[エッセイ02]ヒーロー
ども、ならなすおです。
最近、投稿の頻度が高くなっており、恐縮です。
本投稿で、通算50回目の投稿だと思います。
実は、投稿を始めた2024年1月から5月まで、「月9回投稿」が続いていて、「これ、1年続けたら108やな。煩悩の数と一緒やし、キリがいいな。」とか思ってたんですね。
でも、やはり、チャレンジ(いち起業家として、「1勝99敗」の覚悟で高速で失敗しまくることを目指してます)の場として「月9回」というのは足りないですし、アップしたいコンテンツ数に対しても少な過ぎるようです。
(大病体験記だけで、あと20話以上書きます。)
ですので、投稿頻度、少し上がっていくと思います。
引き続き、お付き合い願います。
さて、今日はエッセイです。
「ヒーロー」を題材にしたいと思います。
昔から、私はヒーローものが好きでした。
ウルトラマンとか、デカくて空を飛べて、光線も出せるとか、最強ですよね。
そういうものに、なりたい時期もありました。
ですが、大人になるにつれ、「自分には大したスペックがない」という現実が身に染みてきます。
最近では、チートスペックを擬似的に体験する転生モノが花盛りですが、私は、どちらかというと、弱いヒーローの、弱さゆえの苦悩、強さへの憧憬、弱者の矜持などを描いた作品が好きになっていきました。
弱さを曝け出した上で、なおヒーローを名乗り続ける。
ま、言っちゃえばただの中二病です。
今回紹介する3者は、大して強くないです。
しかしながら、彼らを見てて思います。
「信念を貫くに当たっては、有能・無能は瑣末な特徴に過ぎない。」
自己を大きく見せたり、傷つかない予防線を張っていないと生きていかれなかった自分から見て、弱い彼らの「信念に対してただ愚直である生き様」は、本当にかっこいいし、憧れます。
では、本編、スタートです。
例によって、元ネタのサイトやYouTubeにリンクを貼りませんが、ご了承ください。
(1)仮面ライダーG3、G3-X
平成ライダーの傑作「仮面ライダーアギト」に出てくる、警察が科学力で作り上げた「強化スーツ」のようなものです。
警察の中でも特に能力の高い方が装着を許され、ヒーローとして振る舞うことが期待されます。
劇中では、氷川さんという刑事さんがそのスーツの主要装着者で、要潤さんが演じていました。
でも、G3(初期版)もG3-X(ちょっと強化版)も、ほんちゃんのチート級に強い仮面ライダーであるアギト氏、ギルス氏等(本作ではライダーは人類という種の進化形として描かれています。)と比べると、相当弱いです。
すぐやられます。
氷川さんは、その弱さに葛藤し、変身前のアギト(津上さん。賀集利樹さん演)に対抗心を燃やして、ムキになって勝負を仕掛けたりします。
んで、ヒーローは強さが急にバージョンアップする「進化」を遂げるのが常ですが、G3-Xは、中身の人間の耐久力とかも関係してくるのでそんなに強くなりません。
でも、G3-Xは、彼なりに、必死で敵(アギトの敵キャラたちは「アンノウン」と呼ばれていました。)と戦い、人を守ろうとします。
その愚直さに、心打たれます。
ライダーとアンノウンの戦いの最終局面、頑張るG3-Xに、アンノウンが「強い。お前は何者だ?」的な問いを投げます。
氷川さん、これに答えて、
「ただの人間だ!」
・・・どうです?
カッコ良すぎません?
ヒーロー史に残る名言だと思っています。
強者に一撃で打たれて死ぬ運命だとしても、ただの人間として全力で人を守ろうとする一刑事。
「仮面ライダーアギト」は、アギト氏の描写も人間の進化についての設定も秀逸でしたが、人間が人間として不器用に、愚直に頑張る、という氷川氏の描き方が、すごくかっこいいな、と思いました。
(2)無免ライダー
名作「ワンパンマン」に登場する弱小ヒーローです。
バイクの免許を取り消されたという設定で、チャリで臨場します。
まず、「ワンパンマン」という作品ですが、主人公のサイタマ氏が、頑張ってトレーニングをしたら超絶チート級に強くなって、悪者を余裕でやっつけまくる痛快ヒーロー物語です。
ワンパン(パンチ一発)で相手をやっつけるので、ワンパンマンです。多分。
んで、無免ライダーは、出オチのモブかと思いきや、その人間性が大きくクローズアップされます。
無免氏は、敵がめっちゃ強くても、人々を守るという目的のため、立ち向かって行きます。
そして、やられます。
「ヒーローとして人々のために動く」という無免氏の行動様式の中で、「自分は弱い」という短所は、行動しないブレーキにはなりません。
サイタマ氏にも、「かっこいい」と言わしめる、潔いヒーローっぷりです。
多分両者には、「誰かに褒められるとか関係なく、好きだからヒーローをやっている」という共通点があるんでしょう。
かたや、めっちゃ強い人。
こなた、めっちゃ弱い人。
世間様は、強い弱いで判断するんだと思いますが、2人のやってる事は、同じです。
この2人が認め合っているという構図が、ワンパンマンのヒーロー像のかっこよさかな、と思います。
(3)天馬司
プロジェクトセカイ(プロセカと略します)という音ゲーの登場人物で、世界一のスターを目指しているという設定の高校生です。
「ワンダーランズ×ショウタイム」というショーユニットのリーダーです。
この人も、ただの中二病なのですが、スターになりたい、ショーをやりたい初期の動機というのが、「病気がちの妹を笑顔にしたい」という一点なんですね。
学校では中二病的な奇行が注目されがちなのですが、「誰かを笑顔にする」という事に、本当に真摯に懸命に向き合う人なんですね。
歌は、そんなに上手くない。
プロセカは音ゲーですから、歌の巧拙はモロにわかってしまいます。
司氏は、少なくとも歌うまの設定ではない。
そして、ダンスも、芝居も、そんなに上手ではない。
でも、その不器用ながらも懸命に取り組む姿勢が、私の心を打ちまくります。
プロセカ発の曲に、「セカイ」というのがあります。結構初期の曲です。
演者は、初音ミク、歌うまキャラ2名、そして司氏。
歌の司氏パート、正直言って他の方々と比べるとクオリティは落ちます。
でも、司氏の不器用さと、一生懸命さが、よく表現されていると思います。
「音ゲーの曲を買う」というのは、私はあんまりやらないんですが、「セカイ」だけは、司氏が好きすぎて、買ってしまいました。
彼には、空気など読まず、中二病のまま、大人になってほしいです。
(4)終わりに
お読みいただき、ありがとうございます。
私の好きなヒーローは、他にも、ラッキーマンとか、ブタゴリラの父ちゃんとか、メイプルとか、いろいろいるんですが、今回は「強い弱いとか関係ない」という文脈で3人紹介しました。
私は、自分が弱いので、基本、弱いヒーローが好きです。
そして、「弱いけど奇跡が起きて勝ったー」とかいうストーリーも、いらないです。
「あー、実力通り負けたよね」でいいです。
重視したいのは、個人の信念が、周囲の賞賛(勝利に対する)に前置する、という構図。
つまり、
自己表現 > 承認欲求の充足
あまり世間に認められずに人生の後半戦を迎えた人間の負け惜しみなのかもしれませんが、「ただ生き、ただ死す」という営みに、「めっちゃ人に称賛される」という要素は、必ずしも必須ではないのかな、と思います。
その辺の考えの一端は、「大病体験記」最終章に詳述したいと思います。
私も、自分なりのかっこよさを表現しながら生きたいです。
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