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生まれて始めて仏像写真集を買った

仕事がらいろんな御仏に出会う機会が多いのですけど、どうしても奈良県内にかたよりがちです。

全国の仏像にくわしい!何百何千の仏像を来訪したーという記事なんかを見ると、いいなあすごいなあと思うのですが、わりと1回2回だとすぐ忘れてしまうのですよね。

みほとけには何度も会いたい。定期的に会いたい派閥です。

不思議なもので、その都度見え方が変わったり、雰囲気が違ったり、それまで気づかなかったところに気づいたりします。

そんな私ですが、滋賀県の渡岸寺というとことに行ってきました。

ここには国宝の十一面観音さまがいらっしゃいます。

実は今年は、国宝の十一面観音さま七体をめぐるツアーをしようと思っていまして、その下見で出かけました。

奈良以外で、目的をもって仏像に会いに行くのは久しぶりです。

奈良は、古代の都平城京があった場所で、仏教がとてもさかんだった時代です。

ですので、今見たら度肝を抜かれるような、すさまじく素晴らしい御仏が多いのです。

特に仏教に信仰をよせた天皇や貴族たちが、その財を投じて作らせたので、とんでもなく質が良く豪華。

そして戦争が少なかったため、現在まで無事に残ってくれているところが多いのです。

滋賀県のことは実はよく知らず、でも関が原をはじめとした交通の要所が近いことから、戦乱に巻き込まれることが多かったようです。

お目当ての渡岸寺の十一面観音さまも、一時地中に埋められて難を逃れたということがあるようで、戦争の被害はかなり甚大だったのでしょう。

いざ、御仏に対面して驚きました。

これまで私が見てきた御仏の良いところがすべて入っているような出で立ちだったのです。

やわらかな衣、体の線がわかる造形、見る角度によって表情を変えるお顔、そしてほかの十一面観音さまに見られない「十一」の顔の造形。

ひと目見て息をのみ、360度回ってその都度驚きがある素晴らしい御仏でした。

特にお顔の横にあるふたつの顔の土台になっている首が、なんとも力強く、これまでの十一面観音さまのイメージを根こそぎ変えるような印象がありました。

すごい。
すごい御仏でした。

この渡岸寺の観音さまの良さ、凄さを語り続けたら1日中語れる気がするくらい、とんでもなくすごかったです。素晴らしかった。

生まれて始めて、御仏の写真集を買いました。

これまではいつも、その仏像の生い立ちや学術的なことを知りたいと、そういう研究書を求めていましたが、初めて、そのお姿を身近に残したいとおもったのです。それくらい素晴らしかったです。

渡岸寺へ御仏を求めるツアーは2024年7月15日(月)に行います。

もし興味があるかたは、公式ラインにてメッセージを下さい。詳細お知らせします。



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