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長谷寺の「だだおし」と東大寺の「修二会」
昨日長谷寺の「だだおし」拝見させていただいて、その映像がどなたか知らない方(外国のかた?)にシェアされてました。
そのキャプションが「TUDAII OMIZUTORI」東大寺・お水取り
とあって、ちがうがな!!と思ったのですけど、火を使っている=お水取りのお松明と判断したのか? あんたはAIか??などと思ったのですけど。
長谷寺のだだおしの「だだおし」という文言は諸説あるのですが、徳道上人という方が閻魔大王に頂いた法印「檀拏印」(だんだいん)から来ている説があります。
徳道上人は「西国三十三所観音巡礼」を始める切っ掛けとなった方でして、御本尊の十一面観音さまをお作り申し上げた方でもあります。
東大寺の修二会のご本尊様も十一面観音さまです。
こちらは実忠和尚によって感得された観音さまですが、おふたりの僧侶は、ともに「現実でない場所」に足を踏み入れ、戻ってきたという共通点があります。
さらに「だだおし」の方でも「行道」という僧侶が内陣を走り回る所作があり、修二会の「走り」ととてもよく似ています。
ご本尊様がともに十一面観音さまで、ともに現実ではとてもクリアできない「観音世界」の法要をこなすという荒業をやってのける。走ってでもやる。というのは、まったく違う法会であっても、ねっこには同じようなものをはらんでいるのかなと想像したりして。
だだおしは、東大寺の修二会の本行にあたる「悔過法要」が終わった後の行事ですので、根本的に違うことは違うのでしょうけど。
今の我々にはもうすでにわからなくなっていること、知り得ないことも沢山抱えながら、法要は続いていく。
見ているだけの私にはとうてい理解など不可能なのですけど、少しでも近づきたいと思って毎年聴聞に訪れる。
そんな東大寺の修二会がもうすぐ始まります。
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修二会のことを語るイベントやります
『オンラインイベント 修二会予習しよう』
(このイベント内容は過去に行った修二会関連のものと同じ内容です)
【日時】
2025年2月16日(日)
10時~11時
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