ブランド『三輪そうめん』
奈良県民ですからそうめん食べます。
だっておそうめんは奈良が発祥!
遡ること1300年前。奈良の三輪地域で手延素麺が作られたということで、まさに奈良が誇る、奈良の名品。それが三輪そうめん。
しかもその始まりが熱い!
おそうめんの始まりは神様の啓示なんですよ…!
農林水産省のHPには、昭和40年以降、家内工業として広く受け入れられ、県下全域に広がったとあり、そういえば、昔々はそうめんを長く伸ばして干す時、屋外で干していたそうで、そうめんが吊り下げられて一面に広がっていた…と聞いたことがあります。
今や全国的にも、夏に欠かせない食事となったそうめん。
そんな中でも、「三輪素麺」はGI認定されたブランドそうめんなのです!
GI認定とは?
地域で長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度のことを言います。(これも農水省HPより丸パクリ)
基準を満たすものだけが「地理的表示」の使用を認められ、GIマークを付与される…ということで、「三輪素麺」は平成28年に登録されました。
つまりこの「GIマーク」を持っているものだけが、選ばれし「三輪素麺」と名乗ることができるということ。
この事実を私は最近まで知りませんでした。
ええ、知ったのはつい昨日くらいですよ…
とあるおそうめんを頂いて、その喜びをツイートした際「三輪素麺もらった!」と書いたら、通りすがりの方が教えてくれたのです…
Twitter(今はX)ってすばらしい。ありがとうございます!
またひとつ賢くなった!!
三輪素麺は、奈良県三輪素麺販売協議会ということろが設ける、原料、生産方法、最終生産基準を満たしたものだけが、認定を受けられるということなのです!
歴史の中の三輪素麺
1754年に刊行された『日本山海名物図会』に三輪素麺のことがこうあります。
大和三輪素麺 名物なり。
細きこと糸のごとく 白きこと雪のごとし
茹でて太らず
余国より出づるそうめんのおよぶところにあらず
各地でおそうめんは作られるけれど、三輪素麺が絶賛されているのです。
現在も奈良では素麺作りは盛んで、昔に比べるとその数は減っているそうですが、でも相変わらず桜井エリアを中心に作られています。
この産地の形成には、水車が関わっているという面白い記事がありました。
素麺づくりは、気候が寒冷なこの地域だからこそ適していたこと、農閑期にちょうどいい仕事であったこと。そして、川の流れによる水車の動力を得て製粉が発達したこと…などがあったのです。
でも時代とともに電気が普及してきて、水車がいらなくなって、製粉をやめるところが出てきたことから、素麺作りもやめるところが出てきたのだと。
素麺作りも近代化とからんでいたのです。
でも、それでもそうめん作りを続けてきた人々がいて、彼らが手掛ける「三輪の地」で造る素麺。
農林水産省が決めた規格よりさらに厳しい規制を己に課して、作り上げたもの。それが三輪素麺だったのです。