左利き
私は左利き。
古い人間なので小さい頃は「ぎっちょ」と言われた。
直さないの?と気付いた大人たちには必ず言われた。
このような風潮で、一昔前は左利きであることで肩身が狭く、コンプレックスになっていた。
書道だけは習いに行かされて、文字は右手で書けるようになった。
包丁は左、絵を描く時も左、お裁縫も左。そして食事の時もあれこれ言われたくなくて未だに左利き。
ピアノを習えば左が大きくなってしまい、右手を大きく、と言われかなり苦労した覚えがある。
しかし、幸い右も使えるので右手で文字を書いて左手で消しゴムで消していくという技も出来た。
現在は左利きもある意味差別用語に近い「ぎっちょ」とは言われなくなり、「サウスポー」や「レフティ」という素敵な言葉で呼ばれ、奇異な目で見られることなく受け容れられるようになった。
左利きであることでさほど困っていることはないが、強いて言えば現在1番気になるのが電車の改札口。
右手側に定期券をタッチするので、必ず左で持つとクロスした形でタッチすることになる。
欲を言えば、左側にもタッチ出来るスタイルになったらどんなにストレスレスになるだろうと思うのだが。
これがぎっちょから変わったレフティの今だに抱く小さな願いである。
TOPの画像は敬愛するミュージシャンBob Jamesのアルバム
"Hands Down"から。
最後にこのアルバムの中のナンバーを紹介する。
It's Only Me / Bob James