無題
小学生になったばかりの春、なぜか母が弟と妹を連れて母方の祖母の故郷に行ってしまい、わたしは親戚では無いけれど近しい知人宅にしばらく預けられたことがあった。夜なかなか眠れなくなったのはあのときからだと思う。しばらくして母たちは帰ってきて、その後わたしは何度も「どうしてわたしは連れて行ってくれなかったの?」と母に尋ねた。母はずっと返事をしなかった。わたしはかなり歳をとってからもその質問をしていた。そして或る日、母は切れ気味に答えた。「あぁ、悪かったわよ!あなたを連れて行かないで!」
わたしはそんな返事が聞きたかったわけじゃ無い。
そして思うんだけど、つらい時間の真っ只中にいるときはわからないけれど、そのつらい時間はいつまでも続くわけじゃない。しんどい山登りだって、いつかは終わる。
なのでつらい時間の真っ只中ではその「つらさ」に囚われるんじゃなくて、時間が経過した後の未来をずっと考えてたっていいと思う。
もしくはそのつらい時間を別の角度から見ることが出来るのなら、ふと何か面白いことを見つけられたらいいな🍀
そんなふうにわたしはあの小学生になったばかりのわたしに言ってあげたい。
たとえ相手が親であっても、おとなを頼ってはだめだ。
おとなは自分自身にうそをつく(ことがある)
おとなは他人にもうそをつく(ことがある)
そんなことに振り回されて、あなたがかなしくむなしい気持ちになって、ひとりぼっちでいるなんてナンセンスだ。
いつも通り、わがままでボール遊びが大好きな「ならんはじゅりあ」でいなよ。あなたはわたしの太陽だ。たとえ何があったとしても、わたしはあなたをタヒぬまで大好きだから。
安心しておやすみ🍀