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[失業体験記05]プーさんアゲイン

ども、ならなすおです。

お久しぶりの失業体験記です。

タイトル画像、ケンカ腰ですけど、ケンカとかしてないです。
疲れるし、痛いでしょ?
したことないから知らんけど。
円満に推移できるなら円満に過ごしたい、と思っております。

さて、失業体験記ですが、全て自分の体験なので、起業体験記とも、大病体験記とも結構かぶります。
ご容赦ください。
失業周りは、マガジン「失業体験記」(無料)だけで完結すると思います。

前回は、中小企業支援機関を辞めてから4か月後に保育園に再就職するまでの「プー期間」を記述しましたが、今回は、2023年6月~8月の「実質プー期間」を書きます。

実質プーとか名乗るのは、保育園勤務時(2022年11月)に会社を設立していたため、肩書的には「社長」だったからです。
受注が取れるまでの期間は、「社長」といえど、売上はゼロなので、金を稼ぐという観点で見ればプーと同じです。

ま、その期間をどのくらい有意義に過ごすかが大事なんでしょうけどね。

と、言う事で、本編、行きます!

(1)保育園を退職

まず、そこそこ条件が良くて、脳卒中を患ったのにクビにせず、副業までOKをもらっていた社会福祉法人(保育園)をなぜ辞めたかですが、「単身赴任だったので、一刻も早く家族のもとに帰りたかった」という一点につきます。

一応、その後の法人経営の一翼を担う「幹部枠」での採用だったので、辞める人間を長々と抱えておくのは、組織にとって損失になります。
副園長ポストで、人事や補助金事務等をやっていた私は、年末調整や年度替わりの多忙な時期はさすがに辞める訳にはいきませんので、「5月末で辞めさせていただきたい」と園長先生に相談していました。
園長先生はその願いを聞き入れてくれ、忙しい現場にお詫びを言いながら、退職させていただきました。
社会福祉法人さんには、本当に感謝しています。
戦力になれず、申し訳なかったです。

自分で作った会社は「8月決算」にしていて、第1期は役員報酬を0円にしていたため、辞めた6月~8月の間は、社会保険を「国民健康保険」「国民年金」に切り替えました。
住民税も、普通徴収(会社で天引きしないやつ)の納付書が来たので、1年分全部払っちゃいました
住民税は暦年で計算するので、1月~3月まで中小企業支援機関勤務、4月~6月はプー、7月と8月間病気で入院、9月~12月が保育園勤務、という時期に当たっていて、実働7か月だったので、安かったです。

生活費は、最初にプーになった時と同様、1年程度は無収入でもなんとかなる程度には貯金していました。

お散歩中のプーさん

(AIで生成)

(2)まだやれるのか?

大きな病気をした身としては、「俺はまだ通用するのか?」というのが気になるところです。
「中小企業支援業務」「コンテンツ制作」など、かつてバリバリやっていた頃の調子で納品できるのかどうか?

残念ながら、脳卒中の後遺症で少し滑舌が悪くなってしまったので、滑らかにしゃべらないといけない類のプレゼンテーションや動画のナレーション入れはあきらめざるを得ませんでしたが、それ以外は、「記憶力も、思考力もそんなに落ちてないな」と思っていました。

やれるかどうかの試金石は、やはり「計画書作成サポート」とか、「プレゼン資料作成サポートなど」
要は、「合格・不合格のはっきりしているもの」や「順位の付くもの」については、評価が単純でわかりやすいです。

6月、7月は、そうした支援を行うコンサルの募集がまだ少し残っている時期。
いろんな中小企業支援事業の説明会に顔を出しました。

結果が出なければ、自身は「アウト」という事になってしまって、それはそれで辛いのですが、その場合はもう単価が安くても他の職に移るしかないな、と思ってました。

クライアントさんからすれば、レベルの低いコンサルを使うメリットは、ないです。
コンサル側も、できないことを「できる」といって、フィーを受け取るのは、やめた方がいいです。

