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[補助金申請虎の巻15]エビデンス各論「その他」

ども、ならなすおです。
 
このシリーズは、2025年の年明け以降に出てくる、経済産業省系の各種補助金へのエントリーを目指す中小企業さん向けに書いています。
 
個別の相談は弊社「合同会社それがし」にて、いつでも無料で承っておりますので、下のリンクのフォームからお気軽にお問い合わせください。


今回は「その他」の経費を解説します。
 
これまで、「人件費」「設備・備品費」「外注費」と扱ってきた、それ以外ですね。
 
つまり、「1点当たりの額が小さそうな経費の集まり」です。
 
例えば販路開拓補助金の場合は、「展示会出展料」「現地に赴く旅費」「展示物の輸送費」などが経費として掛かります。
これらは、それぞれの額が100万を超えたりはしないんですが、積み上げると数十万になります。
 
こうした経費、実は、額が小さくても、事務処理のめんどくささは、大きいのとそんなに変わらないです。
 
補助事業執行のめんどくささは、「補助金の額」」ではなく「エビデンスの点数」に比例すると思っていただいていいかな、と思います。
 
ただ、めんどくさくても、しっかりやらないといけないやつです。
 
それでは本編、はじまりです。




(1)様々な経費

①旅費

こいつです!
めんどくさーい!!
 
(めんどくさいぽいんつ)
・出張報告書が必要
・旅費計算書が必要
・ほぼすべての交通手段の領収書が必要
・全部銀行振込とか無理
・カード払いにすると引き落としが送れる
 
展示会出展で東京往復、2泊とかだったら、旅行会社にパックで頼んで、振込にしてもらいます。
 
ちょこちょこした出張を全部補助金で清算しようとすると、生産性の低い重労働が待っています、、、


②会議費・謝金

こいつは、考え方はシンプルなんですが、手数が多いです
 
(めんどくさいぽいんつ)
・謝金、講師旅費、会場借入、茶菓など、事項が多い
・謝金の単価が決まっているので、講師に頼みづらい
・個人に謝金を出すときは、源泉徴収しないといけない
・その際のマイナンバーとか教えてもらわないといけない
・源泉を税務署に納める日付がずれる
・全部銀行振込とか無理


③消耗品費

このひとは、額は小さいのに、エビデンスは数百万の備品とほぼ同じ種類必要になってきます
そして真面目に清算しようとすると件数が非常に多くなります。
事務処理がこの上なくめんどくさいです。
これの事務処理をて得られる補助金額は、おそらく事務処理せずに他の事をして稼げる売上高より下です。


④印刷製本費

パンフレット、報告書などの印刷代ですね。
これは額が数十万はいくので、補助対象経費にしといた方がいいかも知れません。
ポイントは「納期」です。
絶対に遅れないように業者さんに頼んどきます。
あとは、部数。
たくさん印刷し過ぎて余ると、その分の額が補助金から外れる可能性があります。

レンタカー出張はNGな場合が多い
(AIで生成)


(2)どこまで補助対象に入れるか

せっかく補助金が使えそうなんだから、全部入れたくなる気持ちはわかります
 
ですが、今回書いたやつは、額が小さいのに手間が鬼かかる経費群です。
 
どこかで線を引いて、「事務処理量を少なくする」必要があります
 
最初に補助金を申請するときには、どこまで経費に入れるかを誰かに相談しましょう。
 
そして、補助金が取れた後、証拠書類を整える作業を、誰かにチェックしてもらいましょう。
 
その作業ができるのは?
 
あ、わたしだ、、、合同会社それがしだ、、、
ということで、冒頭のリンクを踏んで頂けると嬉しいです。

エビデンス整備はホント大変、、、
(AIで生成)


(3)おわりに

今回までで、対象経費のエビデンス整備についての解説は終了です。
 
エビデンス整備は、ホントに、皆さんの想像の数倍、確実に面倒です。
 
補助金の活用を検討する順番を前に書きました。
 
①御社はどう変わりたい?
会社で発生している問題を洗い出し、理想の姿との差をイメージ
 
②必要な投資は?
理想の姿実現に必要な投資を考えます。
補助金を「何に使うか?」という検討ですね。
 
③成果はどう出る?
売上アップ、付加価値の向上などを数字で把握する方法を考えます。
 
虎の巻もこの順番で検討しているんですが、「エビデンス整備のめんどくささ考慮」は②に関わってくる重要なトピックです。
 
小さな経費まで「補助事業に要する経費」に積み過ぎると、実施段階で後悔します。
「あー--っ!!!」ってなります。
ホントです。
 
気持ちよく補助事業を実施し、成長につなげていくために「最適な経費の積み方を申請段階から検討する」ことをお勧めします。
 
次回、対象外経費に触れて、経費の話は終わります。
 
今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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