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元公務員が全公開!経産省系予算の見方
ども、ならなすおです。
今回、法人さん向けの情報になります。
突然ですが皆さん、私にどんなイメージをお持ちですか?
・AI画像を作っている怪しい奴
・キモイ奴
・不審な奴
・いかがわしい奴
・イキのいい奴(小林薫)
・振り返れば奴がいる(織田裕二)
・キツイ奴ら(小林薫)
・風の中のあいつ(萩原健一or渡辺徹)
・気になるあいつ(渡辺徹)
といった印象が大勢を占めるかと存じます。
しかしながら、不肖わたくし、その昔、18年間、某県の県職員を勤めさせていただいたのです、はい。
そしてそのうち2年、経済産業省の中小企業庁さんに派遣で行っていたのです。
その間、いくつかの政策を立案し、予算案を作り、実施してきました。
今回は、そんな元公務員が、ネット上のどこの、何を、いつ見て、経済産業省の支援政策情報をつかんでいるのかを紹介します。
例によって、公的機関のサイトしか見ません。
分かりづらい時もありますが、少なくとも、嘘や間違いが無いからです。
「情報が多くて、どこ見ていいのか分かんないよ、、、」とおっしゃっている企業さんに、参考にしていただきたいです。
それでは、本編、スタートです!
(1)政策の財源は「予算」
まずは、経済産業省さんの公式サイトを見ていきましょう!
↓です。
[経済産業省公式サイト]
以下の画像は、経済産業省さんのサイト情報に筆者が注釈を加えたものです。
赤字追記のみ筆者で、それ以外の改変は一切施していないことを言明します。
さて、↑のリンクをクリックすると、サイトのトップページが出てくるので、上の帯の「政策について」ってのをクリックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1724459950503-AUN7Yx9EqK.png?width=1200)
で、その先にある「予算・財投」というとこをクリック。
![](https://assets.st-note.com/img/1724459977114-1fd6YAcj8h.png?width=1200)
するとその先に、
・令和6年度予算
・令和5年度予算
・令和6年度概算要求等
といった項目が出てきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1724460000607-geW5wLNf50.png?width=1200)
支援策情報は、ここにあります。
予算成立によって政策の執行が可能になるので、予算のページに載る政策資料がその時点の最新です。
なので私は、必要な時期にこれらのページを見て、補助金等の最新情報を入手しています。
(2)予算のメカニズムと「見る時期」
一口に「予算」と言っても、いろいろあります。
大きく分けて「当初予算」と「補正予算」です。
年度の初めに決まっているのが当初予算、年度途中で「色々あったから変更した」ってのが補正予算です。
もう来年の話をしますが、令和7年度の執行される予算に関する情報は、以下のように公表されます。
・令和7年度当初予算の概算要求
令和6年8月末~9月上旬に公表
・令和6年度補正予算の成立情報
令和6年年末から年始にかけて公表(ほぼ令和7年度に使われる財源です)
・令和7年度当初予算の成立情報
令和7年3月末に公表
①次年度予算の「概算要求」
次年度の要求方針を省庁が決めて公表するのを「概算要求」と言います。
大体、8月末から9月上旬にかけて情報が出てきます。
経済産業省内では、政策担当者が省内でけちょんけちょんに怒られながら、やっとこさ「予算要求していいよ」という省内OKをもらった状態がここです。
秋、冬にかけて、政策担当者は、財務省という所から再びけちょんけちょんに怒られながら、予算を成立させていきます。
②当年度の「冬の補正予算」
補正予算は、毎年10月~12月の「臨時国会」にかけられます。
「年度内に色々あったので、当初予算を変更します」という伺いです。
大体11月末ごろに国会審議を経て成立し、年内に詳細が公表されます。
「補正」と言いつつ、経産省系の予算では、最近こっちがメインです。
③次年度予算の「成立」
財務省にぶっ叩かれながらも生き残った予算案は、通常国会の審議を経て、毎年3月末に成立します。
成立した予算は、3月末に公表されます。
(3)夏のチェック事項
次年度当初予算の「概算要求」状況です。
目新しい政策は出てきてないかな、というのをこのタイミングでチェックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1724460233212-uq6ZPp8l6A.png?width=1200)
(4)冬のチェック事項
補正予算の情報が、12月から1月にかけて出てきます。
これが一番大事かも知れません。
補正予算なので、早い事業は1月から募集が始まります。
補正予算と言えど、規模が大きいので、来年度の補助金を占う重要な情報です。
↓は全部補正予算です。
・事業再構築補助金
・ものづくり補助金
・小規模事業者持続化補助金
・省力化補助金
・IT導入補助金
・事業承継引継ぎ補助金
![](https://assets.st-note.com/img/1724460330014-u3v0AxnCCF.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724460346438-0jRrMVI3gS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724460367083-8tmaKOua9g.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724460378975-FtJWHPRHAn.png?width=1200)
(5)春のチェック事項
3月末から4月にかけて、「当初予算」が成立し、情報がアップされます。
「概算要求」の情報と比較し、消えた制度などがないかチェックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1724460442757-sauHdXb6yD.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724460454777-hWr7SdZUjV.png?width=1200)
(6)補助金の公募状況
全国各地の経済産業局のホームページに「補助金・公募」というコーナーがあります。
私は九州なので、九州経済産業局さんの↓のページを見ます。
[九州経済産業局「補助金・公募」サイト]
https://www.kyushu.meti.go.jp/support/index.html
ここに、募集がかかった補助金情報は、全部出ます。
いろんなページにリンクを貼らなくても、経産省系の補助金で地域に関係あるやつの情報は、ここに全部出ます。
ブックマークしといて、時々チェックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1724460555714-fDdm1IAuJi.png?width=1200)
(7)おわりに
今回掲載した内容が、元公務員で現経営コンサル会社社長、中小企業診断士の私の「経済産業省補助金の情報収集手段」の全てです。
これ以上調べまくったりは、全然してないです。
「制度を作って運営している所から情報を取る」のが一番確実です。
情報を取ってて何かわからないことが出てきたら、私に気軽に聞いてください。
もちろん無料で、答えられる範囲は何でもお答えします。
「情報を探すのに時間がかかる」って、「社会的な無駄」じゃないですか?
そんな時間あったら、仕事しましょう♪
売上作りましょ♪
と、思ってます。
そろそろ、来年度の補助金の情報がパラパラ出てくる時期になりました。
皆さんが、良い政策と出会い、有意義に使ってくれることを祈念します。
出来れば、そのサポートを弊社にやらせていただきたいです。
この「情報収集シリーズ」ですが、県の政策のバージョンもあるので、別に記事を書きます。
今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。