ハッピーホワイトケインデー☆
10月15日は「白杖の日」。
これあまり日本では知られていないような気がする。
日本だと、どちらかというと点字ブロック発祥の地として点字ブロックの日(3月18日)のほうが有名。
ちょうど2年前のこの日、幸運なことに私はシアトルにいた。そして、ちょうど、シアトルの視覚障碍者職業訓練センターの人たちと一緒にこの白杖の日のキャンペーンをシアトルのダウンタウンでやることになった。いったい、どんなことをやるのだろうと思っていたら、白杖にまつわる様々なことが書かれたチラシを待ちゆく人に配る。
アメリカらしいのがハッピーハロウィーンののりで「ハッピーホワイトケインデー」といいながら白杖をもつ数十人の集団とダウンタウンをパレードする。なんだか、お祭りみたいで楽しい。
日本でいう「理解・啓発」的なキャンペーンなのだけど、そこには重苦しい雰囲気がなく、明るく楽しい雰囲気が漂っていたように思う。
私はビラ配りをアマゾンの本社などが立ち並ぶオフィス街で楽しんでいた。すると、
「あなたビラ配り上手ね!」
とめっちゃほめてもらった。笑
これ、日本ではわりと普通だからね?と思いながら、アメリカではあまりビラ配りする機会がないらしく、ほかの視覚障害のある人たちは、チラシをもって立っているだけなのでなかなかチラシをもらってもらうことはできない。当然、快くチラシを受け取ってくれる人ばかりではないし、ランチタイムのオフィス街はキッチンカーでランチを求める人であふれていた。
あのときは、日本でも同じようなキャンペーンを澁谷とかでやりたいよね!と語っていた。
あれから2年。
シアトルのダウンタウンはとんでもなく大変なことになっていると現地に住んでいる日本人の方から聞いた。
コロナになってから主要な企業、行政ははずっとテレワーク。ワシントン州は警察官を4割削減などなどがあり、ゴーストタウンとなっているという。にわかに信じがたい。
あのとき、アマゾンの最新のテクノロジーを駆使したコンビニ、美しい図書館、色々な種類のおしゃれなカフェ、スタバ1号店、グレイスオブアナトミーの世界に入っていったようなシアトルの美しい海、再びあの景色に出会えなくなるほどコロナが猛威をふるっているなんて。
またあの町で彼らとともにハッピーホワイトケインデーパレードしたいなぁ~。
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