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見えないとわからないルール
見た目は健常者、中身は弱視難聴の重複障害者の私。
たまたま立ち寄ったミルクチョコレートのおいしいお店でミルクチョコレートを買って、足湯で少し休憩しようかなと靴下を脱いで足湯に足をつけていました。
まだ体が暖まらないうちに、
「ここは飲食禁止!って書いてあるでしょう!」
とおじさんに怒られてしまいました。
さすがに、足湯をしている時まで白杖を持っているわけではないので若者がルールを破って飲食禁止のところで飲食している!と思われたのでしょう。
周りには大勢の人がいました。
私が白杖を持っていて、飲み物を手にしながら足湯に入ろうとしているところをなんとなく周囲の人が見ているような気がしました。
しかし、白杖を持っている私に視線が注がれる事はよくあることなので、いつものことだろうと気に留めていませんでした。
どうやら、この足湯のすぐ横にはおいしいミルクチョコレートのお店があるためなのか、飲食禁止!と大きく看板が出ているようなのです。
もちろん、私には見えません。
きっと、私をしかったおじさんはまさか私が見えていなかったとは思っていないでしょう。
見た目で視覚障害があることが伝わりにくい弱視の人ならではの出来事でした。
もし、皆さんの身の回りで白杖を持っているのに見えているように見える人がいたら、きっと、その人は私と同じように弱視です。
そして、その人が暗黙の了解を守れていないようなときには、ぜひ、声を出して教えてあげてください。
ルールを破りたくて破っているわけではないのに、このように公衆の面前で叱りつけられるとさすがにへこみます。苦笑
せっかく、美味しくいただこうと思っていたミルクチョコレートもあまり美味しく感じられず…。
明日はきっといいことある!そして、こういう出来事は弱視難聴の私にとってはわりと日常的な出来事なのでしたぁ。