私が銀行の窓口にいきたくない理由
銀行の窓口ほど、いきたくないと思うところはない。
なぜかって。
視覚障害のある私は書類を代筆してもらう必要がある。
銀行はお金を扱うところだから、慎重になるのは当然だと思う。
だがしかし、最初から視覚障碍者が利用しない前提で作られているため、「代筆」に関するハードルがめちゃくちゃ高い。
金融庁がもうずいぶん前から、視覚障碍者に対する代筆は銀行のサービスとして提供するべし!としているものの、
現実はそうはいかない。
むしろ、銀行側からは
「なぜ、一人でくるんだよ?」
という無言の圧力すら感じる。
「ご家族の方はいないのですか?」
私が一番、いやな言葉。
こうやって障害者は家族に依存しないと生きていけない構図を社会が作っていくのだから。
どうして、私の家族は家族としてだけではなく、支援者としての役割を担わなければならないのか。
家族がいない障害者は銀行での手続きができないのか。
銀行社会から、ユーザーとして抹消されている感覚。
それに加えて、代筆というイレギュラー対応をするために確認、確認、確認に時間がかかり、1つの手続きをするために2~3時間かかることもまれではない。
わざわざ、いらっとするとわかっている手続きをしたいとは思わない。
だから、銀行の窓口で手続きをするというのはかなり後回しにしたいものの1つになっていた。
身分証明書うをきちんと提示すれば、市役所同様、きちんと代筆にて手続きができるような、そんな銀行がはやくできてほしいと切に願う。