[補助金申請虎の巻16]対象外経費
ども、ならなすおです。
このシリーズは、2025年の年明け以降に出てくる、経済産業省系の各種補助金へのエントリーを目指す中小企業さん向けに書いています。
個別の相談は弊社「合同会社それがし」にて、いつでも無料で承っておりますので、下のリンクのフォームからお気軽にお問い合わせください。
今回は、対象外経費の話をします。
補助対象経費だと勘違いして積算すると、大変な事になるやつです。
サラっと行きますよ。
梅酒か?ぐらいサラリと行きます。
さっそく本編、GO!
(1)こんな経費
今回は、「事業再構築補助金」の「補助事業の手引き」から、補助対象外となっている経費を抜き出して解説します。
[補助事業の手引き]
事業再構築補助金 第10-11回公募用(サプライチェーン強靭化枠以外)
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/documents/hojyo_tebiki10.pdf
・消費税
一番注意が必要。
10%ですからね。
デカいです。
・銀行振込手数料
件数が多いので間違えて入れないように注意です。
・収入印紙
契約書には印紙を貼ります。
・専ら補助事業のために使用されると認められない経費
「他の事業に使えるんじゃね?」と疑われると対象外になっちゃうおそれがあります。
事務用のパソコン・プリンタ・タブレット端末・スマートフォンなどは対象外になることが多いです。
・車の購入
・中古品の購入(一部例外を除く)
・補助金交付決定日よりも前に発注
これめっちゃ注意。
・補助事業終了後に納品
これもめっちゃ注意
(2)思わぬ対象外判定を避ける方法
積んだ経費のうち、「対象外かも」と思ったやつをピックアップしていて、公募申請前と、採択後の補助金交付申請前に事務局に質問しておく。
これに尽きます。
ただ、事務局は外注された素人であり、判断が覆る可能性は往々にしてあります。
なので、「途中でNGって言われるおそれのある経費」は、対象から外しておきましょう。
「事務局、途中で言う事が変わって訳わかんねー」
とかいう事態になると、ストレス溜まりますよね?
でもその判断、多分変わらないです。
そういう疲れる揉め事を避けるため、「対象外っぽい経費は最初から積まない」という安全策を、私は推しています。
額がデカくて注意が必要なのは、パソコンです。
その補助事業だけに使うと、強く言い切れますか?
補助事業が終わった後は?
(3)おわりに
対象外経費は、「補助事業に要する経費」には積めます。
積んでおくことで、後々「収益納付」の計算をする時に役立つかもしれません。
でも、「補助対象経費」に盛り込むかどうかは別問題。
私は、自信が持てない経費は「補助対象経費」から除く「安全策」派です。
なぜか?
「言った」「言わない」の揉め事が、死ぬほど嫌いだからです。
あんな不毛で、合理性がなく、疲れるだけの議論はありません。
ただ、安全策と言っても、「全部降りる」という事ではありません。
絶対に補助対象にしたい経費は、事務局を完全に納得させられる理論武装をして、確実に補助対象にしていきます。
その際に、絶対にやってはいけないのは、嘘をつくことです。
私は、中小企業さんも、事務局さんも納得するエビデンス整備と、補助事業の額の確定を目指して、お手伝いしたいと思っています。
是非、「合同会社それがし」にお声がけください。
次回は、皆さん気にされているかもしれない「収益納付」の話をします。
ご覧いただき、ありがとうございました。