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[補助金申請虎の巻18]事業計画
ども、ならなすおです。
このシリーズは、2025年の年明け以降に出てくる、経済産業省系の各種補助金へのエントリーを目指す中小企業さん向けに書いています。
個別の相談は弊社「合同会社それがし」にて、いつでも無料で承っておりますので、下のリンクのフォームからお気軽にお問い合わせください。
今回は、「事業計画」です。
えーっとですね、事業計画の書きぶりについては、制度によって違います。
政策目的への適合性という所を問う訳ですから、仕方ないです。
なので、一般的な話とかいうのは、本来書けないんですね。
また、「事業計画」というのは、会社に1つあってしかるべきものなので、
「どの補助金にエントリーするかで事業計画の書きぶりが変わる」ってのは、すごく変な話な訳です。
弊社「合同会社それがし」では、補助事業エントリーの前段として「経営健康診断」を位置づけ、そこで事業計画の幹となる全社的な課題の洗い出しと取組方針決めをサポートします。
どの補助金を使うかは、その時点では決まってません。
でもやる事の方向性は、決まってます。
これこそ、健全な企業の姿だと、私は思います。
皆さんはどう思いますか?
ということで、今回はサラっといきます。
本編、始まりです。
(1)求められる事業計画
下のリンクに「ものづくり補助金」の事業計画記載例のリンクがあります。
結構参考になるので、是非ご覧ください。
15ページとか、17ページとか、そういうボリュームです。
制度によっては、「10ページ縛り」とかそういうのもあります。
ものづくり補助金の場合は、こんな内容を書いていくようです。
・事業計画名(30字以内)
鬼鬼大事。
・事業計画の概要(100字以内)
鬼大事。
・具体的な取組内容
補助金で、○○を買って○○します、的なやつですね。
・弊社の現状
何で補助金が必要かの伏線
・補助事業の効果
○○を買ったら、こんなに良くなります、的なやつです。
・補助事業の革新性、生産性向上
革新的で、事業が設定した成功要件を大幅に上回る計画が加点されます。
・補助事業スケジュール
進め方ですね。
・将来展望
市場、競合、環境などをしっかり分析して、「ちゃんと成長する」可能性が高い事を示していきます。
めっちゃ大事なとこです。
・損益計画
会社全体の利益計画です。
・補助事業の経費明細
何にお金を使うかです。
「補助事業に要する経費」とか「補助対象経費」をここに書いていきます。
・資金調達内訳
補助金、自己資金、借入の割合を見ます。
私が思うに、何百万も取る作業ではないです。
弊社では、ものづくり補助金の場合は、完全成果報酬で33万円(税込)でやらせてもらいます。
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(AIで生成)
(2)分析云々
事業効果みたいな記載は、「設備を買うのかシステムを買うのか」「生産性向上か販路開拓か」などによって大きく書きぶりが変わっていくので触れませんが、「環境分析」「事情分析」などについては、大体どの事業計画でも同じようなのが求められます。
コンサルが使う「おきまりのフォーム」みたいなのがあります。
・5フォース分析
業界の競争を、「新規参入者」「売り手」「買い手」「代替品」「競合他社」の5つの観点から分析するフォームです。
・PEST分析
市場や国、世界を取り巻く環境を、「政治」(Policy)、「経済」(Economy)、「社会」(Society)、「技術」(Technology)の4つの視点で分析するフォームです。
・3C分析
「市場・顧客」(Customer)、「競合」(Competitor)、「自社」(Company)という3つの要素でマーケットにおける自社の状況を分析するフォームです。
・SWOT分析
自社の状況(内部環境)を「強み」(Strength)、」「弱み(Weakness)で、取り巻く環境(外部環境)を「機会」(Opportunity)、「脅威」(Threat)の4つの枠を使って分析するフォームです。
・4P分析
製品やサービスが売れるようにするためのマーケティングの仕組みを、「製品」(Product)、「価格」(Price)、「流通」(Place)、「宣伝」(Promotion)の4つの視点で分析するフォームです。
この辺のフォーム、最近では生成AIがもっともらしいのを作るんですが、ちょっと見ると「全く意味のある記載がない」事がよくわかります。
さすがに、補助金の審査をしている人には、「魂を込めて行った分析か?」は伝わるのではないかと信じています。
AI分析はいずれ人間のそれを凌駕するでしょうが、2024年現在は、まだ人間に分があります。
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(AIで生成)
(3)経営健康診断でやっている
弊社「合同会社それがし」のサポートでは、上の分析は概ね「経営健康診断」でやってしまいます。
何をすべきか決めるための作業ですから、やる事はおんなじですよね。
それを、簡単に記載するか、丁寧に記載するかという違いだけです。
3万3千円(税込)でやっている経営健康診断の内容で、企業さんが単独で補助金申請書を書けるとは言いませんが、経営健康診断の存在は、後の補助金申請サポートをものすごくやりやすくしてくれます。
きっと、「経営健康診断」があれば、銀行や認定支援機関さんの同意も得られやすいと思います。
補助金申請期限ぎりぎりになって分析等をすると、どうしても粗くなります。
そういうケースは、採択率は下がります。
どうか弊社「合同会社それがし」に依頼される際は、「経営健康診断」からやらせてください。
御社の状況をあらかじめわかっていれば、補助金申請サポートは、ものすごくとっつきやすいです。
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(AIで生成)
(4)おわりに
事業計画の書き方セミナーみたいなのが、世の中にたくさんあると思います。
そのどれもが、多分正しいです。
でも、その正しいセミナーを受講しても、社長の負担、軽くならないです。
事業計画を作る手数、減らないです。
結果的にコンサルに丸投げしてしまう。
社長の思いと違う、魂の入っていない計画ができ上がる、、、
そんなの、意味ないんですよね。
そんなの、御社の事業計画じゃない。
そんなもんでお金をもらっても、私は楽しくないです。
社長と一緒に、喧々諤々しながら、社員さんも銀行さんも納得させる、みんなで夢に向かえる、そんな事業計画を作っていきたいです。
私が人生を賭けたい「公的資金取得サポート」は、そういう作業です。
最低限の時間は必要です。
直前に丸投げするのは、本当にやめて欲しいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。