奈良変態 失格
唐招提寺さんの涅槃会に参拝してきました。
唐招提寺さんというと、あの鑑真和上が開いた御寺。
境内には鑑真さまの御廟もあって、奈良のお寺の中でもひときわ落ち着いたゆかしい場所です。
唐招提寺さんに限りませんが、2月15日は涅槃会といって、お釈迦様の御命日を偲ぶ法会が開かれます。
色んなお寺で、それぞれ涅槃図と呼ばれるお釈迦様が横たわった様子を描く絵を掲げて法要するのですが、法要の様子も涅槃図も、お寺さんによってちょっとずつ違っていて面白いのです。
今回の唐招提寺さんの涅槃会に参拝して、とても良い法会だったのでしみじみと感動したんですよね。
そして同時に、自分の至らなさというか、中途半端さを知ることになって、衝撃なことがありました。
唐招提寺さんの涅槃会では、お供えに『華供粗』はなくそというものが登場します。
わざとか?と思うのですけど、華供粗と呼ぶのです。
おかきのようなものと、ピーナッツなどの豆類がどっさり三宝に載っていまして、とっても香ばしいいい香りがします。
美味しそうだな~ お餅を細かくして揚げてるんだろうな~それにしてもすごい名前だな~と見てました。
その時、たまたま「これは餅談義の時のお餅で作ってるみたいですよ」と教えてもらえたんです。
餅談義とは、唐招提寺のお正月に行われる法要で、お正月にお供えするお餅の寄進者のお名前を読み上げる際、お餅のことも褒め称えたりするというユーモラスな法要のようです。
ようです、というのはまだ私が行ったことないんです。
お正月は昼間の初詣ツアーと、自分の家の行事で忙しく、行けていない。でもまあ全部行けないのも仕方ないよね…と勝手に諦めていたのです。
でも、餅談義行ってなくても、涅槃会には関係ないし…と思っていたら、関係あるやんけ!
今回の涅槃会で、餅談義に登場するお餅が姿を変えて再登場していることを知ってですね。もうむちゃくちゃ後悔したのです。
なにがお正月は忙しいから行ってないだ~
お前は奈良のことをしっかり見つめてどっぷり楽しむ奈良変態ではなかったのか~
ツメが甘いんじゃ!
必死さが足りんのや!
もう自分のダメダメさに非常に落ち込んでおります。
心を入れ替えて、奈良変態道に邁進します。