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【シリーズ】洋服の色選びで失敗しないために工夫していること@視覚障害の洋服事情


楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。

シリーズでお送りしております視覚障害者の洋服選び。
興味をもって読んでいただいている読者がいることに、励まされております。

今日は洋服の色選びで失敗しないポイントについてお話しします。

私は視覚障害があり、色の見分けに関しては色弱という状態です。具体的には、薄いピンク、薄いイエロー、薄いブルーのような色がすべてグレーっぽく見え、色の違いを感じにくいのです。また、ブラックやネイビーのような濃い色の見分けも難しいです。はっきりした色であればわかるのですが、それ以外は難しいという見え方をしています。

視力や視野に比べて、色覚って、軽視されがちのような気がするのは私だけでしょうか。

日常生活を送る上で、色って結構、重要なんですよね。

緑のコップをとって!
といわれて、私がさしだしたコップは黄色
なんてことがあったりして。

実は、視覚障害(弱視・ロービジョン)の診断を受けたときには、色弱があるとはいわれなかったので自分でも色の見分けがおちていることに気づかず。

これ、私だけかと思いきや、先天性の方でも、実は20代後半で気が付いたみたいな話は聞くので、意外とあるあるなのかもしれません。

いわゆる、医学的な検査ではそこまでひっかからないんだけど、
洋服を選んだり、歯磨きの色をみわけたりするのはできないみたいな。

だからこそ、ご家庭で、学校で、
ん?この子、色がちょっとわかっていないかな?
と思ったときは、洋服の色であったり、マーブルチョコレートの色であったり、
日常の中で、
「ピンクの上着をとってー」
とか会話をしながら、見える人たちがこどもの見え方を理解していくことは大切のように思います。


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