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気が付いたら〜838〜

ラウガ「この戦闘能力、流石姫君ですね」
苅里「さっき言ったのあんたね!首刎ねてやるから!顔は覚えたからね!」
苅里はカンカンになってさっきよりも飛ばして殺して行った。
スグル「はは、苅里は怒ると怖いな。それでも可愛いが!」
エン「お前の女性の好みを疑うぞ、スグル」
スグル「ふん、自分が相手を捕まえてから言うんだな!苅里以外の女なんて付き合う気も起きない!」
狼「ハク達のように捨てるべきだ。お前を不幸にしかねない」
スグル「黙れ!あいつを捨てるはずもないし不幸になるはずもない!今言える事は俺と苅里との時間を妨害しているのはお前達だ!さっさと帰れ!」
ロウザ「どこまで脳内を侵されているんだか…。やむを得ない、一部開放、全開放」
スグルは面倒そうに舌打ちをして自分も全開放状態で戦うが何分人数が多いので押され気味になる。
炎「スグル後ろに逸れろ!」
スグルはそれを聞くと後ろに逸れてロウザ達は距離を取る。
ナル「そこに自然でもいるのかな?」
スグル「さあな。」
炎「少しずつ苅里との距離を離されてる。苅里も気がついているが数で押されてそうせざるを得ない行動になっている。出来るだけ向こうに行くような動きを向こうにさせろ」
スグル「っつ…難しいことを言うな」
炎の言葉に辛そうに答えてまた武器を振るう。
苅里「時々邪魔してくる莉緒と暦と黒と白がウザい!」
小さい体を生かして攻撃をするのでラウガに専念出来ない。
黒「化け物が俺達の名前を呼ぶな!」
白「そうだそうだ!」
莉緒「俺達もろとも翼で刺せば良いでしょ?」
暦「俺達がいて躊躇ってるの?変なの〜」
苅里「分かってて言うな!」
ここで4人の血なんて流したらラウガが4人を食べようとするのは苅里も分かっていた。そんな事はしたくないので翼が出せずにいた。
メリッ!
苅里「がはっ!」
黒の武器が骨を折って思わず声を出す苅里。
結界の中に入って回復をして仕方がないと思って4人を結界に入れて翼を出してラウガを刺していく。
苅里「さっきからウジャウジャと寄ってきてキモい!血桜、大量にラウガを喰ってよし!黒達を間違えて飲んだら吐き出しなさい!」
血桜は喜んでそれを喰らっていく。翼は花達に当たってもダメージはないようにしてるので遠慮なく羽を出していく。
レグ「一体どれだけの数がいるんだ!全部混在に散らばっているラウガか!?」
メグ「そんなの分からないよ!空間で消滅しても湧いてくるよ!」
苅里「キト、シト、ミリ、リミ!思う存分ラウガを喰い殺してよし!加減無用!」
4人「了解!」
キト達4人は嬉しそうにして攻撃をして血を浴びていた。
スグル「くそ!近づいたと思えば引き離されて!蓮!一瞬でいいから壁になってくれ!」
そう言って蓮が壁になってスグルは苅里のところに飛んでいく。
スグル「苅里一旦上空に飛ぶぞ!融合したラウガが後ろに控えてる!」
苅里「了解!スグル捕まって!」
スグルは苅里の手を掴むと苅里は翼でそこまで飛んで融合したラウガをスグルと斬り殺す。
ラウガ「やはり強いですね、あの2人は」
愛羅「お父さんに怪我をさせたら許さない」
ラウガ「こちらも大分同胞がやられてるんですが…」
愛羅「そんなの知らないよ」
ラウガ「まあ湧いて出てくるので構いませんが…。そちらもたかがお父様1人に手こずっているようで…。能力持ちを送りましょうか?」
愛羅「お父さんに何かあったら嫌だから要らない。それにもう少しで体力切れを起こすから。いくらあの2人は強くても今回は分が悪すぎた」
ラウガ「まあこの人数差と戦力差でいえばそうですね」
それだけ話して2人は別れた。
苅里「スグル、体力どう?」
スグル「流石に今回は結構キツいぞ…」
苅里「実は言うと私も…。まだスグルのゲームで3億体相手した方が余裕だった。」
スグル「はは、あのオーナーの時か。懐かしいな」
2人は笑うとまた動く。
苅里「光炎雷龍、ラウガを飲め」
スグル「雷氷波、ラウガを広範囲に切り刻め」
自然も加勢して行っていくが2人の体力が削られて行くだけだった。
そのまま時間が過ぎて1時間後には2人とも攻撃をモロに食らう。
ガシ!ガシ!
苅里「嫌!」
スグル「ハル離せ!苅里!」
ハル「やっとだよ、スグル。帰ろうか」
スグルと苅里はまた後で会おうとテレパシーで話してお互い飛んで行った。
レグ「連れて行かれたか…」
メグ「本当人って勝手だよね。あの2人に何もしないで欲しかったよ…」
狂気「キト達、話は聞いていたな?」
キト「うん、領域で回復すぐに動くよ。2人がいないと俺達嫌なんだ」
メグ「俺達は自然に体力が回復するからね。4人は行って?」
そう言ってキト達は次に備えて準備をすることにした。
苅里はラウガに連れ去られるとお城のようなところに連れて行かれて玉座の前に下される。
苅里「私はならないって言ってるの!」
ラウガ「それは後日また伺います。まずはお休み下さい」
苅里「何が休めよ!それの原因があなた達でしょうが!」
ラウガ「そうですね。ですがまずは休んで下さい。」
苅里は今ここで出るわけにも行かないのでカンカンになったままそのラウガだけ蹴り飛ばしてズンズンと歩いて行った。
一方その頃のスグルは…。
スグル「…なんだこれは」
愛羅「ん?おかえりパーティー」
ダン!
スグルはテーブルを叩き割って退室して自分の元の部屋に行く。
スグル「虫酸が走る!(キリト、ハルト、苅里の様子見を頼んだ)」
キリト・ハルト「(了解)」
テレパシーで話して2人を向かわせれば入れ違いにキトとシトが様子を聞きにきてまた帰って行った。
スグル「(ボソッ)苅里、無理はしないでくれ…。お前の中の子も心配なんだ…」
ほんの数日前に妊娠した事だと分かりまだレグ達に話していない。
苅里とスグルはこれが終わったらサプライズとして言おうと決めていたのだ。妊娠3ヶ月だと分かりまだお腹も大きくならないのでレグ達も苅里の変化には気が付いてなかった。
心配していたが今は耐える時だと言い聞かせてスグルは眠るしかなかった。
苅里「(悪阻が起きない体質で良かった…。ここにいる間はきっと食事と環境には困らない。なんとかしてそこの体力をつけて早めに終わらせないと…)スグル、心配してるよね…」
心の中でお休みと言って苅里は用意された部屋で就寝した。
メイド「あの、姫様…。起きる時間です」
ジャキッ!
メイド「ヒッ!」
苅里「私その呼ばれ方嫌いなの。次に言ったら首を落とす。名前も呼ばせない。」
メイド「な、なんと、お呼びすれば…」
メイドは首に刀を向けられたままなんとか質問する。
苅里「あなた達私を統率者って呼んでるんでしょ?だったらそれでいいよ。それで?着替えたらどこに行けばいいの?」
メイド「き、昨日の男性のラウガが、迎えに、来ますので、お部屋でお待ちください」
苅里はそれを聞くと出て行くようにいってそのメイドはガチガチになりながら出て行った。