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消えたクレンジング
今日は久しぶりにヘルパーさんと私の生活でのハプニングをご紹介しよう。
ある日、ファンケルのマイルドクレンジングオイルを詰め替えてもらうのをお願いした。詰め替え用、便利なのだが視覚障害だけではなく手先が不器用な私にとってはこれがなかなか大変なのである。手先が器用な視覚障がい者は一人で詰め替えも楽々できるので、視覚障がい者だからといって、全員がこの支援を必要としているとは限らない。
夜、お風呂に入り詰め替えてもらったクレンジングを手にとるも異様に軽い。
「ま、まさか・・・」と嫌な予感がよぎる。そして、ボトルをプッシュしても何もでてこない。嫌な予感は的中した。
さて、ヘルパーさんは一体私のクレンジングをどこに詰め替えてくれたのだろうか。ヘルパーさんが帰ってしまった今となってはもうわからない。とりあえず、お風呂場にあるボトルをプッシュしてみる。これかな?とプッシュしたものはスクラブのようだ。顔からどんどん古い角質がとれていく。ある意味、クレンジングができたといえるかもしれない。苦笑
もう1つあったボトルをプッシュしてみると、オイルっぽい液体がでてくるも、いつもとは違う香りがするからこれでもないような気がする。そんなことをやりながらその日はやりすごした。
翌日、ヘルパー事業所に電話をして確認する。すると、お風呂場に入ってまっすぐのところにあった黄色いボトルに詰め替えたとのこと。私は色を見分ける力があまりないので黄色いボトルと言われてもどれのことかわからない。次のそのヘルパーさんがうちにくるのは1週間後だ。それまで私は待つしかない。
ヘルパーさんと生活をしていると、こういったちょっとしたミスがわりとよくある。自分の気持ちにゆとりがあれば許せることも、金額が高いものであったり、大切にしているものでミスされるとやはりイラっときてしまう。
これが家族が同じことをやったらしかたないと思うだろう。しかし、ヘルパーさんはこの時間、仕事としてうちに来ているのである。仕事なのだからもっと、しっかりやってよね!と感じてイライラしてしまうのだと思う。
ミスをしたヘルパーさんは必ず何度も謝ってくる。私は
「次から同じミスをしないようにしてくださいね」
と笑顔で答えるのが精いっぱい。
そう、クレンジングがなくたって生きてはいける。
そう、大したミスではない。
だけど、毎日の生活に関係することだからやっぱりこちらとしてもストレスを感じてしまう。
訪問支援の場合、ヘルパーさんと利用者は1対1の環境で仕事をしなければならない。あまり関係性を壊したくない私は、ヘルパー事業所のサービス提供責任者に起きた出来事を伝えるようにしている。その上で、何かうまい解決法があるのかないのか、話し合いをしてよりよい関係性構築ができたらいいなと思う。お互い人間だからミスはつきもの。