3年以内の背景にあるもの@イギリスの特別支援教育
皆さん
こちらでは、こんにちは。日本にいる多くの方々は現在、夢の中といった時間でしょうか。
こちらは、朝から雷鳴がとどろいたかと思えば、2日ぶりに太陽が顔をだしていいお天気!と思った次の瞬間にはまた雨が降るという不思議なお天気です。
さて、現在、私はイギリスの視覚障害教育に携わる教師の教員免許に関する文章を読んでいます。
前回、ご紹介したように、視覚障害、聴覚障害、盲ろうのこどもの教育に携わることになった教師には、3年以内に当該分野の専門教師の資格を取得するように規定されています。
この「3年以内」という期限を具体的につけているところがみそです。
日本でも、盲学校に転勤したり、弱視学級の担任になったりすることがありますよね。でも、なかなか研修を受ける機会がなく、先生方は日々手探り状態にあります。
そこは、イギリスも同じ。
だからこそ、イギリスでは、視覚障害のあるこどもに携わるようになって3年以内には教師がきちんとした専門的な教育、研修を受けることができるような仕組みを作ったのです。
しかも、この仕組みの興味深いところは、日本のように大学院に入って、大学にきて学ぶことがメインではないのです。
ほとんどの授業はオンラインで講義を受講できるようになっていて、先生たちは現場で働きながら、学ことができます。
例えば、バーバリズムに関する講義を受けたのであれば、明日、学校へいって実際に視覚障害のこどもに対する授業をする中で、バーバリズムがおきているところはどんなところなのか、考えながら授業を展開することができます。
学びと実践を往還する仕組みが整っていることは、教師としての職能成長を促進するkとにつながります。
ちなみに、この3年以内の規定をすることで、各地自体の教育委員会は教師が研修を受けるための費用を捻出しなくてはいけません。もし、そこに3年以内という文言がなかったら、教育委員会は積極的に共振研修のための費用を捻出することがないのです。
日本では、教師の自助努力に依存している部分が大きいところがあります。
志の高い先生は、実費で全国で開催される様々な研修に足を運びます。
趣味の活動であればよいのですが、教員の専門性は、教育の質に直結します。
イギリスでは、いかにインクルーシブ教育を実現するか、そのためには、いかに公平にカリキュラムにアクセスすることができるのかを大切にしています。
地域の学校で視覚障害のあるこどもたちが障害のないこどもたちと同じようにカリキュラムにアクセスするための質保証の一端をこの「3年以内」には込められているのだと思います。
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3月にきたときは、170円前半でそれでも、高い!とびっくりしていたのに、今日、家賃を振り込んだら1ポンド190円。帰国するまでにこれ以上あがらないでくれーと心の叫びはとまりません。
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では、本日ばこのへんで。
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