[エッセイ11]落選すること
ども、ならなすおです。
今回は、エッセイ「落選すること」です。
昨日、2024年9月19日(木)に、note創作大賞2024の中間選考結果が公表されましたね。
通過された皆さん、おめでとうございます!
一方で、多くの皆さんは、落選されたのではないかと思います。
かくいう私も、2作品出品し、あえなく落選しました。
・エッセイ部門「AI画像作品集「ボウリング編」」
・漫画原作部門「食事処の救世主」
比較的最近創作を始められた方は、もしかしたら「落選」という事に慣れていないのかも知れないな、と思って、この記事を書いています。
「負けることに慣れる」というのがいい事なのかどうかはわかりませんが、長期スパンで見れば、私は負けだと思っていません。
というか、起業家なので、一つ一つの失敗や負けを気にしていたら、やってられません。
飲める人は飲んで、飲めない人はお菓子を食べて、明日からは前を向いていきましょう。
そんな思いを、書き綴ります。
本編、スタートです。
(1)私の負け負け人生
初めに、私自身の話をさせてください。
私は、元県職員です。
ですが、県職員になったのは、優秀だったからではなく「民間に就職できなかったから」です。
時は、199X年。
バブルが崩壊し就職氷河期が到来。
金融再編の波が来て、日産生命破綻、山一證券破綻、北海道拓殖銀行破綻。
世界では、アジア経済危機の真っ最中。
経済学部(国際経済学専攻)の大学院生だった私は、多国籍企業の国際調達部門を第一志望に、就職活動を行いました。
その結果は、、、
修士2年(M2)の7月までやって、40社全滅、、、
当時は主にe-mailで企業さんとやり取りしていましたが、「ご縁がありませんでした」を聞き飽きるほど言われていると、「あ、俺は世の中に全然必要とされてないな」ってのが身に沁みます。
ラッキーにも県職員になれたのは、記憶力だけはあって、「筆記試験」というジャンルが得意だっただけです。
合格通知をもらって、本当に嬉しかったです。
「俺、居ていいんすね」と思った。
その後も、「支援先さんがプレゼン大会で優勝」みたいなのはありましたが、自分が何かに勝つ、という経験は、ほとんどなかったと思います。
挙句の果て、県を辞め、県の外郭団体も辞め、今は起業家とは名ばかりの「ほぼニート」。
勝ち組か、負け組か、と言われれば、思いっきり「負け組」です。
でも人生楽しいです。悔いもないです。
「就職で落とされまくる」という貴重な経験から学んだのは、「世の中が自分を必要としてないとか、特に気にしない方がいい」ということです。
私は自分が生きたいから生きています。
その「生きたい」の中に、家族や友人など、大切な存在を含みます。
それ以外の「世の中」については、極論、特に知ったこっちゃないです。
(2)誰がキーマン?
さて、創作大賞落選の件に話を戻しましょう。
私は、起業家さんや中小企業さんの「ビジネスコンテスト挑戦」をたくさん応援してきました。
なぜかというと、賞金がもらえたり、知名度が上がったりして、ビジネスにプラスだからです。
でも、そういうコンテストというのは、大体狭き門です。
支援先の9割は、落ちます。
そういう時、私が支援先さんにかける言葉は、
「あ、気にしないで次いきましょ♪」
です。
「何がダメだったのか反省しましょう」も不要なぐらいの勢いで、忘れて次の事をやった方がいいです。
なぜか?
「審査員が、あなたの人生のキーマンではない」からです。
これからたくさん応募して、落選を繰り返す間に、たくさんの審査員があなたのプラン(作品)を見るでしょう。
なぜか知らないですが、世の中には、審査員が、たー--っくさん、います。
いつかあなたを認め、入選させてくれる審査員と出会えるかも知れない。
そしたら、そん時の奴が、あなたの人生のキーマンなんですね。
そう思えばいい。
コンテストへの挑戦って言うのは、いつも、その時その時の100%を出しているので、「こうしたらもっと良くなる」とかいう振り返りって、すごく疲れるし、滅入るんです。
そんなもんで心をすり減らすぐらいなら、酒飲みながらネトフリでも見た方がマシです。
落選したコンテストの審査員は、自分にあまり関係ない「世の中」の一部です。
その人の言う事は、参考にはさせていただきますが、「その人の言うとおりにしたら成功する」訳では全然ないので、その程度の情報です。
だからあまりに気にせず、次の何かを目指しましょう。
(3)チャレンジャーは負けてナンボ
私は以前、「[起業体験記06 設立編最終回]事業計画」という記事の中で、
「起業家が事業を続けていくうえで大事なのは、1勝する突き抜けたアイデアよりも、99敗しても前を向けるメンタリティと財務管理能力だと思っています(ど天才は除く)。」と書きました。
(ご興味のある方はご覧ください)
これって、私の中では、テーマが「起業」から、「生きる」に変わっても、同じことなんですよね。
この「1勝99敗」という考え方、元ネタは、齋藤潤一さんという人です。
あ、齋藤さん、noteもやってるみたいです。
大事にした方がいいのは、チャレンジの回数です。
1回のチャレンジに5年かけてたら、50年で10回しかチャレンジできないです。
でも年に50回チャレンジする人なら、2年で99敗できるので、2年以内に1勝できる確率は上がります。
心配しなくても、次のチャレンジをする際に、前のチャレンジの反省は、十二分にできます。
というか必ずやります。
その時、落選の経験は、「過去への拘泥」ではなく、「未来への糧」となっていることでしょう。
さ、分かったら飲みに行きましょう!
お菓子を買いにコンビニ行きましょう!
家族でラーメンでも食べましょう!
(4)おわりに
創作大賞、素晴らしい制度ですよね。
でも、落選すると、気になっちゃいますよね。
「何がダメだったかなー」とか、考えちゃいます。
それはしょうがないです。
でも、その作業は「次のチャレンジ」とセットでやった方が、絶対いいです。
精神衛生上もそっちの方がいいです。
私は、日々負け続けている起業家として、負けを愛しています!
むしろ勝たなくていい(それは嘘)。
創作大賞、今年はダメでしたが、これからもチャレンジしたいです。
私と同じく落選した皆さんも、前を向いて、次の創作に取り掛かってほしいです。
私は、フォローさせていただいている皆さんの作品、好きです。
これからも、よろしくお願いします。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。