障害者へのかかわり方:障害について聞いてもいいの?
障害者雇用がTwitterでトレンド入りするなど、何かと話題の障害者。
私自身、障害者としてこうやっていろいろな人に興味・関心をもってもらえることは嬉しいし、大歓迎。
先日、ある企業の障害者雇用担当者と話していたときのこと。
「社員の障害について、どこまで聞いていいのかわからなくて、周囲の社員にはかくしておいたほうがいいのかどうか・・・。」
これ、よくわかります。
特に、見た目で障害者であるかどうかわからない障害の場合、判断が難しいですよね。
まず、私の場合は、自分の障害について聞かれることで不快感をもつことはほとんどありません。
ただ、一度だけむかっときたのは、
「目が見えないなんて、かわいそうね」
と言われたときぐらい。笑
まぁ、こんなこと面と向かっていうことはなかなかないでしょうけど。
だから、もし、あなたが障害者、あるいは、障害があるのかもしれないと思うような人と接する機会があるのであれば、遠慮なく訪ねていいと思います。
「聞かれて嫌なことであれば、答えなくてもよいのですが、あなたの障害のことについてもっと知りたいと思っているので、よかったら教えてもらえませんか?」
そう聞かれて、自分の障害について答えられる人は答えてくれると思います。
ただ、なかには自分の障害について自分自身もまだうまく理解できていない人もいますし、そもそも、言語的に自分の障害について伝えることが苦手という障害特性がある人もいます。
なので、障害者=障害のことを聞いても大丈夫!とも言い切れない、障害者も人なので、人によってそれは違うということです。
肌感覚としては、感覚障害、つまり、視覚障害や聴覚障害といった感覚器に障害のある人たちの多くは、見た目で困難さが伝わらないことに困っており、障害のことについて聞かれることを歓迎する印象があります。
次に、重要なことは、周囲の人に障害について公開するかどうかを本人が決定できること、選択肢があることだと思います。
周囲の人の協力が得づらいからといって、必ずしも、障害について公表しなくてはならないわけではないと思います。
障害に関する情報は個人情報の1つですから、開示するかどうかは本人に選択権があります。
人によっては、障害とはネガティブなもので隠したいものでしょうし、
ある人にとっては、自分の名前と同じレベルで抵抗なく伝えることができる人もいるでしょう。
私は過去の経験から、職場などでは自分の障害を隠すより、積極的に伝えたほうが結果的に自分の仕事がしやすくなることを知っているので、私は自分の障害をオープンにしています。
職場や学校で重要なことは、周囲の人が勝手にきめつけて、障害の開示についての選択肢を本人から奪わないことだと思います。
なんだ、結局、答えはないんじゃないか!と思ったかもしれません。
はい、正解は目の前にいる生きた障害者とあなたとのコミュニケーションの中にあります。
障害のことを聞くのって失礼じゃないかな?と思うかもしれませんが、
「失礼」
なことはありません。
ただ、あなたが期待するような応えがかえってくるかどうかはわかりません。
もし、相手に叱られてしまったとしても、あまり気にしないでほしいのです。
相手にとって、それはふれてほしくないことだったのです。
もしかしたら、数か月前に失明したばかりでまだ気持ちの整理がついていなかったのかもしれませんし、
たまたま、イライラすることがあって八つ当たりしただけかもしれません。
皆さんが障害に興味をもって、障害のあるあなたではなく、あなたがもっている障害について興味をもってくれることが嬉しいし、大事だと私は思っています。
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