実現してほしい!選択的夫婦別姓
私は研究者なので、結婚しても旧姓で仕事をしています。
なぜかというと、自分で書いた論文の苗字が変わってしまうとそれが同一人物であるか特定することができないために、業績を提出する段階で戸籍謄本等の提出までしなければならないことがあるからです。これを聞いたときにはびっくりしました!名前が違うというだけで業績が業績として使えなくなるのですからこれはおおごとです。
しかし、旧姓使用はいわゆるニックネーム的な存在なので、仕事をする上では結構不便です。
私は子育て中ということもあり、フルタイムではなく非常勤で複数の大学で教鞭をとっています。
私が博士号をとった筑波大学では教員の中にも旧姓使用の女性教員がいましたから旧姓を使うためのシステムがすでに整っていました。
ところが、旧姓使用を希望する方はうちの大学では初めてというところでは、やりとりにかなり時間がかかってしまいます。
体制が整っていないから仕方ないのですが、自分のために事務職員さんが四苦八苦している様子を見るとなんとも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
それからつい先日もやってしまったのですが、
「登録名」=旧姓
「振込先氏名」=戸籍上の姓
「口座名義人名」=戸籍上の姓
と3つぐらい入力する画面があると、どこにどの姓を入れればよいのかいちいち調べなくてはいけなかったり、問い合わせをしなくてはいけなかったり、エラーでかえってきて入力しなおしたりと、自分の名前なのに「間違っています」となってしまうので厄介です。苦笑
女性であるから、あるいは、姓を変えたことにより書類手続きが姓をかえていないパートナーの2倍、3倍になるというのは変な話だと私は感じています。
これから年賀状の季節。
同年代に対してはあまり感じないのですがやはり年配の方々にお送りするとき、自分の名前のところに旧姓を堂々と表記してよいものかと考えてしまいます。
なかなか一筋縄ではいかないのかもしれませんが、選択的夫婦別姓が早期に実現することを願うばかりです。