プーさん、説明会に参加

(AIで生成)

(3)決まらない大口契約

独立したとき、一つの目安として、「700万/年稼げたらいいな」と思ってました。
最初からそんなにトントン契約が取れるわけではないので、まず200万ぐらいの契約が1本取れると、安心して他の業務ポートフォリオを作りにいけるな、と思ってたんですね。

で、説明会なんかを回ったり、前の職場の方々からご紹介いただいたりで、通年頑張れば数百万円になる案件や、週2回の勤務でそこそこのお金になる案件など、金銭面では条件が悪くないものもいくつかありました。

・・・ですが、慌てて飛びつかず。

ワークスタイルが、合わなかったんですね、、、

自分のスタイルでやりたいから独立したのに、発注者のスタイルを実践するだけの仕事だったりしたんです。
さすがにそれは、面白くなさそう。

自分のスタイルを貫いて、仕事を取れれば、それが一番いいですよね。
私、まだ満足に仕事を取れていないので、生意気なことは言えませんが、この時は、焦って仕事を取りに行きませんでした

そんなこんなで、6月、7月とあっという間に過ぎていき、「やべ、8月決算がもうすぐだ。会社の口座にお金が入ってないと、来期も役員報酬ゼロじゃん、、、」という事態に陥りかけていました。

映像素材収集中のプーさん

(AIで生成)

(4)ぎりぎりコネに拾われた

「やば」と思い始めていた矢先、県庁時代の先輩が誘ってくれました。

仕事は、中小企業さんにビジネスの中でAIを使ってもらうための計画策定や業者との仲介などを行うプロジェクト・マネージャー。
事業には、県外からAIに詳しい「ビジネス・プロデューサー」という方々が参画してくれていて、技術的な課題は主にその方々が担当し、地元企業さんとコミュニケーションを取って彼らにつなぐ、というのが私に求められた役割でした。

んん、割と難しいやつです。

県外のバリバリのAIのプロの方々と、我が県の中小企業の方々
認識が相当違うだろうなー、と思いました。

でも、やりがいはありそうです。

地方の、知識の不足した私のようなコンサルのみでAI導入を支援するより、余程成果が出そう。

そして、プロジェクト推進資金を補助金で獲得する、といった仕事もありそう

・・・やってみることにしました。

拘束は、週3日。
お金は、かなり良かったです。

勤務開始は9月から。

その契約額を見越して、弊社第2期の役員報酬を決めました。
地銀に口座を作り、税理士さんとも契約できました。

9月に入り、税務署に「給与支払事務所等の開設届」を出し、年金機構に「社会保険適用事業所の開設」を届け、自分の「標準報酬月額」を報告して社会保険に加入しました。

ようやく、プーさん卒業です。

打ち合わせ中のプーさん

(AIで生成)

(5)おわりに

最初のプー期を第1期、今回のプー期を第2期とすると、その最大の違いは「雇用保険がないので、収入がきれいに0」という事だと思います。

資本金(弊社は31万円)しか入っていない会社口座というのは、本当に形だけです。

まず、給料(役員報酬)、払えませんから、、、

受注を取り、売上を立て、会社口座の金額を徐々に増やし、従業員に給料を払っていく事が経営なんだなー、と痛感しました。

なお、プー期ですが、まだあります。
第3期です。

今です。
(2024年4月~継続中)

さすがに受注はちょいちょいありますが、1件数万円で、全然生活できる額ではありません。

第3期は、また後日、記事にしたいと思います。

この体験から、皆さんに何か申し上げられるとすれば、「思いつめない」という事ですかね。
焦ったら天から受注が降ってくるわけじゃないです。

過去の自分、今の自分の積み重ねが、未来の売上につながると信じて、あきらめずにコツコツやってくしかないんでしょうね。

その際、思いつめると苦しいので、適宜お菓子とかプリンとかを食べた方がいいと思います。

今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。

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