聞こえない50%の会話の補い方
オーディトリーニューロパシーという難聴の病気がある私。
感覚的には周囲がざわざわしている環境では音が50%程度しか聞こえない。
つまり、残りの50%の聴覚的情報を落としてしまっていることになる。
調剤薬局にて、最初は患者は私だけで薬剤師さんの声もよく聞こえていた。
ところが、隣のブースに呼ばれた患者と薬剤師の会話が始まると50%ぐらいしか会話が聞き取れなくなる。
3つぐらい薬があり、それぞれ服薬する時刻が厳密に決められている。
薬なので、適当に聞き流してわかったふりをしては自分があとで困ってしまう。
そこで、一通り説明が終わった後に、1つずつ薬を手にとって、服薬時間や管理方法など自分の聞こえた情報を整理して言葉で伝える。
こうすれば、相違点があった場合、相手が修正してくれるし、相違点がなければそれで説明は終了となる。
「もう一度、おっしゃっていただけますか?」
と聞き返すとたいていの人はそれ以前に話していたことを同じようにリピートしてくれない。
「あ、説明がわかりにくかったんだな」
と理解するようで先ほどとは異なった説明の仕方に切り替えられる。
「聞き取れなかったのでもう一度同じことをおっしゃっていただけますか?」
と尋ねても、多くの場合、今話した内容を同じように説明するのは難しいようだ。
だから、相手に求める内容をかえることにしたのだ。
自分が聞こえた内容がこれであっているのかを自分から確認すればいいのだと。
いや~これ、考えてみれば当たり前のことなのだが、この考えにたどりつくのに10年ぐらいかかったかも。苦笑
目にも耳にも障害があると、情報を正確に入手するのって結構難儀なもの。
でも、こうやって工夫次第で解決することも結構ある。
これからも、たんじろうのように
「考えるんだ、考えるんだ、きっと、何か方法はあるはずだ!」
と全集中の呼吸で知恵を絞りだそう。笑