのですが、半袖シャツのシルエットってこういうのが良いんだなあ…と分かってもらえるアイテムではないかなと思いますよ。


ただ似合う・似合わないも激しく起こりそうなアイテムなので、あまりハズシたくない!という場合は、次のアイテムのほうがより合致するかなと思いますね。


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