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口はなくても饒舌な壁

壁ですね・・。

これ以上語ることはないくらい、すごく好きな壁です。
(ぜんぜん関係ないんですけど、昔『トムとジェリー』で、ジェリーが逃げ込んだ巣穴の周辺をノコギリで切り取ったら、その部分だけが残って後ろ部分が倒れてきてトムがぺっちゃんこになるやつがめっちゃ好きでした・・。

奈良公園の中に浮見堂という池の中に亭があるスポットがあるのですが、そのすぐ近くにあるものです。

このあたりには興福寺の子院(子分みたいなものかな)があって、塀で囲われていました。その塀がこれです。

もうほぼ朽ちているし、一部分しか残っていないし、見ために美しいとかではないのですけど。

でも、かつてここにそういう建物があって、そのよすがを感じさせるものが一部でも残っていることに激しく感動してしまいます。

法隆寺なんかがまるっと残っていることも素晴らしいし、残してくれた方々にも称賛をおしみません。

同時に、こういう塀であっても残ってよかったと思うし、この一部分がどれだけ想像力をかきたてるかということと合わせると、手掛かりが現実にあるって素晴らしいと思うのです。



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