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中小企業のインターネット活用

ども、ならなすおです。
今回、中小企業さん向けの記事です。
 
今の世の中、ネットを活用してない企業とか、ないよね?
と思っておられる方もいるかも知れませんが、いやいやいやぃゃぃゃぃゃ、、、
 
私の知る従業員50人未満の企業さんは、自社サイトを持ってない方も多いですし、うまく使えていない企業さんがほとんどです。
 
何をしている会社か知ってもらったり、技術力を示したり、新製品を紹介したり、ネットショップで商品を買ってもらったり。
そういった、経営へのインターネット活用が中小企業で進んでいかない要因について、私は、IT事業者との価格観の乖離と認識の相違にあるのではないかと見ています。
 
中小企業の皆さん。
「チラシを印刷するより、SNSで広報した方が安い。」
「SNSは無料。」
「ホームページは作ったら終わり。」
といった考えだと、経営に何のプラスもありませんよ!
 
今回は、小規模な事業者さんがインターネットを活用して販路を広げていこうとする際の留意点などについて、書いていきます。
 
本編、スタートです。



(1)本当に必要ですか?

まず、WEBサイトを作ったり、SNSを立ち上げたりする目的を明確にしといた方がいいと思います。
①サイトがないと取引先の信用が得られない
②サイトで自社製品をバンバン売りたい
 
この2つでは、目的が違うので、サイトの作り方やお金のかけ方が変わってくるの、わかります?
 
①は、おそらくBtoB取引(取引先が企業)なので、そこまで目立つサイトにする必要は無さそうです。
業界関係のプラットフォームにリンクを貼っておけば良さそうな感じですね。
 
②は一般の方に買ってもらわないといけないようです。
目立つような見せ方をしないといけないですし、販売用のサイト(ECサイト)も作らないといけないようです。
マーケティング戦略も続々とやっていく必要がありそうなので、そちらが得意な業者さんとの契約も必要かも、、、
 
SNSもそうです。
 
③店舗販売のお菓子屋なので地域の人に見てもらえればOK
④全国に売れる商材なのでSNSで注目されたい
 
③だと、今日売っている映えるケーキ等を朝方アップしておいて店舗に誘客したりするのかな。
④は、フォロワーを幅広く増やしてSNSからECサイトに顧客を流す工夫が必要なんでしょうかね。
 
といった感じで、やりたいことに応じて戦略は変わります
 
どれをやるにしても、やった事のある(成功したことのある、という意味です)同業の先輩などに聞くのが一番いいです。
 
勇んでホームページを作ったはいいが、その後何も起こらなかった、、、というのは、昔多かった現象です。
 
びっくりするくらい、ホームページを作っただけでは売れないです。

売れなくて落胆する彼女
(AIで生成)


(2)中小企業とWEB業者さんの認識の相違

私が中小企業さんとWEB業者さんの間に入って話を聞いていて思うのは、
・価格の相場観の違い
・価格の発生要因の違い
です。

①価格の相場観の違い

中小企業さんは、自社サイト作成・運用経費やSNS運用経費を払ったことがないことが多いです。
時々タウン誌に広告を掲載したりするくらい。
そういう企業さんだと、「WEBサイト制作に50万」「サイトの運用に月5万」とか言われると、「えー?高っ!!」ってなります。
 
一方、WEB業者さんは、中小企業から提示される価格に対して、「え?これだけやって50万?」「うそっ!これの運用で月5万?安っ!!」という感覚になってしまうようです。
 
地域のWEB業者さんが請け負っている、大企業案件の孫請け価格というのは、そんなに有利な価格ではないですが、それと比べても地域中小企業の発注額は低かったりします。
そうすると、「無理して地元業者と契約するより、都市部から流れてくる案件をこなしといたほうがマシ」となってしまいます。


