視覚障がいのある子どもたちに「本物の体験」をプレゼントしたい!~ハロウィーン企画~
視覚障がいのある子どもたちに本物の体験をプレゼントしたい!
そんな視覚障害教育を専門とする先生方の熱い思いから始まったハロウィーン企画。
ハロウィーンということで、かぼちゃを丸ごと使った「かぼちゃの肉詰め体験」や非食用のかぼちゃを使った「ランタン作り」を行いました。
視覚障がいがある子どもたちにとって、誰かが行っている様子を見学するといった間接体験では学びの質も量も低下してしまいます。
そこで、1人1セット、1から10まですべての手順を体験できるようにプログラムを開発しました。
当日は視覚障がいのあるお子さんからそのきょうだい児も参加し、楽しみながらかぼちゃをくりぬき、器のようになったかぼちゃにお肉屋チーズを詰め込む体験をしました。
完成したかぼちゃを保護者に食べてもらい満足そうな子どもたち。
翌日は、自分の顔よりも大きい非食用のかぼちゃを使ったランタン作りをしました。
そもそも、食べられないかぼちゃがあるんだぁ~というところから発見した子どもたち。
最初は、かぼちゃの独特のにおい、中身の手触りに気持ち悪いと触ることにちゅうちょしていましたが
徐々に慣れてきて、最終的には、先ほどまで気持ち悪いと触れずにいた全盲の子どもも手を使って大胆に中身を掘り出していました。
楽しいという空間の中で、自然と実初的に触る行動を引き出せることは大切だなと改めて感じました。
子どもたちの素晴らしい作品の画像や当日の具体的な内容等、下記のURLからご覧になることができます。
PDFダウンロードURL
https://nagano.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1304&item_no=1&page_id=13&block_id=17
ぜひ、他のところでもご活用いただけたらと思います。
☆書誌情報
奈良里紗・相羽大輔・鳥居信吾・尾原健太 (2020) 視覚障害児に対する「確かな体験」を育む指導プログラムに関する実践報告. 長野大学紀要, 42(1), 145-155.