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[補助金申請虎の巻19]審査を意識

ども、ならなすおです。
 
このシリーズは、2025年の年明け以降に出てくる、経済産業省系の各種補助金へのエントリーを目指す中小企業さん向けに書いています。
 
個別の相談は弊社「合同会社それがし」にて、いつでも無料で承っておりますので、下のリンクのフォームからお気軽にお問い合わせください。


今回は、「審査を意識」です。
 
前回、事業計画の書き方は、制度によって異なるという話をしました。
何が欲しいから何を強めに書く、というのは、当然変わります。
 
その書きぶりに影響するのが、「審査の視点」です。
どう審査されるかに応じて、書きぶりの強弱を変えます。
 
嘘を書くんじゃありません。
強調するポイントを変えるんです。
いかに、御社がその補助金を使うにふさわしいかを、「審査項目から逆算して書く」んですね。
 
今回は、「ものづくり補助金18次」というのを例にとって説明します。
制度によって強調ポイントは当然変わりますのでご了承ください。
 
それでは、見ていきましょう。
 
本編、スタートです。



(1)審査項目

①補助事業者適格性

まず、申請の要件を満たしているかチェックされます。
ものづくり補助金の場合は、以下です。
 
・申請要件に該当する事業者か
・付加価値額の成長要件を満たすか
 
ここはひたすら、分かりやすく「適格です」「満たします」って言うだけですね。


②技術面

以下のような点が審査されるらしいです。
 
革新的な開発、または省力化及び生産性向上に資する取組か?
・「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」又は「中小企業の特定ものづくり基盤技術及びサービスの高度化に関する指針」に沿った取組であるか?
・課題の把握や達成度の評価の仕方が明確か?
・課題の解決方法に優位性はあるか?
・技術基盤をしっかり持っているか?
 
革新性や、優位性というような、「他の申請案件よりも優れたポイント」を書かないといけないようです。
「ガイドライン」「技術指針」といったものづくり補助金特有の参考資料も読んでおく必要があります。
まとめると、「御社が技術的に優れていることを書きなさい」という事ですね。
 
この他、申請枠ごとに色々審査ポイントがあるのですが、割愛します。


③事業化面

・社内外の体制(人材、事務処理能力、専門的知見等)や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか?金融機関等からの十分な資金の調達が見込まれるか?
・市場ニーズを正しく把握しているか?
 (クラウドファンディングをやっていると有利なようです。)
・補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か
・事業実施の費用対効果が高いか?(少ないお金で大きく成長できるか?)
 
まとめると、「しっかりやれるか」「儲かりそうか」という事を聞かれているようです。
他機関(金融機関)との協力ができていることや、市場分析をしっかりしていることなどを計画に書いていく必要があるようです。


④政策面、賃上げ、その他加点

この辺は、「アトツギ甲子園」とか、「大規模賃上げ」など、補助制度が指定しているいくつかの要件に合致したら加点されますよ、というやつですね。
 
該当しない場合は、気にしてもしょうがないので読み飛ばします。
 
加点項目についても、「経営革新計画」「パートナーシップ構築宣言」などの加点が得られる認定などを持っている場合に、それを証拠書類とともに添付し、アピールします。
 
同じく、該当しない場合は、気にしないです。

審査員にアピールする彼女
(AIで生成)


(2)アピールの仕方

ものづくり補助金の正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」です。
 
政策目標は、「補助金を出した企業の生産性を上げます」という事ですね。
 
生産性が上がったら、付加価値が上がり、賃上げが可能となります。
 
これらを優先的に書くとして、先述の審査項目を網羅しようとすると、例えば↓みたいな感じになるでしょうか。
 
[ストーリー(例)]
・弊社はもともと○○を頑張ってきました。
 業界の評判も良かったです。
   ↓
・でも最近、市場で○○が起こって、少し業況が悪いです。
   ↓
・この情勢を挽回して成長するため、○○設備を導入します。
   ↓
・○○設備を使ったら、○○商品を作れます。
 生産性も大幅に上がります。
 ガイドラインにも適合する投資です。
   ↓
・調べてみましたが、技術的にレベルの高い商品です。
   ↓
・調べてみましたが、市場でものすごくニーズの高い商品です。
   ↓
・本格販売できるようになったら、付加価値が○○百万円上がります。
   ↓
・賃上げもできます。
 とても費用対効果の高い投資です。
   ↓
・少ない投資で、大きな成長の見込める計画です。
   ↓
・社内外に相談し、応援も取り付けました。
   ↓
・やる事も決め、スケジュールも綿密に作りました。
   ↓
・今しかできない投資なので、頑張りたいです。
 
上記のような説明を、分かりやすく、簡潔に行えるか?
それでいて強調すべきポイントはしっかり強調できているか?
 
最初は戸惑うのですが、事業計画をしっかり作り、伝えるべき人に伝わる爽快さを、皆さんにも知ってほしいです。
皆さんの日々のお仕事がいかに合理的か、皆さんがいかに頑張ってきたかを含めて、事業計画になります。
 
これまで頑張ってこなかった企業さんは、「これまで頑張ってきました」と書けないです。
取引先や金融機関と仲の良くない企業さんは、「社内外に協力と取り付けた」と書けないです。
 
嘘は、書けないです。
 
弊社「合同会社それがし」の補助金申請サポートでは、嘘は絶対に書かないです。
 
でも、ほとんどの場合、感動的に素晴らしい計画になります。
 
なぜか?
 
皆さんの日々の取組は、皆さんが思っている以上に、素晴らしいんです。
尊敬に値するんです。
 
弊社は、そんな気持ちで、皆さんの補助金申請をサポートします。

成長ストーリーを紡ぐ
(AIで生成)


(3)おわりに

他のいわゆる「補助金コンサル」さんがどのようなサポートをしているのかは存じ上げませんが、弊社「合同会社それがし」では、上述のような視点で、御社の事業計画作成をサポートします。
 
前回も書きましたが、できれば、前段として「経営健康診断」をさせていただきたいです。
 
正直申し上げて、財務状況が厳しすぎる企業様や、やりたいことがあまりにも既存事業から離れている企業様などは、ご相談をいただいても補助金申請サポートをお引き受けできないことがあります。
 
「経営健康診断」をさせていただき、「補助金申請に向かえる」ということがはっきりしている企業さんですと、補助金申請サポートへの移行がスムーズに行えます。
 
頑張る企業さんの成長ステップを、心から応援したいです。
だからこそ、そのための補助金取得を、サポートしたいです。
 
良いご縁を、心より、お待ちしております。
 
今回もご覧いただき、ありがとうございました。


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