②価格の発生要因の違い

中小企業さんは、最初に合意した価格を重視し、「サイト制作価格」とみなします。
つまり、価格の変動を想定していません。
なので、作っている途中でいろいろと変更したくなったとしても、価格は変わりません。
 
IT業者さんは、「基準価格+(業務時間×人件費単価)」をベースに見積もりを出しますので、中小企業さんから変更指示等があった場合、見積額が変わります。
 
この辺の「価格に対する考え方」を、契約前にすり合わせておかないと、後でもめます。
 
着手する前に、ホームページ等の仕様などについて十分話し合い、変更があまり生じないような形にしてから契約した方がいいのかな、と思います。

WEB業者さんと握手する彼女
(AIで生成)


(3)「安いから」はNG

WEBサイト作成、ネット販売、SNS。
中小企業の皆さん。
初期投資数万円とか、運用数千円/月とか、そんな感じで考えてませんか?
というか「インターネットは安いから」という理由で、やろうとしてませんか?
インターネット活用の動機が「安いから」という時点で、ほぼ失敗確定です。
 
一昔前なら、違いました。
ネット業界が、実力を証明する前、サービス価格だった頃は、確かにテレビCMや新聞広告と比べれば安かったです。
20年前くらい。
 
でも現代は、だいぶ事情が違います。
インターネットで販売を伸ばす取組は定着していて、いいサービスを使おうと思ったら、それなりの値段はします。
良いサービスというのは、初期投資と運用の費用対効果がプラスのものです。
つまり、使った経費を売上増、利益増で回収し、プラスにできるものです。
 
中小企業の皆さんは、既にお気づきだと思いますが、広告宣伝費、充分使ってますよね?
百貨店さんや小売りさんの「販売手数料」、グルメとかビューティ、宿泊予約系のサイトにかかる経費、結構高いですよね?
代わりに宣伝してくれるという意味で、あれ、広告宣伝費です。
 
業者さんに任せるって、そういう事だと思うんです。
で、任せないで、自分でやろうとすると、相当頑張らないといけない
そこの選択です。
 
前に中小企業のDX「AI検討編」という記事で書いたんですが、やはり「引っ越しお任せパック」は、高いです。
でも、充分に勉強して運用できるだけの時間的余裕のある自社スタッフさんも、いないと思います。
 
さぁ、どうしよう?
悩ましいですよね。
私も明快な答えを持っているわけではありません。
 
一つだけ言えるのは、「焦って正解を求めず、十分検討した方がいい」という事です。

WEBマーケティングを実施する彼女
(AIで生成)

(4)どの業者さんに頼めば

結局問題は、自社が発注すべき「優良業者」はどこなのか?という事になるのではないでしょうか?
 
それは、、、
 
すみません、分からないです。
 
それを知る方法は、、、
 
地元での交流と情報収集に尽きるのかな、と思います。
 
公的機関、商工会議所、業界団体。
そういう所の会合に顔を出しておくと、インターネット投資に使える補助金の情報と合わせて、業者さんの情報も得られるかもしれません。
 
また、業界団体には、「おしぼり屋さん」、「問屋さん」のように、いろんな店舗を回っているものすごく詳しい人がいると思います。
 
そういう人とつながっておくと、インターネット周りだけでなく、いろんな情報が取れると思います。


データを解析する彼女
裏から丸見えです、、、
(AIで生成)


(5)おわりに

今回は、出口のない話になっちゃいましたね、、、
 
ネットという広大な世界の話が、結局は地域の交流会頼み、とかいう皮肉な話に。
 
しかしながら、これが私の所感です。
 
そのぐらい、小規模な中小企業さんとWEB業者さんの想定する価格差は大きいのではないか、と。
割と重大な問題かな、と捉えています。
いつもの、「お互いがお互いをバカだと思う問題」だけは避けたいです。
 
私が応援させていただく中小企業様には、実態に即した個別のご提案ができれば、と思います。
 
ご覧いただき、ありがとうございました。

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