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奈良行事 修二会について語ります

2024年12月22日(日)東京でならを語るイベントやります。

 午前中がならの東大寺や薬師寺で行われる修二会について。午後が春日大社のおんまつりという行事についてです。奈良のことに興味を持ってくださった方が、じゃいつ奈良に行くのがいいのかと聞かれるのですけど。そんなかたに3月の修二会をおすすめしています。修二会っていったい何なのか。
 
 東大寺の修二会と聞いて何をやってるのかピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが、まったくけんとうもつかないという人も多いかと思うのです。

 そういう方こそ来てほしい、しってほしいというイベントです。旧暦の2月に修められるから修二会というのですが、一言でいうと、法会という仏教行事のひとつです。この法会の中でお水を汲むという作法があります。ここからお水取りというふうにも呼ばれますし、夜の行法に向かわれる時、足元を松明で照らすので「お松明」というふうにも呼ばれたりします。

 ほかの行事もそうなんですけど、法会の多くは見学することができます。聴聞といいます。私はガイドを始めた15年くらい前に、初めてこの修二会の存在を知って、わけも分からず見に行かせてもらって、今も謎ばかりだと。どこから勉強したらいいのかわからないくらい、すごく深くて難しいことが多いのですけど、でもすさまじく大きな魅力に溢れていて、死ぬまでにちょっとでもいいから理解してみたいと願いって今日まできました。

 まだ全然理解には及ばないのですけど、奈良にこんなすごいものがある。こんな素晴らしいものが現代も生きているということに、感動しかなくて、その魅力の一端の一端でもみなさまにお伝えしたいと願ってこのイベントを企画しました。

 東大寺の修二会は毎年3月1日から14日まであります。まだ寒い時期の行事で、奈良を訪れるのにベストシーズンかと言われたら、もっといい季節がありますよと言いたくなる季節です。でも、この修二会を知らずして、奈良の真の良さって伝わりにくいんじゃないかと思っていて、来れなくてもいいから、存在だけでも知ってほしいと思っています。

 そして、修二会という仏教行事は、東大寺だけでなく他のお寺でもされてるんですよね。そのひとつが薬師寺さんです。薬師寺さんでは「花会式」という名で呼ばれています。なぜ花とつくのかというと、仏様がいらっしゃる金堂の中にものすごく沢山のお花が飾れるからなんです。豪華かつ華やかな法要で、東大寺さんの修二会とはまた違った良さ、美しさがあります。

 薬師寺さんの花会式は、最後に鬼追いというちょっとすごいものもあって、名の通り鬼が出てくるんです。そして鬼を追う。最初は鬼にこちらが追われるような感じなんですけど、ちょっと映像あるので見てみてください。もう追うっていうか暴れるってかんじなんですけど。


 

 すごいでしょ。追うっていうのがなまやさしい感じで、暴れるって感じでしょ。これが薬師寺の花会式の最後の最後に行われるんです。


こういう奈良の行事の中でも、もっとも重要で古くて大事なもの、修二会がいったいどういうものなのか。何をやってるのか、なぜやってるのかということを語ります。そしてここに関わるすべての人が、いかにこれらの行事を大事にしていて、毎年欠かさずにやることに真剣に取り組んでいらっしゃるのか。その熱意について知っていただければとと思います。

 2024年12月22日(日)東京 日本橋 浜町駅付近にて ぜひお越しください。

【東京イベント】奈良の楽しい行事を語る! 2025年の奈良  修二会 花会式  | ただうち香織の奈良ガイド

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忠内香織
奈良でガイドをしています。これからもっとあちこち回っておもしろいガイドを提供します。ご支援どうぞお願いいたします。