2年間でたった8日のスクーリング@イギリスの特別支援教育
イギリスのバーミンガム大学で研究中の奈良里紗です。
バーミンガム大学には、視覚障害教育の専門教師としての資格取得のために、修士課程1年に50人、2年生に50人、合計100人もの学生が在籍しています。
これはちょっと信じられない人数。
ざっくり計算しても、日本はイングランドの咽喉の2倍。
ということは、視覚障害教育の資格取得をするための専門教育が修士課程レベルで200名に提供しているということ。国内にある教員養成大学をあわせても、視覚障害教育を専攻する学生の数は50人にも満たないのではないかと思う。全国の学部・大学院生があつまる学会でも、学税が20人いれば多いという印象。この違いはいったい何?と思ってしまう。
さらに、驚くのはこの修士課程はほとんどオンラインでの学習になるということ。
いわゆる、大学にきて学ぶスクーリングは1年間に2回、11月に2日、3月に2日、2年間を通じてたった8回のスクーリングしかないのだ。それでも、点字の読み回をはじめ、視覚障害のアセスメントなどの各種専門スキルが身につくのだから、合理的な仕組みといえる。
日本でも、教職大学院構想がすすめられているけれど、どこまで現職教員の専門性向上にコミットできているのかは微妙なところ。現場の教員にかなり大きな負担を強いているところもあるように感じる。
今回、私は11月の二日間のスクーリングに参加できることになったので、対面でしかできない実践的な指導とはいったい何なのかをみてこようと思う。
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