法隆寺 西円堂さん修二会でかっこよかったこと
法隆寺 西円堂修二会で鬼が登場!
奈良 法隆寺
聖徳太子様のお建てになったお寺ということで、仏教の始まりの地、日本最古の建造物、そして世界遺産と色んな観点から見逃せない場所です。
ここに西円堂というお堂があり、こちらでも修二会が行われています。
修二会とは、二月に修める法会のことをいいます。
新年を迎えるにあたって、良い年であるように。疫病や災害がなく人々が幸せであるように祈る行事です。
奈良 東大寺・二月堂で行われる修二会がもっとも古い形を残しているものとして有名で、修二会といえば東大寺、というイメージもあるのですけど、ほかのお寺でもやっているのですね。
法隆寺の修二会の最後には、「鬼追式」というのがありまして、鬼が登場します。
3匹登場する鬼は、父・母・子供ということで、それぞれ斧や剣をもっていて、さらに松明を振りかざして威嚇してくるのですが、これがなんともゆったりした動作で可愛いかんじ。
鬼のお面をつけさせてもらうイベントがあったのでつけたことがあるのですが、すごく視界が狭くてあまり見えない。法要は夜なので、ほとんど見えないのではないかと思います。
なので、手を引く係の人もいて、やさしく手を引かれているのがまたなんとも可愛らしいのです。
鬼を追い払う役は毘沙門天様。
鬼追いの行事でよく毘沙門天様が登場するのですが、だいたいどこの毘沙門天さまも、静かというか猛々しい感じがありません。
法隆寺 西円堂の毘沙門天様も、静かに登場して静かに去っていきました。
一番のヒーローは…
ただ、この法会には鬼が持つ松明を投げるシーンがあって、それはさすがに怖い!
現在は安全対策のために金網が張り巡らされているのですが、もちろん昔はなかった訳で、参列の人はさぞ恐ろしいこともあったかと思います。
今回も、見に来ている人の安全は確保されているものの、お堂の柱に松明がばーんとぶつかって火の粉を散らすさまは、おいおい西円堂・国宝だぜ。大丈夫かよ…と…。
金網の内側には斑鳩の消防団の方が控えてて、さっと消火してくださるのですが、はっぴの背中の「斑鳩」という文字がなんともカッコよく、勇ましかったこと!
鬼よりも、毘沙門天様よりも、斑鳩消防団の方が一番かっこよかったです!
参列者の中には地元らしき子供たちがたくさんいたことも、ほかの法要と違ってました。
子どもたちがキャーキャー言って、鬼さん鬼さん!と叫んでるのを見て、西円堂さんの鬼追いは西円堂さんを、ひいては法隆寺さんとともに歩んできた地元のみなさんのものなんだということが、とても良く伝わる法会でした。
ほな あとはあんじょう頼みます。