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奈良の“おいしい”食材てんこ盛り!「奈良づくしパーティー」準備編

前回のおさらい

☑ 奈良について定期的に話し合う『東京まほろば研究会』を発足
☑ まほろば研究会の会合で「奈良は美味しいものがないと言われる」ということが話題に
☑ 旅行客に滞在してもらうには、食の魅力がキーポイントになる
☑ 奈良の美味しいものを知ってもらうイベント『奈良づくしパーティー』をしよう!

奈良づくしパーティーの開催が決まり、色々準備が始まりました。今日はその様子を綴ります。


『奈良づくしパーティー』のお品書き

奈良づくしパーティーの開催が決まり、日程や会場決め、広報などを行う中、パーティーで振舞うメニューも決定!これら全てに奈良の食材が使われているんですよ。

・ 大和野菜のバーニャカウダー
・ 大和真菜と大和揚げの炊いたん
・ こんにゃくサラダ
・ 胡麻豆腐
・ 大和肉鶏の唐揚げ
・ 大和牛のローストビーフ ~温野菜を添えて~
・ 古代米のチーズリゾット
・ 流しそうめん
・ パンナコッタ
・ 柿クッキー
・奈良の日本酒や梅ジュース

前菜からメイン、ご飯ものにデザートと、ボリュームたっぷりのお品書きになりました!実際にこれらの料理に奈良のどんな食材が使われたのか、ご紹介します。


大和野菜(やまとやさい)

バーニャカウダーや炊いたん、温野菜に使われたのが“大和野菜(やまとやさい)”と呼ばれる奈良特産の野菜。大和野菜は生産が難しく、奈良県外にはあまり出回らない珍しい野菜です。

パーティーでは大和野菜の代表格である大和真菜(やまとまな)をはじめ、半白(はんしろ)きゅうりひもとうがらしなどを振舞いました。

ちなみに都内では、日本橋にある「奈良まほろば館」で購入することができます。(野菜の種類は当日の仕入れ状況によります)


大和牛(やまとうし)

大和牛は鎌倉時代からの銘牛で、恵まれた気候風土に育まれた奈良県の良質な黒毛和牛。オレイン酸が豊富に含まれており脂肪の口溶けが良く、豊かな風味が特徴です。パーティーではローストビーフにして振舞いました!


吉野葛(よしのくず)

奈良県・吉野の名産品である吉野葛。葛は、葛きりや葛餅といった和スイーツに使われたり、葛湯として風邪をひいたときに飲んだりと昔から親しまれてきました。奈良づくしパーティーでは胡麻豆腐の材料として使いました。


古代米(こだいまい)

赤や黒、緑と色鮮やかな古代米。ビタミンやミネラルを多く含む健康食で、白米と混ぜて炊くと見た目も美しく、香り高いご飯が楽しめます。


蘇(そ)

蘇(そ)は、古代の日本で作られていた乳製品の一種。古い文献に蘇が記されていることから存在は確認できるものの、当時の製法は現代には伝わっておらず、正確にはどのような食べ物だったのか分かっておりません。
(乳を煮詰めた乳製品で美味しいもの、ということだけ分かっているそう)

そんな蘇を研究し、試行錯誤を経て再現されたのが古代チーズ「蘇」。奈良づくしパーティーでは古代米と蘇を使って、古代ロマンあふれるチーズリゾットを作りました。


三輪そうめん(みわそうめん)

三輪そうめんは「日本の手延そうめんの元祖」ともいわれている、歴史あるそうめん。11月から3月の寒さが厳しい季節に作られる麺は、細くなめらかでコシが強いのが特徴です。

夏は週3ペースでそうめんを食べるわたし。あの有名な「揖保乃糸」よりも断然、三輪そうめん推しです。びっくりするくらい、コシの強さが違います。三輪そうめんを知ってしまってからは、夏になると奈良から三輪そうめんを仕入れています。それくらい美味しい。

その他にも、こんにゃくサラダには奈良県産のこんにゃくを使ったり、デザートのパンナコッタには奈良県産の牛乳や奈良県産の柿を使ったジャムを使いました。


流しそうめんの必需品も奈良県産!

奈良づくしパーティーというだけあり、見事に奈良の食材で埋め尽くされました。でも食材を集めただけで我々が満足するとお思いですか?

はい、甘いです。あまちゃんです、あまあまです。

スタバのホワイトモカにホイップクリームのせて、更にキャラメルソースかけたくらい、激甘です。(←この前初めて飲んだらすごい甘かった・・・)

メニューの中に“流しそうめん”とありましたでしょ?流しそうめんの必需品と言ったらそう・・・

竹です。


なんと、竹すらも奈良県から伐採してまいりました。おっくんの地元の友人達、及び友人のお父さん(!)まで総動員し、夏休みの1日をかけて男手4~5人で作りあげた渾身の竹。

さらにその竹を、奈良から東京まで運搬するという狂気。

そう・・・“奈良づくし”と言うからには、関東産の竹では満足ができなかったようです。こうして奈良づくしパーティーは、名実ともに奈良まみれになったのです。


パーティー前夜に3人で準備開始

パーティー当日はキッチンのある会場を借りたため、リゾットや唐揚げ、サラダなどはそこで調理をしながら楽しむことに。ただし、胡麻豆腐やローストビーフ、パンナコッタといったメニューは事前に作っておく必要がありました。(イベント参加者約25人分!)

パーティー前夜、おっくん、友人のこめっち、そしてわたしの3人は各々の仕事を終えた後おっくん宅に集まり調理開始。普段作らないローストビーフにドキドキしたり、パンナコッタの材料の牛乳を床にまき散らしたり・・・と奮闘。「さて、次は胡麻豆腐だ!」となった時に。

「おっくん、練り胡麻、買っておいてくれた?」
『もちろんやで!ジャーン!』
と取り出したのは練り胡麻ではなく、マジな胡麻。素材買ってきやがった。

「え・・・なんで胡麻?」
『え?練り胡麻って胡麻から作るんやろ?』

胡麻をペースト状になるまですれと言うのか。こんな夜中に。
(あたふた奮闘していたら、既に夜中でした)

いえ、胡麻から作ってもいいんですよ?時間があればね。皆さん、普段料理をしない人に食材の買い出しを頼む時は商品名まで指定しましょう。そうでないと、夜中に胡麻をする羽目になりますよ。(ならないよ)

こうして徹夜でパーティー準備をした3人。準備を終えてさまざまな想いがありましたが、3人に共通していたのは

『次回イベントをする時は、スタッフを増やそう』

ということでした。なので皆さま、今後NaraDeWaがイベントをする時は、ぜひ一緒に胡麻をすったりしましょう!(=一緒にイベントしましょう)

今回はだいぶ胡麻の件を根に持った記事になりましたが、次回は奈良づくしパーティー当日の様子をお伝えしたいと思います。お楽しみに!

※『奈良づくしパーティーin東京』は、2015年に開催したものです


《各食材の仕入れ先》
大和野菜:まほろばキッチン農悠舎王隠堂
大和牛、大和肉鶏:まほろばキッチン
古代米、三輪そうめん:まほろばキッチン
蘇、飛鳥の牛乳:みるく工房飛鳥
御代菊(日本酒):喜多酒造


執筆:SAORIGRAPH(@saorigraph
編集:きしぽみ(@kishipomi

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